11月8日の山形新聞「やまがた再発見」に高橋まゆみさんが佐藤十弥さんのエッセイを寄せていた。懐かしく拝読した。高橋まゆみさんに私自身お目にかかったことは無いのだが、佐藤公太郎さんの茶道門下生の縁で多少存じ上げていた。
十弥さんとかいて「とうや」と読み私も「とうや」で同姓同名の縁を感じていた。古い話になるが私が会報「酒田農協」の編集委員長時代、小松写真印刷(コマツ・コーポレーション)との打ち合わせが多く、酒田の「三佐藤文化人」に接する機会があった。編集委員会の打ち上げに3人ほどで中央西町にあった居酒屋「おにぎり姉妹」に行った。仲間が「とうやさん」と呼び合って編集の話をしていた。店を出る時にママさんに「佐藤とうやさんでしょうか」と尋ねられた。「そうです」と答えると「こんな店まで来てくださってありがとうございます。お代は要りません」ときた。
よせばいいのにその気になってご馳走になってきた。十弥さんが亡くなって、その話を奥様にお詫び申し上げた所、大笑いして「主人も喜んでいるでしょう」と。少し心が軽くなった昔の思い出がよみがえった。
佐藤三郎さんとも話し込んだ思い出がある。三郎さんは竹久夢二ファンで「お葉さん」の話をよくした。私も感化され竹久夢二の画集を何冊も持っている。
高橋まゆみさんのエッセイは私の古い青春時代を彷彿させてくれた。
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