ルブテック佐藤の徒然紀行

人生一期一会を感じるこの頃…沢山の人に支えられて
ここまできたと感謝でいっぱいです…正直に心のままに

私のヨーロッパウィーン紀行・・・Ⅲ

2007-04-28 00:05:11 | 海外紀行

私のウィーンの森紀行・・・Ⅲ



ウィーンで初めてレンタカーを借り、いきなりウィーン市内中心地を車で走行した話は前に書いたが、その次の日も、ウィーン市の周りを妻と一緒に車で珍道中した覚えがある。最初にウィーンを訪れた理由は、娘出演のピアノコンサートを見るということもあったのだが、コンサート前の娘はやけに忙しく、ゲネプロ(リハーサルのようなもの)とか打ち合わせとかで大変忙しそうである。また精神的にも多分テンションが高くなっていると思うので、そんな娘の邪魔は出来ない・・・まだまだ学生だが、一応娘は自称音楽家なので、特にコンサート前の精神的に落ち着かねばならない時に、あまり私がいることでの気も使わせたくない



そんな訳で、ウィーンについた次の日、私達はまるきりほったらかしにされ、
「どこか二人で車で行ってきたら・・・?? あまり私のそばばかりいて邪魔しないでね」
なんてはっきりと私が思っていた通り、娘にいとも簡単に言われてしまったので、私達二人いったいどうやって過ごせばいいのだろうか・・・まる一日時間もある・・・・・・じっとしていてもこの時がもっといないし・・・・・・そうだ、やっとウィーン市内の車での走行に慣れたのだから、今度は目的を持ってどこかへ行ってみよう・・・!?! と心に決めてみた・・・妻に言うと、「そうだ私、ウィーンの森とかいうところに行ってみたいのよ~~! 行こう行こう! 車でならかなり近いらしいよ・・・」
と妻は軽く言う、それというのも私がどこでもいけると思っているらしい・・・ 
”のはずないじゃない・・・じゃあ君が運転して見ろよ・・・!”という考えがふっと脳裏をかすめたが、そんなこと男の私が言える訳がない・・・妻は、当然のようにヨーロッパでの運転は私に頼りきっているのである・・・それは私もいけないのであるが、私は、前に妻に、サンレモラリーにも出ていい成績をあげて(本当は73組中約半分の成績・・・それでも大満足だったからそのように言ってしまった・・)ジェノバ、ニースずっと運転したよ・・・などと見栄をはって言ってしまった覚えがあるのだ・・・でもそれは、詳しい友人が一緒だったから私もできたことで、私一人では何もできないのだ、そこのところは妻には言っていない・・・結構いつも強気で、どこでも私は運転できるんだよ。なじむとずっとそこに住んでいる人間よりも語れるのだ(実際そんな訳あるはずないのに)・・・なんて見栄ばっかりはっていた・・・反省だ・・・私は特に女性にはすぐいいかっこする癖がある・・・本当に反省・・・



とにかくせっかくきたのだから、黙っていても損、行きたいところに自分の力で行ってみよう・・・まずは地図がなければ・・・そのウイーンの森に行く道を調べなくては・・・
・・・私は、地図をみるのは昔、子供の頃、ボーイスカウトに入っていたので、無理やりやらされた覚えがあるので、そのきねずかからか、結構得意分野である・・・一応、泊まっている宿のそばに本屋があったので、とりあえずウィーンとウィーンの森が載っている地図を買ってみた・・・



ウィーンの森?・・・って何?って聞くと、昔ベートーヴェンがよく散歩し、交響曲「田園」や沢山の名曲をベートーヴェンはこのウィーンの森を散歩しながら作曲したらしい。その話自体は大変興味が持てるものだが、果たしてたいして知らない土地でナビもなし、地図だけを頼りにつくことさえ出来るのであろうか・・・?
しかし、実際切羽詰まった状況になると、実に緊張するものだがどうにかなるであろう! と開き直った気持ちもでてくるものである・・・

まあ考えていてもしょうがない、挑戦あるのみだ! 今、宿泊しているのは、ウィーン市から約1時間ほど離れたオーヴァーシェッツェンという地名にあるペンションであった(娘がそこでアパートを借りていたので)・・・でもそこから、またウィーンにいき、ドナウのほとりを通ってそのベートーヴヴェンがよく散歩をしたという、ウィーンの森に行くなんて実際かなりの不安がつのった・・
頼るのは地図だけ・・・私は、ひたすら地図とにらめっこをし、なるべく中心の大きな道路を通るようにし、目的地に着くまでに何度も車を止めて地図を確認しながらそちらの方向へ向かった・・・



とりあえず方向的には絶対合っていることを確認し、思えば、初心者でもどうにかいけるものである。地図というものの必要性を大きく感じ、地図の見方は世界共通(当たり前だが)そういうことにも感謝してしまった.
今、自分はウィーンのほとりを妻と一緒に車で走っている・・・そして、少し自信を持ち始め、自分がここまできたというその現実に暫く酔ってしまっていた。
(単純な私である)



ドナウ川のある橋を渡ると、いきなり住宅街がでてきて、もうこの辺からウィーンの森にはいって入るらしい・・・この辺のかなりの金持ち一族が住んでいるのではないか・・・と思わせるほどの立派に家の前を通り、適当な場所に車をおき(ここならば駐禁などないというところ)まあ、この辺を歩いてみようということになった。住宅街を抜けると、ウィーンの森とこの辺から呼ばれると思うなだらかな丘陵があり、広大なブドウ畑が拡がっている。
ほんとに大自然のブドウ畑がずっと続く・・・ブドウの季節ではなかったが、なぜかブドウの匂いがたちこめる気がした・・・そんな気になってしまうほどのブドウ畑が続いている・・・その横をただ歩いているだけでもいい雰囲気である・・・自然の風と広大なブドウ畑・・・なるほどこんなところを歩いていれば、音楽家達は才能さえあれば、いい音楽がどんどんできる・・・そんな気がした・・すばらしい光景だ・・・
私も音楽的な才能があったならば・・・音楽を聴く才能はあるつもりだが、でもそんな人は沢山いるか・・・



ベートーヴェンがこの道を歩いていて、交響曲“田園”ができたのも納得だ・・・本当に自然が多く、なだらかな道が続くウィーンの森の中であった。
途中、急にベートーヴェンの像があったのは結構驚いてしまった・・・(後でガイドブックをみるとそのベートーヴェンの像はここに位置してあることで有名であったが)
田園が続く道を二人で通っていると、何度か観光客を乗せた馬車と遭遇した・・・なんとはるか向こうのウィーン森の奥深くある教会や修道院までいくらしい・・・その教会はずっと先のはるか向こうにそびえたっていたが、馬車ならともかく、徒歩ではとてもいけるとは思えず・・・・・・(続)




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コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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Unknown (maasa)
2007-04-29 00:38:45
おさと元気?
4月にこっち来るとか言ってたのは結局どーなったの??私は引越しがどうなることやら・・・です。
ブログも新しくなったからたまに来てね☆

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