goo blog サービス終了のお知らせ 

地場・旬・自給

ホームページ https://sasamura.sakura.ne.jp/

トランプ関税と中国

2025-04-11 04:03:57 | Peace Cafe


 トランプ氏はアメリカの貿易赤字は、世界がアメリカに対して高関税を課しているためだと一応は主張している。アメリカも相互関税をその半分だけかけるとした。そして、世界各国に10%以上の関税をかけることにした。相互関税はアメリカが自由貿易を辞めることを意味している。自由主義陣営が崩れる。

 その主たる標的は中国だとされている。貿易赤字はそもそもアメリカが消費が一番多い国だから起きていることだ。それはアメリカがより豊かな国になって行くが為でもある。活気があるほど貿易赤字は増えて当たり前だ。世界中がせっせと働いて、アメリカに貢いでいるようなものなのだ。

 貿易赤字は悪いことではなく、アメリカがより豊かである証拠と考えても良い。赤字分がアメリカの蓄積になっている。ハーバード大学が素晴らしい大学だから、世界中の英才が学びに行く。これはアメリカがより豊かになる要因になるだろう。アメリカは沢山のノーベル賞を受賞している学者が集まってくる。

 しかし、そういうことも貿易で見れば、消費が大きく赤字になるのだ。この赤字によって、世界最高の頭脳がアメリカ社会を豊かなもにし、新しい産業を生み出している。世界最高の医療が生まれ、高度医療が行われる。貿易赤字は損をしている訳ではない。

 アメリカが沢山ものを買っている証拠であって、その購入した製品をより豊かになるために変えているわけだ。別段、外国に製品を売らないでも、十分アメリカ経済は回っている。アメリカはその豊かさをさらに増やして行く蓄積が貿易赤字である。

 トランプは商売人だから、その程度のことがわからないとも思えない。わからないふりをして、馬鹿なふりをしてけんかごしの交渉を仕掛けている。これからが交渉術だと考えている。さらに豊かになるための手段なのだろう。トランプは関税で得る利益を所得税をなくすために使おうとしている。

 所得税がなくなれば、特に利益を得るのは富裕層である。アメリカの富裕層はあまりに豊かで、所得税もすごい額なのだ。しかしアメリカの大多数の労働者はアメリカンドリームから外れて、貧困層化し始めている。資本主義の行き詰まり、階級化した社会が来ているのである。

 本来ならば、アメリカ政府は資本主義ではじかれた弱者をどのように救済するかを考えるべきなのだ。能力主義や拝金主義を克服する方法を考えるべき時に来ている。所が登場したのが、拝金主義の権化のようなトランプだから、さらに弱者が踏みにじられることになる。

 能力主義のさらなる徹底である。能力がないもの、努力が出来ないものは貧困でも仕方がないという、切り捨てが起きている。人間の多様性を認めないのだ。トランプはそう主張までしている。経済で役立つ人間もいれば、社会の経済とは関係のない人間もいる。いろいろの人間がそれぞれに生きることが、素晴らしい人間社会。

 アメリカはセイフティーネットのない社会らしい。国民健康保険がなく、個人の医療保険で病気や怪我の対応もしている。こうした厳しい構造の社会がいよいよ行き詰まってきた。豊かな社会だからこそ、心を病んでしまう人が続出している。犯罪も多発する。

 それが資本主義の能力主義の行き過ぎた終末期なのだろう。だからトランプ革命を始めたのだろう。新しいアメリカの始まりだと叫んでいるのは、富豪トランプの本音なのだ。しかしそのトランプにも不安があり、それが中国なのだ。中国を今叩かなければ、中国との競争に敗れると考えている。

 このまま時間が経過すれば中国に、経済的に敗れる。未知数ではあるが多くの経済学者がそのように予測している。そしてこの戦いに敗れれば、アメリカの衰退が始まる。こう考えているはずだ。トランプのそうした恐怖が経済戦争の先制攻撃を開始した原因。

 そこで、今最後の中国との戦いだと考えて関税の旗を揚げたのだろう。中国はすでに関税戦争で報復合戦を始めた。たがいに100%以上の関税をかける。中国のものは高関税で、製品価格が2倍になる。アメリカに輸出できなくなるものも出てくるだろう。

 アメリカのアイホンというスマホは中国で作られていて、50万円にもなるという。アメリカは中国から安い生活物資を輸入できることで、恩恵を受けている。生活必需品の値段が倍になり低所得者がさらに貧困に追い込まれる。経済戦争だから、この先おかしなことはいくらでも起こるはずだ。

 アメリカは製品を輸入している国である。その製品で暮らしている人たちが耐えられるかである。日本でアメリカの製品を使うことは少ない。アイホンを買わないでも中国製の低価格スマホで大丈夫だろう。中国製は日本向けでは値下がりするかもしれない。中国製品は十分使える高品質になった。

 日本は関税で対抗することなど出来ない。それは中国も対アメリカに対しては同じことだろう。中国人の暮らしにアメリカの製品はない。報復関税は効果が上がらない。そこで中国はアメリカに対抗する、被害者連盟経済圏を作り出そうとするはずだ。

 長い目で見れば、中国が勝利者になる。世界を敵に回したアメリカは衰退を早めるだけになる。ヨーロッパまで敵に回したトランプには、仲間がどこにもいない。日本はアメリカの占領下から抜け出せきれない国である。独立国の気概のない国なのだ。

 未だにアメリカのお願いして特別扱いで済まそうという姿勢である。多分、アメリカから大量の軍事物資を輸入することになるだろう。他に買えるようなものは少ない。つまり、中国の最前線になるので、お許しくださいとお願いするはずだ。日本国民はこれでもアメリカにへりくだるのか。

 今のまま行けば、日本は第二のウクライナになる。けしかけられて中国と戦わされるのだ。これがトランプの次の作戦になる。さすがにこれはまずいだろう。中国と戦わされる前に、アメリカから独立するときが来たのだ。中国の提唱するだろう、被害者連盟に加わる方がましである。

 台湾はアメリカに従う方針を示した。台湾は中国を敵視せざる得ないからだ。台湾は経済のすべてをかけて、アメリカ側にたち、独立を維持しようとしている。半導体工場を日本ではなく、アメリカに作れと言われるかもしれない。日本と台湾では事情が異なる。

 アジア諸国は全体に高関税をかけられた。中国から迂回輸出を避けるためもあるが、差別主義も感じられる。このまま進めば、東南アジアは中国と連帯するほかなくなる。中国を含めた経済連携が生まれてくる可能性が高い。日本はこの点を踏まえて、アメリカとの交渉を行うべきだ。

 慌てて中国関係を模索するのも良くない。経済戦争を中国が独裁から民主主義を取り入れるきっかけにしなければならない。反スパイ法などどうするかを十分見極める必要がある。互いがその国の尊厳を尊重する。中国だけが立派な国ではないと言うことを認めさせなければならない。

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米価高騰続く | トップ | 石垣島暮らしに向いている人 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Peace Cafe」カテゴリの最新記事