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豚コレラの感染拡大

2019-02-10 04:59:10 | 自然養鶏

湧き水が来なくなり、乾いてしまった。舟原ため池

何でもすぐ騒動にしたがる報道が多いので、間違わないで欲しい。豚コレラは人間には心配のいらない病気だ。また、アフリカ豚コレラが中国でも猛威を振るっているという報道で不安を煽っているが。別の病気である。家畜伝染病ではある。狂牛病とも違うし、鳥インフルエンザとも違う。豚コレラについてはこのブログで、昨年9月に書いている。その時指摘した通りの展開で進んだだけのことだ。国がやるべき対応をしていない結果である。農水省では養豚場の立ち入り検査等は徹底してやるように指示しているが、イノシシに関しては全く触れていない。9月にもイノシシが感染していることは確認された。もうこの時から、養豚場だけの問題ではなくなっている。イノシシは野性だ。鳥インフルエンザでも、シベリアの水鳥の感染は普通にあることだ。イノシシが感染して死んでくれればまだいい。イノシシの中には、感染しても生き残る奴がいたはずだ。豚コレラに抵抗性のあるイノシシが日本の野山にいるという可能性も否定できない。イノシシが増加して、街に出てくるようになった。このことも関係している可能性がある。当然養豚場にも出没する。

養豚場の豚は強い消毒下で暮らしている。過密の過保護飼育である。ここに豚コレラのイノシシが紛れ込む。忽ちに感染すると考えるべきだ。こうなると、ワクチン接種が言われる。養豚業者は、全頭淘汰など命じられるのだから、ワクチンを使わせてくれという事になる。農水大臣の記者会見では、現状ではワクチンは最終手段であり、まだその必要はないとしている。これは鳥インフルエンザでも同じ対応であった。正しい判断である。人間のインフルエンザを考えてみると良い。ワクチンは完全なものではない。接種したところで感染する人はいくらでもいる。この接種したにもかかわらず、感染するという場合の積み重なりが、家畜では手に負えない状況を作り出す。人間の場合、淘汰できないので、薬でインフルエンザを抑える。ところがその薬に耐性のウイルスが登場する。つまり鼬ごっこである。家畜ではサイクルが早いので、この鼬ごっこに加速がつく。人間はまだ、豚の飼育環境よりはましに暮らしているので、死ぬ人は少数である。

工業的養豚場は何万というような数のものが、過密に一か所で暮らしている。限界を超えた飼育法だ。自然界ではありえない飼育環境。極端な消毒世界になる。この家畜の飼育法に限界があると考えるべきだ。イノシシが直接感染するのではなくとも、様々なルートがある。感染を止めることなど出来ない。野鳥のインフルエンザを止めることはできない。あくまで自然と折り合いをつけた、家畜の飼育という範囲にしなければならない。私の家の鶏にワクチンを打つなら、まず野鳥すべてワクチン接種をしてからにしてほしい。こう家畜保健所には主張をして、ワクチン接種をお断りした。日本に存在する鳥の、何万分の一の鶏にだけワクチンを打つ無意味さ。イノシシの感染が確認された以上、日本は27年ぶりに豚コレラ清浄国ではなくなったという事と考えて対応策を練るべきだ。今回の豚コレラのウイルスは27年前に日本であったものではなく、海外で今流行しているものと同じと言われている。つまり、島国日本であっても感染は海を超えるのだ。これだけ海外との物流があれば、あらゆる可能性が考えられる。もう清浄国という発想を変えなければないのかもしれない。

養豚業者はワクチン接種を強く要望している。しかし、生ワクチン接種にはそこから感染豚が広がる可能性がつきまとう。ワクチンは常に水漏れが生じる。鳥インフルエンザでもあったのだが、極秘に生ワクチンを使った業者から、感染が広がった事例がある。もしワクチンを使うなら、すべての豚に接種が命じられることになるだろう。すべてのイノシシにも接種しなければ無意味になる。ここをどうするかである。全てのイノシシにワクチンを打つことが、あり得ないことであるように、すべての豚にワクチン接種が行われても、完全な防除にはならない。薬というものでの対応は、不完全対応になる。病気が蔓延していても、気づくことができないことも起こりうる。病気が潜在化する可能性がある。本来家畜を飼うという事は、折り合いをつけるという事だ。企業的な家畜飼育という事で、折り合いがつかなくなっている。27年前に豚コレラ撲滅と宣言したときには、イノシシの感染もないと調査したとある。何頭調査をすれば疫学的に正しいことになるのか。9月の感染の際は、イノシシの調査もするとされたが、結果はどうだったのか。野生のイノシシの感染調査などそう簡単なものではない。

 

 

 

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