『迷宮』 清水義範

2011年10月28日 19時12分24秒 | 読書
秋ですね。



「24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?!名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。」(BOOKデータベースより)


名人級の技巧を駆使して大命題に挑む!
確かに名人級みたいですよ。

いろんな書き方を変幻自在に使い分ける能力にはすごい長けてるのかな。



ただし、、、


技術も面白みがあってこそだよねー笑

最後には飽きてきます。
そして、後味の悪さだけが残ります。


記憶喪失の男が自分がだれか気付くのも読まされた文章から思い出すのではなく、それ以外の手を使って推理します。
書き方に凝りすぎているからか、面白みがないし疲れて来るよねー。

技巧派という点で★1個ふやしときます。

★★★☆☆

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