無尽蔵とも言われたロシア極東地域の森林木材は、1970年代に始まった日本の高度成長を支える貴重な資源であった。山形県酒田港もその一翼を担い巨大な輸入丸太木材が溢れていた。近隣には大きな製材所が集積し酒田港木材工業団地組合は使用用途に応じて製材加工され木材が全国へと配送されていった。大手製紙会社の事務所もあった。
しかし、森林の乱伐は長くは続くはずはない。世界最大の木材輸入国日本はロシアの森林維持に責任はある。1995年代には米材、および南洋木材の輸入に変わってきた。しかし、輸出国は丸太輸出を規制し、製材木材の輸入へと切り替わった。輸入木材は減少を始め、やがて酒田港から木材は消えていった。
それが最近、県森林組合連合会が県産木材が輸出を始める事を報道で知った。それによると、住宅着工数の減少などで木材需要は低下傾向にあり販路拡大が課題となっていた。県森林組合は、全国森林組合が窓口となって進めている中国向けの合板・集積材用のB材の輸出に参加すると決めた。必要量は確保済みで今月中の輸出に向けて調整を進めている。酒田港からの木材輸出は初めてのことであり注目されている。
県産材は「木材の行き場がないと現場が止まってしまう」として一か月半に一度のペースの輸出を目標にしている。酒田港は木材輸出港に生まれ変わる。
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