『身の上話』 佐藤正午

2012年12月26日 20時37分09秒 | 読書
寒いです。

「あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのなら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選、巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。」(BOOKデータベースより)

身の上話、というタイトルです。
語り手は主人公の夫、主人公はある地方都市に生まれて育って働いていた普通の女性。
はじめからずーっと夫が妻について語るという形式になっています。

この女、宝くじに当選して2億円を手に入れます。
ただ、この宝くじの入手方法に問題があって、いろいろ後で苦労します。
そうです。宝くじに当たると苦労します。
大丈夫ですか??年末ジャンボ買った人??
お金は幸せを運んできませんよー??w

あんまり書くことないんですけど、終始語り口調で進んでいくので、淡々と物語が進む感じ。
自分的には普通に一人称とかでよかったんじゃないって思ってしまいますけど。

★★★☆☆

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