とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

トランプ大統領と日本外交

2017年01月28日 | 日記

 トランプ大統領が就任して一週間、外務省北米局、和田幸広第一課長の講演を聞く機会があった。
 20日に行われた17分の大統領就任演説は「米国第一主義」 海外から雇用を取り戻し、国内インフラを再建する事により「忘れられた米国民のため」に富を取り戻す事を宣言した。
 それは、他国との友好、親善関係を追及するが、自国の国益を最優先する事が全ての国家の有する権利であとし、他国に米国のやり方を強制はしないが、米国が輝けばどの国もついてくるとした。日本国には言及していない。
 TPPからは永久離脱するとし、貿易収支の赤字相手国である中国、日本にとの経済関係をどうするのかは分からない。メキシコからの移民が米国の労働者を圧迫するとして、国境に壁を作るとも言い、今後の動向には目が離せない。しかし、日本株価は上昇傾向にあり米国の保護主義的政策の結末は見えない。日米安全保障で日本の負担が増えるのか、同盟国として機能するのかも不可解である。
 私は和田課長に「二国間協議をするとき、日本のカードは何ですか」と質問した。課長は考えた末「不安がらない。焦らない。あわてない。腰を据えて交渉する事だ」と述べた。
 軍事大国、経済大国、多民族国家の動向は、世界に甚大なる影響を与えることは確かだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする