葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

ガソリンスタンドのオヤジさんの話

2005年10月07日 | つれづれ日記
うちの近所には、小さなガソリンスタンドがあり
大分歳の行った、オヤジさんが一人でやっています。

若造が大きな声を張り上げて
「今日は、いらっしゃいませ!」
「窓をお拭きしてもよろしいでしょうか!」

そんな声が、変に元気良すぎて気に障る事ってありません?



オヤジさんは、大きな声出さないでただ普通の調子で
「どうも、いらっしゃい」とまあそんな感じです。

オヤジさんが一人なので、常連さんはよく灰皿とか
自分で掃除しています。

「オヤジさん、いいからやっとくから」
そんな感じで、みんな親父さんに少しでもながく
仕事をしていてほしいいんでしょうね。

そんな感じの、優しいガソリンスタンドの話です

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葬儀のコツをおしえます葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭
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歳をとるということ

2005年10月05日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
目がだんだん見えなくなるのは

きっと沢山の素敵なものを見てきたから

娘の花嫁姿

孫の顔

なくなったおじいちゃんからもらった花束


耳がだんだん遠くなるのは

いままで沢山のありがとうを聞いてきたから

母の日に

卒業式に

なんでもない日に


だんだん物覚えが悪くなるのは

思い出が沢山ありすぎて

こぼれてきてしまうから

楽しかったこと

悲しかったこと

うれしかったこと

ばあちゃんは
目も悪いし耳も遠い
「近頃はめっきり物覚えも悪くてねえ」って

そういってた


ばあちゃんは沢山沢山生きてきたから

いろんなものが一杯になってきたのだろう


でもね ばあちゃん

安心してよ

みんないるから

ばあちゃんが見えなかったら
あたしが見ればいいんだもん


あたしには想像付かないぐらい

時間を超えて
時代を過ぎて

そうしてばあちゃんは
きょうもなんともなく 散歩に出かけた





長生きしてね

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年をとるって言うのは、みんな嫌がることなのかもしれません
思うようにいかないことが増えたり

しわが出来たり(笑)

でも私、年寄りって言うのはすごく好きなんです

みんな足が悪かったり
体もどこかしら悪くしています

時代を超えて、時間が過ぎて
みんなみんな多少する切れてしまうのだとも
思います

そんながんばって生きてきた人は
とても尊敬しています。

でも、本音を言えば
歳よりはみんなとてもかわいいと思うのです。


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葬儀のコツをおしえます葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭
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早いものでね

2005年10月03日 | 温かな人々
店にふらふらっと知った顔がやってきました



早いものでね佐藤さん

もう七回忌になるんだよ
そういうのの案内状の例文てあるかな


ああ、こういうのこういうの


ありがとうね



いやあ

この子が生まれた歳に
親父もお袋も逝っちゃったから

この子ももう6歳で



いやあ・・・・・



早いもんだね(笑)


そういって、笑顔で笑ってました

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日本人はとてもロマンチストだと思います
7年前や13年前に亡くなった人のために
思い、笑い弔う

そうやって、自分が生きてることを
確かめて

そうやって、今は亡き人たちへ
思いを馳せる

なかなかステキなことだと



僕は思います。
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葬儀のコツをおしえます葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭
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