『さよならドビュッシー』 中山七里

2013年03月06日 18時23分47秒 | 読書
春ですね。このままあったかかったらうれしいです。



「ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。 」(BOOKデータベースより)

ドビュッシーのことはよく知りませんので、ドビュッシーのアラベスク第1番を聞きながらの紹介にします。w

この作品は、全身大やけどを負った香月遥が、コンクールを目指してもうレッスンに励むスポ根、かつ音楽、かつ推理小説。

大やけどにより体の大部分の皮膚を移植し、歩くどころか指を動かすこともままならなくなった遥だったが、ピアニストの岬に個別指導を引き受けてもらうことで魔法のようにピアノが弾けるようになっていった。
その背後で、遥は何度か命が奪われそうになる。
犯人はだれなのか?誰がそんなことをする必要があるのか?遥が持つ莫大な遺産が目当てなのか?

いつも思うんですけどね、この手のミステリは紹介しにくいんですよね。書けばネタばれしてしまう。
ただ、警戒せずに読み進めていった分、楽しく読めましたね。
音楽的知識のない僕でもある程度読めました。

みなさんも粗さがしはせずに、純な気持ちで読み進めてください。そしたらきっと面白いはずです。

★★★☆☆

next...「フリーター、家を買う。」 有川浩
「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。(BOOKデータベースより)