とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

羽黒山の松例祭

2016年01月03日 | 日記

 明けましておめでとうございます。今年も、ご愛読をよろしくお願いします。年末に降った少々の雪もすっかり融け、温かい正月となり白鳥が田んぼで落穂をついばんでいる。異常気象なのだろうか、異常は不気味な怖さが潜んでいる様にも見える。
 大晦日夕刻、羽黒山松例祭に出かけた。松例祭は羽黒山特殊神事のひとつで、大晦日から夜を徹して羽黒山頂で行われる歳夜祭は、門前町手向地区で古くから連綿と受け継いで来た大祭である。その根源は、秋に行われる「幣立祭」で二人の「松聖」の任命を期に「冬の峰」へと進み、山伏が庄内一円を回って、ほら貝を吹きながら「松の勧進」の修行が始まる。その時の初穂料で松例祭が賄われ、庄内一円の松例祭となるのである。
 松例祭は大晦日。午前9時より始まり、綱まき、除夜祭、神拝、綱さばき、験縄行事、大松明け引きと続き、元旦の国分け神事、火のうち替え神事、綱のしと午前3時ごろまで続く。「大松明引き」は、気勢を上げた若者衆が大松明を引き、雪上を一気に駆け抜け、火を放ち火柱が立ち上がり絶頂を迎えます。こうして悪や、けがれを絶やし新しい年を迎えるのです。
 私たちが着いた3時ごろ、綱まきが始まっていた。大勢の参拝者に50センチほどの綱を汗だくで、まいていた。綱は大松明の綱を切り刻んだもので、ツツガムシを退治した象徴で、切り綱には強大な威力が備わっているとされる。軒先に掛けておくと魔除けや防火になるとされ人気がある。まくたびに、どおっと人が押し寄せ、転倒するものも続出。綱に秘めた神力に頼りたい気持ちは昔も今も同じである。
 羽黒山頂の駐車場は満車状態。次々と大型バスも到着する。羽黒山の伝統文化の光に触れたいと願う心で溢れている

コメント (1)
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