『コーヒーと恋愛』 獅子文六

2015年02月28日 11時26分37秒 | 読書
「まだテレビが新しかった頃、お茶の間の人気女優 坂井モエ子43歳はコーヒーを淹れさせればピカイチ。そのコーヒーが縁で演劇に情熱を注ぐベンちゃんと仲睦まじい生活が続くはずが、突然“生活革命”を宣言し若い女優の元へ去ってしまう。悲嘆に暮れるモエ子はコーヒー愛好家の友人に相談…ドタバタ劇が始まる。人間味溢れる人々が織りなす軽妙な恋愛ユーモア小説。」(BOOKデータベースより)

文庫で発売されたのは最近ですが、もともとは1962年から63年にかけて新聞で連載された小説です。

恋愛といえど、普通の恋愛小説とは違いますね。
ちなみにコーヒー小説、というわけでもありません。
コーヒー恋愛小説という分野があるならそれです。

恋愛とコーヒーのはざまに揺れ動く中年女性のお話です。

おいしいコーヒーが飲みたくなりますね。

『The Thirty-Nine Steps』 John Buchan

2015年02月28日 11時08分54秒 | 読書
続けて洋ものです。

「'I turned on the light, but there was nobody there. Then I saw something in the corner that made my blood turn cold. Scudder was lying on his back. There was a long knife through his heart, pinning him to the floor.' Soon Richard Hannay is running for his life across the hills of Scotland. The police are chasing him for a murder he did not do, and another, more dangerous enemy is chasing him as well - the mysterious 'Black Stone'. Who are these people? And why do they want Hannay dead? 」(amazon内容紹介より)

「電気をつけると、部屋の角にあるものに私の血は凍りついた。Scudderが胸を刺されて床に倒れていた。すぐにRichard Hannayは無実の罪でスコットランド中を逃げ回った。一方、Hannayはさらに危険な存在“Black Stone”にも追われているのだった。彼らはいったい何者なのか? なぜHannayは命を狙われているのか?」(さとる@管理人訳)

なんでしょうこの作品。
ずっと昔の作品ですし、お国の背景もわかりませんが、こんな話があり得るの?
いやいや、小説だからありえなくてもいいけど笑

私の読解力(および英語力)も足りないことかと思いますが、
なんで?
が多かった!

昔の小説はこんなもんなんでしょうか?

『The Great Gatsby』 F.Scott Fitzgerald

2015年02月02日 18時53分20秒 | 読書
洋ものです。

映画の「華麗なるギャツビー」の原作です。
映画もよくわからないものでしたが、原作もよくわかりません。
いや、わかるけどもわかりません。

まあ、英語の勉強で読んでいるわけですが。

「Gatsby's mansion on Long Island blazes with light, and the beautiful, the wealthy, and the famous drive out from New York to drink Gatsby's champagne and to party all night long. But Jay Gatsby, the owner of all this wealth, wants only one thing - to find again the woman of his dreams, the woman he has held in his heart and his memory for five long years. The Great Gatsby, F. Scott Fitzgerald's masterpiece, is one of the great American novels of the twentieth century. It captures perfectly the Jazz Age of the 1920s, and goes deep into the hollow heart of the American Dream. 」(OXFORD UNIVERSITY PRESS版裏表紙より)

ギャツビーのマンションには夜を通して行われるパーティのため、たくさんのニューヨーカーが集まってくる。
だが、ギャツビーはただ一つ、5年前に恋した女性に会うことを欲していた。

忠実には訳してないですけどいいですよね。
グーグル翻訳によると、
「ロングアイランドのギャツビーの邸宅は、光で燃え上がる、そして、美しい裕福な、と出ニューヨークの有名なドライブがギャツビーのシャンパンを飲むようにし、一晩中パーティーに。再び彼の夢の女性を見つけるために、彼は彼の心と5長年のための彼のメモリに保持している女性 - しかし、ジェイ·ギャツビー、このすべての富の所有者は、一つだけを望んでいる。華麗なるギャツビー、F·スコット·フィッツジェラルドの傑作は、20世紀の偉大なアメリカの小説の一つです。それは完全に1920年代のジャズエイジキャプチャし、アメリカンドリームの中空心に深くなります。」
意味わかりませんね。

これからもがんばります。

『ソロモンの偽証』 宮部みゆき

2015年02月02日 18時32分52秒 | 宮部みゆき
大変ご無沙汰しております。私です。
生きております。



「クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった―。一つの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、死の真相を求める生徒達を描く、現代ミステリーの最高峰。」(BOOKデータベースより)

久しぶりに写真つきで紹介です。
全六冊。
長いです。とっても長いです。
1冊だいたい600ページですからね。
通常の小説では省略するようなところをすべて書いたらこうなります、という分量ですね。
ちなみに6冊目の150ページは続編みたいなものです。

6冊分をかるーく、かるーく説明すると、

12月24日の深夜、柏木卓也は中学校の屋上から転落して死亡。その夜は大雪が降り、翌朝、生徒によって凍った遺体が発見された。
自殺として片づけられたが、柏木君は殺されたとの告発文が届く。
告発文で殺したといわれたのが、中学校で有名な札付きのワルいグループ三人組。
そしてそのリーダー格の大出君はマスコミにも殺人犯扱いされる。
柏木君のクラスメイトだった藤野涼子は、真実を突き止めるため、学校内裁判で大出君を殺人犯で起訴することに。
真実は果たして。。。


という物語です。
これを3000ページ以上にわたって繰り広げていくわけですから大変です。
時間がある方はお読みいただければと思いますが、かなり骨が折れました。

長編になれていない方にはお勧めできません。。。

『紙の月』 角田光代

2014年11月02日 11時19分52秒 | 読書
載せ忘れてました。今は超長編小説読んでるのでしばらく更新がなくなるかもしれません。

「わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。」(BOOKデータベースより)

なんというか、個人的には期待外れです。
amazon的には評価割と高いんですけどね。
どっちかというと、共感できる人たちには評価が高いらしい。

若い男(女)に惚れ込んで、お金をつぎ込む。
そんな物語です。

もっと予想を裏切ってほしい。
展開がありきたりで(そこがリアリティだといわれたら元も子もないが)、ひきつけられるものがなく最後まで行ってしまいました。

話題の作品なんで、すこし期待が先行したのかもしれませんが。

『黒い羽』 誉田哲也

2014年10月29日 21時37分16秒 | 誉田哲也
今日はこれで終わりです。

「右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには何体もの惨殺死体が転がっていた!ここには凄まじく危険なナニカがいる…。衝撃のサスペンス・ホラー。 」

ホラーとは言いますが、お化けが出てきたりはしませんのでご安心ください。
という意味じゃないか。

原因不明の傷に苦しむ典子は、ある日人里離れた研究施設に向かうことになる。
その研究施設は遺伝子治療を研究している施設。
いままでどんな治療も効かなかった傷だったが、一縷の望みをたよって雪深い山道を進んでいたが、そこで事故が起きる。
雪にハンドルを取られ、乗っていた車が崖から落下してしまった。
なんとか生き延びた典子たちはなんとか研究施設にたどり着くことができたが、そこにはおなかを食いちぎられたかのような死体が転がっていた。
一人が建物から逃げ出したが、帰り道は雪崩で道がふさがれており、帰ることもできない。
そんななかで、典子たちは施設の中を調べることにしたが、そこには凄惨な状況が広がっていた。


まあ、人がたくさん死ぬ物語はあんまり好きじゃないんですが、これは人がたくさん死にます。
ということで好きかと言われたらそういうことではない。
リアルじゃないことがあるとしらけることもあります。
本当はリアルなことかもしれませんけどねw

気になる方はお読みください。

『ツカむ!話術』 パトリック・ハーラン

2014年10月29日 21時20分49秒 | 読書
寒いです。

「パックンだから語れる「ハーバード流トーク術」!

練習すれば口下手は治る! ハーバード大卒のお笑い芸人であるパックンことパトリック・ハーランが、
相手の心を「ツカむ」話術を伝授! エトス・パトス・ロゴスといった『弁論術』の基礎的な理論や、
アメリカの歴代大統領のスピーチ術、芸人としての笑いの研究などの実践例を、軽妙な筆致で紹介!
合コンからグローバル交渉まで、あらゆる相手と場面で通用する話術と、その鍛え方を解説します!!
池上彰との「伝える力」対談も収録!!」(Amazonより引用)

パトリック・ハーランと聞いても誰かと思うかもしれませんが、パックンマックンのパックンといえばご存知の方も多いと思います。
パックンはこう見えてハーバード大卒なんですね。

そんなパックンがうまく話すことができない人たちに向けて書いた著書です。

実はパックンは、あの池上彰と同じ東京工業大学で講師をやっているんです。
私もそんな講師の方々がいらっしゃるなら東京工業大学に入学したいくらい。

さてさて、そんなパックンの話術ですが、大事なことは「エトス」「パトス」「ロゴス」の3つ。
簡単に言えば
「エトス」は見た目
「パトス」は感情
「ロゴス」は言葉
です。
と、こんなに簡単に言ってしまうと、何を読んできたんだ、もう一度読み直せと怒られそうです。

読むだけで話が上手になるわけではありませんが、ヒントは随所にちりばめられています。
きっかけは「女の子にもてたい」でも「給料をあげたい」でも「社交的になりたい」でもなんでもいいんです。

パックンにかけてみるのもいいかもね

『世界から猫が消えたなら』 川村元気

2014年10月20日 20時37分44秒 | 読書
2作目です。

「郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化! 」(BOOKデータベースより)

ある日、主人公の僕は医者に脳腫瘍グレード4を宣告される。
絶望に荒れ狂い、泣きわめき、嘔吐することもなく、僕はくだらないことしか思いつかないのだった。
人間は、死をまじかに感じても実は落ち着いているものだ。

そんな僕は家に帰ると、そこには僕がいた。
正確には、僕の顔をした悪魔だった。

その悪魔は僕に「明日死ぬ」と告げます。
明日死ぬ代わりに、なにかを消し去れば一日長く生きられる。
そんな取引を悪魔は持ちかけてきます。

悪魔はまず電話を消す代わりに一日長く生きることを提案します。
命に代えられないということで携帯電話を世の中から消した僕だったが、それを機にさまざまなものを取り戻していくのだった


なんというか、新しい感じの小説でした。
死を題材にした作品は作品は数多ありますが、こういったものと引き換えにというものはあまり見かけませんかね。
よくあるんですかね。わかりませんが。

世界から猫が消えたなら

どうなるんですかね。


とりあえず、明日一日携帯を触らずに、映画を見ずに、時計を見ずに、過ごしてみてください。
そしたら猫がいない世界を想像できるかもしれません。

『やられたらやり返す」は、なぜ最強の戦略なのか 【ゲーム理論】で読み解く駆け引きの極意』 安部徹也

2014年10月20日 20時21分56秒 | 読書
雨です

「グローバル・ファイナンシャル銀行本店営業部に栄転した黒田は、パートナーである松井から罠にはめられる。将来頭取となる野望を胸に抱く黒田は、ある作戦に出る―。駆け引きでの勝ち方を体系化した「ゲーム理論」の知識と使い方を、ライバルとの競争、競合会社との駆け引き、相手との交渉などをテーマにした6つのストーリーで紹介。 」(BOOKデータベースより)

経済学を学んだことのある方にも、一般教養で学んだ方にも、「ゲーム理論」といえばイメージがわくでしょうか。
知らない方はwikipediaググるかしてみてください。

簡単に言えばゲームの勝ち方を理論的に説明する方法です。(反論はご遠慮くださいw)

この作品は、このゲーム理論を理解するために、短編小説をもとに解説していきます。
「やられたらやりかえす」はゲーム理論に基づいた戦略なんですね。

とってもわかりやすくて読みやすいので、導入編にはお勧めですね。

『レイジ』 誉田哲也

2014年10月11日 11時05分13秒 | 誉田哲也
最近はめっきり小説の紹介が減ってしまいました。おすすめがあったら切実に教えてほしいくらいです。好みは長編小説で恋愛ものは基本NGですw

「音楽の才能は普通だが、世渡り上手なワタル、高みを目指すゆえ周囲と妥協できない礼二。中学で出逢った二人は、文化祭でバンドを結成するが、その後、それぞれ違う道を歩み続ける。女子の青春小説でも定評のある著者が、今度は、二人のロック少年の苦悩と成長を描く。ほろ苦く切ない、青春ロック小説。 」(BOOKデータベースより)

えー青春ロック小説です。
何歳になっても青春です。
そこは読んでもらえばわかることかと思いますが、あえて書かないでおきます。

この作品は二人の主人公が交互に一人称でつないでいくものとなります。
主人公はワタルと礼二。
ワタルと友達の友哉はバンドを結成することになるが、ボーカルができる人が見つからなかった。
そこに友哉が礼二を見つけてきた。
礼二は快く引き受けるが、1度文化祭で演奏したきり、方向性の違いで礼二が脱退することになる。
ふたりはそれぞれけん制しあいながらもそれぞれの道を進むことになるが、そのさきにある事件がおこるのだった。


とまあ、よくある構成といえばそれまでですが、二人の一人称をそれぞれ書くことで、それぞれの思惑だったり葛藤だったりがみえていて、それがどうなっていくのかが、この作品の楽しみどころ。
ついでにいえば、二人の恋の行方もですが。

バンドにかける思い。
なかなか熱いですね。