『ルームメイト』 今邑 彩

2010年12月31日 14時38分33秒 | 読書


私は彼女の事を何も知らなかったのか……?大学へ通うために上京してきた春海は、京都から来た麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも変えていた。茫然とする春海の前にすでに死体となったルームメイトが……。(中公文庫より引用)

なかなか読みやすくて、話も面白いいい作家さんと出会いました。
この作品は、上の説明からもわかるように、多重人格者を話の中心に持ってきた物語です。
伏線をいくつも張って、ことごとく回収していくこの手のミステリは読んでて飽きが来ないというか、次から次へと読めてしまいます。
真犯人が判明するところの記述はまさに驚き。
いろいろ疑いながら、犯人を想像しながら読み進めていきましたが、まさかねー。

現実とは別に、とっても楽しい作品でした。

★★★★☆