暑い!
一歩も外に出ずに、クーラーの部屋に籠っている。
こんな暑い日は掃除もパス。
で、何をしているかと言うとず~とテレビを観ている。
昨日はBSの3チャンネルで2つのクジラの話を見た。
午前中は南の海での話。
クジラの出す声を頼りに小型の船で探していく。
クジラを見つけると、日本人の女性ダイバーが素潜りで近づいていく。
手が届くかというくらいまで近寄って一緒に泳ぐ。
体に比べると小さな目がダイバーを確認している。
大きな足ひれを付けた女性がくるりと回るとクジラも回る。
潜るとクジラも潜る。
船に戻ったダイバーは「私を受け入れてくれた」と興奮気味。
ここは彼らの住まい。
私たちはお邪魔させてもらっているだけ・・・・と。
こんな内容の番組だった。
私も心温まる思いでクジラの世界を見ていた。
そして午後。
今度はアジアの話で、その民はクジラを捕って生きている。
(この民は捕ってももいいと認められている)
クジラの干し肉が彼らの財産。
干し肉1つで12本のトウモロコシと交換出できる。
小さの木製の手漕ぎボートで、力を合わせてクジラを銛でついて仕留める。
でも、クジラが2か月以上やってこない。
干し肉も底をつき、最後の一切れを家族で分け合って食べる。
男たちは砂浜で雑談していても、目は海を見つめている。
やっとクジラの潮吹きが見えた。
船に飛び乗り必死に漕いでクジラに近づいていく。
舳先に立った人が揺れる船のうえで、狙いを定めて銛を打ち込む。
村人の命がかかっている。
失敗は許されない。
(見ている私も緊張した)
何時間もかかって仕留めたクジラを引っ張って浜辺に戻って来た。
この1頭で村人全員が3ヵ月生きていける。
(仕留めたのは若い雄クジラと聞いた時は少し胸が痛んだけど)
クジラの分配が昔から決められている。
銛を打った人、船を作った人、船の持ち主・・・・・と細かく決められていて
その通りに分配していく。
下の方の1/3はすべての村人に配られる。
洗面器のような物を持って女たちが肉が配られるのを待っている。
村人たちのホッとした笑顔。
捕れて良かったと思った。
午前と午後でまるで違うクジラの話を見たわけだけれど
午後の話が深く心に残った。