チンチラ

私の日記ブログです

2つのクジラの話

2023年07月13日 | いろいろ

暑い!

一歩も外に出ずに、クーラーの部屋に籠っている。

こんな暑い日は掃除もパス。

 

で、何をしているかと言うとず~とテレビを観ている。

 

昨日はBSの3チャンネルで2つのクジラの話を見た。

 

午前中は南の海での話。

クジラの出す声を頼りに小型の船で探していく。

クジラを見つけると、日本人の女性ダイバーが素潜りで近づいていく。

 

手が届くかというくらいまで近寄って一緒に泳ぐ。

体に比べると小さな目がダイバーを確認している。

大きな足ひれを付けた女性がくるりと回るとクジラも回る。

潜るとクジラも潜る。

 

船に戻ったダイバーは「私を受け入れてくれた」と興奮気味。

ここは彼らの住まい。

私たちはお邪魔させてもらっているだけ・・・・と。

 

こんな内容の番組だった。

私も心温まる思いでクジラの世界を見ていた。

 

そして午後。

今度はアジアの話で、その民はクジラを捕って生きている。

(この民は捕ってももいいと認められている)

クジラの干し肉が彼らの財産。

干し肉1つで12本のトウモロコシと交換出できる。

 

小さの木製の手漕ぎボートで、力を合わせてクジラを銛でついて仕留める。

でも、クジラが2か月以上やってこない。

干し肉も底をつき、最後の一切れを家族で分け合って食べる。

 

男たちは砂浜で雑談していても、目は海を見つめている。

やっとクジラの潮吹きが見えた。

船に飛び乗り必死に漕いでクジラに近づいていく。

舳先に立った人が揺れる船のうえで、狙いを定めて銛を打ち込む。

村人の命がかかっている。

失敗は許されない。

(見ている私も緊張した)

 

何時間もかかって仕留めたクジラを引っ張って浜辺に戻って来た。

この1頭で村人全員が3ヵ月生きていける。

(仕留めたのは若い雄クジラと聞いた時は少し胸が痛んだけど)

 

クジラの分配が昔から決められている。

銛を打った人、船を作った人、船の持ち主・・・・・と細かく決められていて

その通りに分配していく。

下の方の1/3はすべての村人に配られる。

洗面器のような物を持って女たちが肉が配られるのを待っている。

村人たちのホッとした笑顔。

捕れて良かったと思った。

 

午前と午後でまるで違うクジラの話を見たわけだけれど

午後の話が深く心に残った。