『モンスター』 百田尚樹

2012年05月21日 18時51分35秒 | 百田尚樹
ただ今、病気のデパート中。



「田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。」(BOOKデータベースより)

主人公は鈴原未帆こと田淵和子。
彼女は生まれながらの生粋のブス。目は離れて形はいびつ、鼻は横に広がって上向き、口は全体的に前に出ている。
そんな和子はあるときから美容整形に目覚める。目を二重にし、鼻を高くして横の広がりを縦に、口は骨を削ってひっこめるなどありとあらゆる整形術を行い、今や絶世の美女と称されることとなる。

ここでは、形式上不細工だったころを和子、美人のころを未帆と呼び分けるとする。
話は未帆が和子時代のことを回想しながら未帆の現在の物語とシンクロしながら進んでいきます。
和子はだれからも見向きもされず、孤独な日々を過ごしていく半面、未帆はありとあらゆる人から注目を浴びる。

ただ、未帆は和子であるから、心の中では和子そのもの。
そんな未帆は地元に戻ってレストランを経営することになった。レストランを経営する目的はとある人が来店するのを待つため。
その人が来店するまで待ち続ける未帆であるが、あるときついに目的の人が現れるのであった。

あんまりうまく書けないけど、そういった話。
問題作です。

ただ、美容整形に真っ向から立ち向かったあたりは百田さんならでは。
興味深く読めました。
いろいろ気になる点はあったけどね。

★★★★☆

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