『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』 大沼紀子

2012年03月02日 20時56分25秒 | 読書
春の訪れとともに雨が多くなってきましたね。テンパにはつらい時期です。w



「都会の片隅に真夜中にだけ開く不思議なパン屋さんがあった。オーナーの暮林、パン職人の弘基、居候女子高生の希実は、可愛いお客様による焼きたてパン万引事件に端を発した、失綜騒動へと巻き込まれていく…。期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。 」(BOOKデータベースより)


とある町にあるパン屋さん。真夜中にしか開かない不思議なパン屋でありながら味が評判でなかなかの客足。
オーナーの暮林は海外勤務が長く妻と長い間別居生活で会ったが、妻の事故死により日本に帰ってきてパン屋を経営している。
パン職人の弘基は人妻を追ってパンの技術を身に付けた凄腕の職人。

その二人が経営するパン屋に、亡くなった妻の腹違いの妹と名乗る希実がやってきて以降、一癖もふた癖もある人たちがこのパン屋に訪れるのだが、
いろいろな問題も、暮林の温厚な物言いや、弘基や希実の歯に衣着せぬ言動、そしてパンを通じて解決していく。


そんな物語です。つながりはあるけど短編です。

解説通り、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語です。
そして、なによりおいしいパンが食べたくなります。

おいしいパンは誰にも平等で、
おいしいパンは人を幸せにして、
みんな笑顔になる。

そこに甘酸っぱい人間ドラマのトッピング。

そんな本を読んでみてはいかがですか??


短編じゃなかったら4つかも・・・

★★★☆☆


next...「デッドクルージング」
「2015年、東京。富裕層と貧困層の格差が拡大し、脱北者の無条件受け入れを開始した日本。企業は不良少年らで民兵集団を組織し、民兵・晃らはミッションのもと、中国人が集うクラブを襲撃。偽ドル札作りの天才・劉の拉致に成功した。一方、クラブの襲撃により、脱北者の売春婦として生活していたヒギョンが命を落とした。ヒギョンの姉、ファランは妹の死体を前に、ある決意をする…。 」(BOOKデータベースより)