おきらく社労士の事件簿

軽い読み物です。
ここに書かれたことは、フィクションであり登場人物や会社等は、現実のものとは一切関係ありません。

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第5話 離婚時の年金分割事件(その2)~クリスマスキャロル?

2006年12月19日 | 事件簿シーズン1(第1話~6話)

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第1話 出会い ~雇用保険未支給事件 ・ 第2話 セクハラ事件 ・ 第3話 インターバル ・ 第4話 長時間労働是正事件

第5話 クリスマスキャロル?~離婚時の年金分割事件




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おきらくは、離婚時の年金分割について話し始めた。

「まず、離婚時の年金の分割について説明する前に、1号、2号、3号というのがあって…」
「え~ 3号さんまで囲っているのですか?

   (|||_|||) ズ~ン

「いえ、そういうことじゃなくて…」

   うーん "( ' ' ;)
   
おきらくは、国民年金の被保険者から説明を始めた…

―― 年金に付いては、被保険者の種別というのがあるのです。

自営業者、学生、無職の人などは、国民年金に入らないといけないでしょ。この人を第1号被保険者といいます。
サラリーマン、公務員さんは、第2号被保険者、
その配偶者で扶養されている人(俗言う専業主婦といわれている人、最近は、主夫も多いですが)
を、第3号被保険者と言います。 

ここで、注意しておいて欲しいのは、第1号被保険者の配偶者で扶養されている人の場合は、第1号被保険者となるのです。

    国民年金法第7条 次の各号のいずれかに該当する者は、国民年金の被保険者とする。 ①日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の者であって次号及び第3号のいずれにも該当しないもの(被用者年金各法に基づく老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付その他の老齢又は退職を支給事由とする給付であつて政令で定めるもの(以下「被用者年金各法に基づく老齢給付等」という。)を受けることができる者を除く。以下「第1号被保険者」という。) ②被用者年金各法の被保険者、組合員又は加入者(以下「第2号被保険者」という。)  ③第2号被保険者の配偶者であつて主として第2号被保険者の収入により生計を維持するもの(第2号被保険者である者を除く。以下「被扶養配偶者」という。)のうち20歳以上60歳未満のもの(以下「第3号被保険者」という。)

    簡単言うと、サラリーマン・公務員で厚生年金保険・共済など、何らかの公的年金制度に入っている人が第2号被保険者、その配偶者で扶養されている人(被扶養配偶者)で20歳以上60歳未満の人を第3号被保険者という。第1号被保険者は、前記の第2号、第3号被保険者以外の人で、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の人の内、公的年金を貰っていない人となる。 つまり 国民年金は、日本国内に住んでいて要件に該当すれば必ず加入しておかなければならないのある…さりげなく説明しちゃった


―― おきらくは、年金制度について説明を始めた。

厚生年金保険の被保険者(第2号被保険者)は、毎月の保険料を納めます。
それと同時に事業主も同額の保険料を負担します。

     従業員         事業主    納められた保険料 老齢厚生年金支給の原資となる
給料→  保険料◎◎◎ + 保険料◎◎◎ ⇒  ◎◎◎  ⇒ ◎◎◎
                        ◎◎◎    ◎◎    
                         ↓
夫と妻の基礎年金の負担分 国民年金へ◎
                         ↑
          夫、妻それぞれの老齢基礎年金支給のの原資となる

 (ーー;) … 給料-保険料=手取りが減る…

こうして、納付された保険料を運用して年金資金を積み立てていきます。
そして、65歳になれば、老齢厚生年金と老齢基礎年金を受け取ることになります。

 夫の年金支給の原資      年金を貰う
  ◎◎◎◎◎◎◎
  ◎◎◎◎◎◎◎     ⇒   ◎◎◎
  ◎◎◎◎◎◎◎

 妻の年金支給の原資

  ◎◎◎◎◎◎◎     ⇒   ◎

  ヽ(*^。^*)ノ ワ~イ 年金だ~~

―― さて、分割についてですが…

ちょっと一番上の図を見てね…  ---7(^-^7)--- ドレドレ

    ブログの制限で上にしか図を入れることができなかった…ごめんなさいです。。。(^^ゞ




第1号改定者は、分割を行う方(取られる方)、第2号改定者は、分割を受ける方なのです。

そもそも、離婚時の年金分割については、夫が厚生年金保険に入っていて、その妻の内助の功を認めて、
離婚したのであれば、婚姻期間の夫の年金額を最大で半分を、原資となる部分を奥さんの方へ振替える
ことにより、将来の年金を確保しようというものなのです。


 夫の年金支給の原資   ◎◎◎◎◎◎◎      年金を貰う
                 ◎◎◎◎◎◎◎     ⇒   ◎◎
 (ーー;) 減った…      ◎◎◎◎◎◎◎
                    ↓
 妻の年金支給の原資   ◎◎◎◎◎◎◎
                 ◎◎◎◎◎◎◎     ⇒   ◎◎

  ヽ(*^。^*)ノ ワ~イ 増えた~~

したがって、婚姻期間の夫が、年金支給の原資がある厚生年金保険の被保険者であったことが
そのベースとなるわけなのです。

ですから、夫の厚生年金保険の被保険者であった期間の全期間の半額ではないのですよ。

それから、よく勘違いするのは、夫婦共働きでご主人の分の半分と
自分の分は、しっかり全部もらえると思っておられる方が多いのですが、
二人分を足して2で割ったものと奥さんのとの差額が按分される上限となります。

夫婦の合意があれば、公正証書にして、社会保険事務所へもって行けば対象期間の標準報酬の改定の手続はできるのですが、
離婚で財産分与などでもめだすと、家庭裁判所で請求すべき按分割合を決めることになります。
もし、奥さんの方に不利になるものがあれば、2分の1より少なくなる可能性がありますよね。

いずれにしても調査依頼をしなければなりませんが…

ご主人の方が、お店をしているって仰ってましたから、ご主人は第1号被保険者ですよね、
だったら、奥さんも第1号被保険者になるので、離婚時の年金分割はできないのです。
つまり分け合えるものがないのですよ。

―― 年金額って

結果…年金額は、老齢年金を夫婦で貰うことを想定しての老後の水準を考えているので、
離婚しちゃうと、夫婦二人分÷2ではないのですよ。

年金額には、加給年金や振替加算など夫婦二人でいることで加算されている部分があるので
離婚して一人だと、その加算部分がないわけなのです。

一般的なモデルは、夫が40年厚生年金加入+妻3号被保険者として考えて、現役の労働者
(40歳代の男子労働者)の概ね2分の1を超える金額を支給したいと考えているのです。

年金は、その人が歩んできた人生そのものを反映しているので
多い場合もありますが、夫婦とも第1号被保険者であれば、金額はもっと下がります。

おきらくがここまで説明したとき… 久美は、ため息をついた・・・


おきらくは、

「さて 甘いものを食べたところで… 
 奥さんのお友達のため息、捨ててみます?
 本当は、お仕事のため息を捨てる所なのですが…」

こっくりうなずく久美であった。

「じゃ、こう言ってみて・・・ お・ね・が・い」
「お願いします。」
「ちっちっち!  ちゃんとスタッカーで区切って、お・ね・が・い」
「お・ね・が・い」

「はい、よくできました。じゃぁね。お店が次のお休みの日の3時に
 奥さんとお友達とお二人でお越し下さい。もしお友達のご都合が悪ければ、
 奥さんお一人でも結構です。必ずお越し下さいね。
 きっと、ため息捨てることができるを思いますよ。」

   (^_-)-☆



つづく



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このお話は、なにわの元美人社労士さんのブログで書かれた、記事をベースにプロットさせて頂きました。
使用許諾ありがとうございました。
元記事は、こちら


昨日は、75人ほどの方に読んで頂きました。
皆様のコメントとぽちっとが、モチベーションの原動力でございます…

コメントも書いてくださいね…でないといじけちゃいます(笑)

現在17位付近をウロウロしています! 目指せ10位以内でございます。



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    こんな程度の小説(?)に、まだ主張するか・・・

      作者…おきらく社労士は、4文字で…厚顔無恥…と書き表せますな(爆)




この作品は、フィクションであり 登場人物、会社名等は、実在の無いものであることをお断りしておきます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (yuki)
2006-12-19 16:25:06
先生、お久しぶりです♪

なんだか、昨日降って湧いた仕事のせいで
やっと今少し時間ができたところです。
で、早速、勉強しに参りました!!
離婚年金分割、とても分かりやすかったです。
早速、テキストに書き込みました
そして明日、きちんと復習します
覚えてるかな・・・?
yukiさんへ (おきらく社労士)
2006-12-19 17:40:22
新規出店のプランお疲れ様でした。

ここで書くのは、少々の誤解を恐れず、イメージしやすいように書いていますので気をつけてくださいね。

さて・・・明日の完結編を以って、年内の更新は止まると思います。

本業(?)の来年5月に出る本の改正部分を校正する作業があってその締め切りに向けて、そろそろ走り出さないとヤバイ状態にあります

来年には、また新しいネタで書き始めますので…
しばしお休みとなります。

時々更新されているか見に来てくださいね・・・
了解!! (yuki)
2006-12-20 12:21:23
先生も、お忙しい中、大変ですね!!
体にだけは、お気をつけて本業、頑張ってください。

第6話のスタート、楽しみに待っています
yukiさんへ (おきらく社労士)
2006-12-20 15:01:32
>お忙しい中

そうなんですよ…換気扇の掃除やら、レンジ周り…

え~ちょっと違った~

年末調整やら、本業のお仕事やら、夜警当番やら
もう~踏んだり蹴ったりです…

と言うことで ちょっとお休みになります。すみませんです・・・m(_ _)m

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