とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

東京8区の選挙区事情

2021年12月11日 | 日記

 報道による限られた情報のみではあるが、東京8区の衆議員選挙区事情には興味があった。
今回落選した石原伸晃氏は石原慎太郎氏の長男で、石原裕次郎氏を弟に持ち、一世風靡をした石原軍団の一員とも言える。
 父の石原慎太郎氏は一橋大学在学中に「太陽の季節」で芥川賞作家でデビュー。1968年に参議院に全国区から立候補し史上最高の301万票で当選している。その後、紆余曲折を繰り返すも1999年に東京都知事に就任、尖閣諸島の買収を模索するなど存在感の高い政治家だった。
 今回の選挙で黄信号の灯っていた石原伸晃氏は、自民党石原派(10人)の会長である。その第一声で聴衆から「何も役に立ってないじゃないか」とヤジられ、戸惑う姿が一挙に放映された。その後、岸田総理をはじめ、自民党が総力を挙げての応援も届かず、立県民主党、吉田はるみ氏に3万2千票の差で敗れ、比例にも届かなかった。
 当選した立県民主党の吉田はるみ氏は山形県河北町出身だった。両親は祖父の作った野菜を売る青果店を営んでいた。山形北高から立教大学に進み、シンガポール航空の客室乗務員に勤務。その後経営学を学び、経営コンサルタントを経て、旧民主党政権時代の小川敏夫法相の大臣秘書になり、政治家を目指すきっかけとなった。今回は2度目の挑戦で代議士となった。
 石原伸晃氏は落選後、岸田総理の内閣官房参与として待遇されたものの、コロナ助成金約60万円を受け取った事が発覚。世論の反発に耐え切れず、わずか1週間で辞任した。

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