鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

明けましておめでとうございます。そしてその後、大地が揺れて世相の行方は如何に…

2024-01-01 17:25:21 | 日記
あけましておめでとうございます
今年も当地はおだやかな朝陽とともに、新たなる年の幕開けとなりました。

そして、年明けの瞬間はやはりこちらの番組 吉田類さんの「年またぎ酒場放浪記」からのスタートです。


テレビ画面をとおして吉田類さんとリアルタイムで新春を祝う盃を交わしつつ、ふと気がつくと時は元日の朝8時。ウチの同居人さんが元日のお祝い膳の用意を始めていました。まずは昨年の暮れに文化放送「くにまる食堂」の番組を介してプレゼントしていただいた京都祇園の料亭「岩元」さん監修のおせち三段重とともに

同居人さんの手になるお雑煮をはじめ、さまざまな料理とともに新春お祝いの膳となります。

といえば聞こえは良いのですが、同居人さんによれば「もう、この歳になると手の込んだおせちは無理…」とか。まこと、仰せのとおり、何事も無理は無用です。

お祝いの膳を済ませた頃、ふと外に出てみると餐々と輝く陽射しがあたかも「街に出てごらん…」と誘っているかのようにキラキラ輝いていました。反射的に「初参りに行こう!」と声をかけ、今小路通りにある氏神様の八坂大神へ。

この神社はワタシが住まう佐助の氏神様で、京都の八坂神社と深いつながりがあり、さらにはウチの町内の名刹・銭洗弁財天とも縁があるようです。市内の初詣の名所である鶴岡八幡宮から徒歩10分弱のこの神社は、知る人ぞ知るという感もあり、お参りに来ている方々は一様に鳥居の前できちんと一礼し、本堂前で厳かに手を合わせています。

この八坂大神のすぐ北側には寿福寺。


そしてその北側には英勝寺。


その姿はさほど多くはありませんが、鎌倉駅西口方向から詣でる方々が静かに静かに散策する姿が印象に残ります。

八坂大神に詣でた時、同居人さんが「あのお寺に行きたい」と言っていた海蔵寺は、扇ヶ谷のさらに北西方向の道をたどった行き止まりに佇んでいます。


鎌倉有数の「花の寺」として知られ、本堂裏手の回遊式庭園は季節ごとに見事な花で賑わいます。初春の今、花は咲いていませんが、茶室を望む景観はこの寺ならではの赴きを見せてくれます。


境内の仏殿には薬師如来像とともに、十二神将像等が祀られています。撮影することは許されているようですが、あまりピシっと撮ることはいささか申し訳なくて、少々遠慮がちに記念の一枚…。


薬師如来像の傍らに控える十二神将像が、大好きな京都・東寺の立体曼荼羅像を思い出させてくれて、しばし見入ってしまいます…。

家に戻り、新春のお客様と祝いの膳をともにして幸せな気分になっていた直後、にわかに起こった日本海側での大きな地震と津波の連続。そういえば一週間ほど前、ウチでともに暮らしている金魚2匹が水槽の中でいきなり狂ったように回遊し、居合わせたお客様と「大きな地震が起きるかも…」と話していたことを思い出しました。かの地に住む友人知人達の不安な気持ちが伝わってきます。


ひるがえって、一昨年からウクライナで始まり、そして昨年秋にもイスラエルで勃発した戦争の禍根未だ解決の糸口見えず、国内でも宗教団体と政権与党の癒着や裏金疑惑をはじめ、なんとも、パンドラの箱が開いてしまった感があります。

陽光燦々を満喫し、その後の大地の揺れに翻弄される、なんとも心騒ぐ元日の午後。これまで70年近く生きてきていますが、これほどまでに揺れに揺れた元日は記憶にありません。干支の龍ははたしてどのような世相の空に向けて登っていくのでしょうか…






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今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

2023-12-31 14:05:39 | 日記
いやはや、今年もいろいろありましたが、ふと気がつくと大晦日を迎えていました。というか、年の瀬も押し迫ったここ数日間は、大晦日をなんとか乗り切って初春を迎えたいとの思いとともにドタバタの日々が続いていました。街で出会う知り合いも、みんな同じ思いのようです…。

大晦日の午後、愛車メガーヌを駆って所用をこなしつつ若宮大路の二ノ鳥居交差点で信号待ちした時、何気に見た大路の植え込みの松の枝ぶりが

まるで来年の干支の龍を彷彿とさせています。こいつは大晦日から年明けに向けて、縁起が良い! かなぁ…。

この暮れの文化放送「くにまる食堂」にメールして当たった京都祇園の料亭監修のおせち3段重がこんな感じで

到着しました。暮れの30日を過ぎても到着しないのでウチの同居人さんは「来なければ来ないで、それも笑えて楽しいかも…」なんてのんびり構えていましたが、ホントにド~ンとやって来ました。

さっそく開けることに


47品目で3∼4人分ということで

質量ともに我が家にとっては過分のような気もします…。

おせちも届いたし、「年明けまでには書き終えたいなぁ」との思いとともに難渋しながらもしたため続けて来た年賀状もなんとか目標達成。年賀状を書いている傍らには、いつもウチの黒猫ノワールが「手抜きしないように監視」していました。


そして、年賀状の制作とともに年明けまでになんとか済ませたと思っていたとても大きな課題は愛車メガーヌの足まわりのショックアブソーバーという部品の交換。バルト3国のラトビアから部品を取り寄せることにチャレンジしたのですが、フェデックスで空輸してもらう際に荷札ラベルが剥がれるトラブルが発生し、年内の修理完了は夢の彼方へ。今、部品は長き旅を経て、ウチの工房に鎮座しています。


荷物の追跡サイトを検索すると

ラトビアからドバイでしばし留め置かれ、その後に中国の広州で荷札ラベルが剥がれて送り先不明で右往左往し、私からフェデックスに照会してどうにかこうにかわが家にたどり着いた経過が見てとれます。

フェデックスさんも荷物到着が遅れたことをおもんぱかってくれたようで、一日も早く我が家に荷物が届くように、通常は西濃運輸さん経由で配送するところを、なんとライバル関係でもあるゆうパックさんを使って送ってきてくれました!? 

フェデックスさんも慌てていたのでしょうか、ウチの住所と私の氏名の後の「様」をダブって印字しています。そして、配送希望時間帯の欄には「最先便」の文字が燦然と。なんだか、申し訳なくて…。


ともあれ、ラトビアからわが家まで、中継地点をきちっとリレーされてくる経過は、あたかもこちらのお正月恒例の箱根…

の如く…。なんと、今回は100回目の記念大会です。

わが母校の駅伝チームはスポーツマスコミでは「絶対王者」などと極めて高い評価となっていますが、こんな時こそコケてしまうのではと、はるか前から心配で心配で…。すべてはお正月2日の朝8時のスタートから。

最後になりますが、大晦日から年明け3日まで、当地鎌倉では、自動車の広範囲にわたる交通規制があります。

クルマでお越しの際には、くれぐれもご注意を。

あらためまして、今年もいろいろありがとうございました。そして、来年も佐助Room114、ならびにチー坊ノワールをよろしくお願いいたします。




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陽光燦々の「冬至」によせて、あれもこれも慌ただし過ぎて…

2023-12-22 12:50:31 | 日記
本日12月22日は、一年のうちで昼間の時間が最も短いとされる「冬至」。これまで日を追うごとに陽が沈むのが早くなってきていたのですが、明日からは徐々に日が延びてきます。暮れの慌ただしい日々を過ごす中、「冬至」を迎えるとなんとなくホッとした気持ちにもなります。

とはいうものの「冬至」の朝の寒さは身に沁みました。この冬はじめて氷が張り


午前9時を過ぎても愛車メガーヌの外気温度計はまだ氷点下を表示

なるほど、たしかに「冬に至る…」感じです。

街中は、クリスマス…というよりも早や、新年に向けて準備が進んでいます。毎年12月に入ると、鎌倉駅周辺には大晦日からお正月3が日の交通規制の看板が掲示されますが 

暮れもここまで押し迫ってくると、看板の存在そのものが「ゆく年くる年」感満載で心に迫ってきます。

わが家では首尾よく大掃除&リフレッシュ…といきたいところなのですが、そのじつ、事は順調には進みません。仕事や掃除、年賀状の準備に追われまくって青息吐息の中、嬉しい出来事が…。常日頃、聴いている文化放送「くにまる食堂」にメールを送ったところ、そのメールが番組の金曜日レギュラーゲスト・春風亭一蔵さんの心を掴んだようで、なんと、京都祇園の料亭監修の「おせち」が当たってしまいました。おりしも数日前にウチの同居人さんと「あのお店のおせちを…」と市内のお店に注文しようかと話していたところだったので、そのタイミングの良さにびっくり。でも、市内のあのお店のおせちにも後ろ髪をひかれてちょっと複雑な気分…。

とにもかくにも今から、お正月2日におせちとビールとともに「箱根駅伝」をテレビ観戦する自らの姿を思い浮かべてしまいます…。「くにまる食堂」番組MCを務める我が心の友・野村邦丸さん、春風亭一蔵さん、ありがとうございます。

山ほどある掃除&リフレッシュの中でもとても大きなテーマが愛車メガーヌの8回目の車検。かねてからの不調箇所の修理も合わせて、かなり大がかりな車検&整備となり要する金額もガックリくるくらいの巨額となってしまいました。

その甲斐あって各所の不具合もばっちり治り、交換した部品の山を前に懇意にしているルノーのメカニックさんと楽しい楽しいクルマ談議…。


スムーズに戻ったメガーヌの乗り味に感激していたところ、なんと翌日になるとガタガタゴトゴトの乗り心地に様子が一変。クルマの挙動と乗り心地をつかさどるショックアブソーバーが逝ってしまったことは明白です。じつは車検後のクルマ引き取りの際にメカニックさんに「この先、ショックアブソーバーの交換も考えなくては」と、話していたところでした。メカニックさんに部品を照会してもらったところ、「今、日本には部品の在庫が無くて、フランスから取り寄せてもいつ入ってくるか読めません…」という恐ろしい返事が。

「ならば…」ということで、ebayというサイトから自分で部品を取り寄せることにしてみて、おっかなびっくりどうにかこうにか注文し、10日ほどを要して昨日、前輪用の2本のショックアブソーバーが入った青い箱がラトビアから到着しました。

荷物追跡システムによると後輪2本は現在のところ中東のドバイまで来ているようです。

当初の予定どおり今週中に部品が届き、年内に修理を終えてスムーズな乗り心地を手にすることが出来るか、ただでさえ気ぜわしい年の瀬がさらに慌ただしくなっています。

ふり返れば、かつてのルノーは「退屈へのレジスタンス」を標榜していましたが、年の瀬は退屈に穏やかに過ごしたい…




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今年もいろいろありましたが、とにもかくにも、師走です。

2023-12-02 11:41:51 | 日記
それは昨日の午前11時、ウチの黒猫ノワールが階段を慌ただしく駆け登って行くとともに

いつも聴いている文化放送「くにまる食堂」の冒頭で番組MCを務める我が心の友・野村邦丸さんが「今日から師走、12月1日です。おはようございます」と、シワガレ声で語り始めていました。どうやら一昨夜は同番組の金曜日準レギュラー・春風亭一蔵さんとともに「打合せ」と称する飲み会で騒ぎ過ぎた様子。そうです、師走となれば忘年会…。コロナも少しずつ無かったかのような扱いになりつつあり、この暮れは各所で忘年会復活の気配がうかがえます。

そして師走と聞くと、「大掃除」「リニューアル」が枕詞のように耳元に近寄って来ます。自身の周りをふり返ってみると、師走にかかわらずこのところ、そこかしこで「リニューアル&ついでにお掃除」がマイブームのようになってしまっています。

まずは生業である陶芸の作業において、とても重要な窯焼きをする窯の手入れ。長年にわたり1245℃の高温まで焼成する窯の扉の断熱材を張り替える作業Part2。この秋に応急処置していた箇所を再整備。

グラスウールのような白い断熱材を窯の扉に張り付ける作業に要する道具は特段変わったモノはありません。きわめてアナログです…。


「どべ」と呼ばれる接着用のセメントに似た材料を窯と断熱材に塗り付けて接着させて

どうにかこうにか補修を済ませ、まずは「大掃除&リニューアル」第一弾の終了です。

続いては、うわぐすりをコンプレッサー掛けするときに使用するスプレーガンの「大掃除」。四半世紀前から使用し続けてきたスプレーガンが今年に入ってからにわかに不調をきたし、うわぐすりかけに支障をきたすようになってきていました。新たに同じ品番のスプレーガンを購入したのですが、メーカーが変わっていてサイズその他が微妙に異なり、作業性、うわぐすりのかかり具合のデリカシーが若干足りない感じがします。

ということで、使い慣れたスプレーガンを徹底的に水に浸して、木槌で叩きまくって内部に詰まった錆や汚れを徹底的に除去して

昨年までのスムーズな作業が復活しました。生業の「大掃除」と「リニューアル」は一応ここまで。

そして次は家の手入れあれこれ。まずはガス給湯器のトラブル克服から。今年の春あたりからお風呂の追い炊き機能が不調をきたしてきていました。東京ガスに点検してもらったところ「異状なし。経年劣化によるものでしょう…」と様子見…。続いて給湯器メーカーに依頼してきていただいた作業員の方は、なんと10分ほどで「原因が解かりました。直ります」といって、チャチャっと修理してくれました。


そして、浴槽の湯温がイマイチ上がり切らない症状についても、具合の悪い部品の取り寄せ方を親切に教えてくれます。発注して到着したカートリッジを恐る恐る交換してみると、

気持ちよいくらいスムーズに湯温が上ります。ガス給湯器交換となれば数十万の出費となるところでした。大変なことにならずに、ホッと一息…。

つづいては強風に煽られて変形してしまった玄関ドアの「アオリ」の補修作業。


玄関横の段差に打ち付けられてドア本体とフチのアオリ部分との間に隙間ができてしまいました。家の工具箱の底に眠っていた金具とビスをガシャガシ組み合わせて、ドア本体とアオリの隙間の矯正終了。

ドアのアオリの化粧塗装と金具のカバーリングは年明けの課題…。

次はリビング東側テラススペースのドアの不具合解消…と思っていたところ、なんとテレビが映りません⁉。リモコンの電池を替えても反応なし。

白くスリムなフレームのこのテレビが気に入っていたのですが、ショック…。

と、ふとひらめいて、テレビのコンセントを外して接点復活スプレーでケアして

再接続してリモコンをプッシュしてみると、テレビが復活しました。わが家の家電品の数々がこの接点復活剤によって蘇ってきています。接点復活剤の威力、恐るべし…。

ともあれ、これから大晦日間際になってもボチボチと「大掃除&リニューアル」の日々が続くことになります。ついつい昨年の年の瀬を思い出し、つくづく「時の経つことのなんと速いことか」。

今年も残り30日。そうだ、年賀状も…


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暖かき初冬の候、「メゾン・ド・マルシエ」開幕いたします

2023-11-16 20:44:27 | 日記

それは今からほんの数日前、東京に住む友人から「今、鎌倉。時間があったら、鶴岡八幡宮に一緒に行こうよ」と連絡が…。その日のうちに成すべきことは数々あれど、東京から来た友人のお願いは無下には断れません。鎌倉駅で落ち合って、お互いの近況を語り合いながら友人いわく「朝起きたらなんとなくお参りしたくなった…」という鶴岡八幡宮にほどなく到着。おりしも境内の舞殿では「七五三」のハレの儀式が執り行われていました。

八幡宮では正式には「七五三祈請祭」というのですね、知らなかった…。

ハレといえば、ウチの工房&カフェにおいても、明日18日(土)から20日(月)までの3日間にわたり 

お気に入りを探しに「メゾン・ド・マルシエ」を開催いたします。


さまざまなシチュエーションにマッチするバッグや雑貨、そしてカシミヤ素材のウエアまで、今回のマルシエも女性好みのアイテムが満載となっています。

そして、ワタシの作品も…。

秋から冬へ向けて、このところ作りためてきていた酒器各種


工房に併設のカフェでのキーマカレーランチの際に盛り付けるお皿としても使用している耐熱皿もオーダーお申し受けます。


さらに、今回のマルシエに向けて急いで製作したカフェオレカップも2客ほど展観いたします。

常日頃、焼き上がった作品を窯出しするたびに安堵の気持ちとともに「今回の仕上がりもまだまだ…」との念をいだきます。そのような中、このカフェオレカップは控えめながらも「会心の出来…」とも言えるような感じです。

今回はこのカフェオレカップの製作の一端もご紹介してみたいと思います…。

ロクロ成形、削り加工、素焼きを経て菱形の模様を絵付けして


白いうわぐすりをかける前に菱形の絵付け部分をマスキング。菱形のトルコ青の色調をクリアに発色させる意図で菱形に彩色した部分をマスキング。




次の工程は、コンプレッサーを使っての うわぐすりかけ


手ロクロを廻しながら、コンプレッサーでうわぐすりをかけて

素焼きしたカフェオレカップはうわぐすりで覆われて真っ白に

この後、菱形に絵付けした部分に施したマスキングを剥がして

菱形に絵付けした部分に透明に仕上がるうわぐすりをかけて本焼きして

先ほどアップしたカフェオレカップの完成となりました。


初冬の候、お時間ありましたら鎌倉散策かたがた、このたびの「メゾン・ド・マルシエ」にお出かけくださいませ。出展者一同、皆様のお越しを心よりお待ちしています。







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