Nonsection Radical

撮影と本の空間

夜空の下で

2010年03月29日 | Weblog
某月某日
いつものように長い残業を済ませてお外に出ると、夜空は澄み渡り星が瞬いていた。
そのかわり冷たい風が吹き、真冬の寒さだ。
バス停に着いた時にはバスは発車していた。
次のバスまで20分も待たなければならない。
刺すように冷たい風の下、じっと待ち続ける元気はない。
まわりにオデンの屋台や夜鳴きそば、夜鷹がいないのは江戸時代ではないからだ。
仕方がないので駅まで歩く事にした。
路線沿いを歩いて、バスが来たら乗る事にして早足で歩く。
モミジのオテテはすぐに寒さで感覚がなくなり、手袋をしてポケットに突っ込み、中でグーをして暖かくなるのを待つ。
久しぶりに火を入れたハクキン懐炉は、会社を出た時に燃料が切れた。

次の停留所に着いたがバスはまだ来ない。
次の停留所を目指す。
寒さでアキレス腱が痛くなって来た。
次のバス停では、あと8分後にバスが来る事になっている。
当然歩く。
ここで気になるのはバスより次に乗る電車の時刻だ。
のんびり歩いていたら電車に乗り遅れる可能性がある。
乗り遅れると寒さに振るえ20分以上待たなければならない、
E電(死語)のように数分おきに到着する都会とは大違いだ。
次の停留所でもバスはまだ来ない。
その先は駅である。
当然小走りに歩く。
幸いな事に駅に着いた時にまだ電車は来ていなかった。
駅の改札に向かった時に、乗るはずであったバスがやって来た。
「ガッツ!」と小さく叫び改札を通った。
コメント
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