横浜そごう10階にあるイタリアンレストラン「アルポルト・クラシコ」に行った。目当てはワインディナーである。
「お料理は美味しいし、グラスワインが5杯もついていて9800円よ。ここはおススメ」
以前に横浜在住のブロ友さんが絶賛していたので、「いつか行くぞ」と決めていた。ようやく、呑兵衛の姉と都合が合い、めでたく予約を完了したというわけだ。
「いらっしゃいませ」
丁寧な挨拶の後に案内された席が、お見合いをするテーブルのように立派なことに驚いた。
テーブルの隅には、ワインと料理の資料が目立たぬように用意されていて、向学心をそそられる。もちろん、それ以上に食欲もそそられた。
「乾杯のスパークリングです」
「きゃあっ」
シュワシュワッと弾けるグラスが、いいタイミングで運ばれてきた。これは含めれば、ワインは6杯飲める計算となり、「元がとれるのかしら」といらぬ心配をした。
前菜盛り合わせ。
ワインはチウチウ社の「エヴォエ」である。
「チウチウだって、クスクス」
姉は社名がツボにはまったらしく、なかなか笑いが止まらない。
そんなにおかしいかしら?
どの前菜も美味しかったが、鶏レバーのペーストとローストビーフが気に入った。やはり私は肉食なのだ。
品種パッセリーナ100%のワインは、さっぱりしていて飲みやすかった。
秋刀魚の炭火焼き ブラウンマッシュのタリオリーニ。
え、秋刀魚のパスタ? と戸惑ったのだが、信じられないくらいタリオリーニと一体化している。塩味といい脂の載り方といい、おしどり夫婦のような相性であった。
次もワインは白で、アンティノリ社の「ブラミート・デルチェルヴォ・シャルドネ」。
味は忘れてしまった……。
伊産栗と4種チーズのリゾット 自家製サルシッチャと共に。
栗の甘みとチーズの塩気が、やじろべえのように釣り合っているリゾットであった。
ワインは、ここから赤になり、コンティ ディ ブスカレート社の「ラクリマ ディ モッロ ダルバ」が登場する。ラクリマは涙の意味らしい。
正直いって、今までのワインはどうでもいい。4杯目のワインが私にとっては重要であった。
何と、あのスーパーカーで有名なランボルギーニ社の「カンポレオーネ」というワインなのだ。
小学生のとき、カウンタックが「速くてカッコいい憧れの車」として、しばしば話題に上った。
(Wikipediaより)
まさか、ワインも作っているとは。
カウンタックにはご縁があるはずもなく、片思いで終わったけれども、ワインならば手が届きそうだ。
お味のほうも、深みがあってオーソドックスな印象を受ける。
お料理は、エゾ鹿のポワレ 森の果実ソースが登場した。
さて、最後のデザートは、ブドウのマチュドニア 巨峰のソルベ ミントのエスプーマ添えである。
これに合わせたワインが、相当な曲者であった。
マラミエーロ社の「インフェリ」なのだが、「地獄」の意味というから思わず身構える。
そういえば、わが国にも「魔王」や「閻魔」という名の焼酎があった気がする。
口に含んでみると、甘いような辛いような、苦いような酸っぱいような、いくつもの味覚が混在しているものだから、目を白黒させて飲んだ。人間の持ついくつもの欲望が凝縮されている味、という気がして、ネーミングの妙に感心するばかり。決して美味しいとは思わないけれど不味くもない。好きとはいえないのに気になって仕方ない。こんなワインは初めてだ。
「美味しかったぁ」
「満足、満足」
姉が「足りないッ」と暴れることもなく、私が「飲み過ぎた~」とつぶれることもなく終わったのは、お料理のインターバルがちょうどよかったからだろう。
横浜は遠いけれど、もっといろいろなイタリアワインを飲んでみたい。
また行きま~す!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「お料理は美味しいし、グラスワインが5杯もついていて9800円よ。ここはおススメ」
以前に横浜在住のブロ友さんが絶賛していたので、「いつか行くぞ」と決めていた。ようやく、呑兵衛の姉と都合が合い、めでたく予約を完了したというわけだ。
「いらっしゃいませ」
丁寧な挨拶の後に案内された席が、お見合いをするテーブルのように立派なことに驚いた。
テーブルの隅には、ワインと料理の資料が目立たぬように用意されていて、向学心をそそられる。もちろん、それ以上に食欲もそそられた。
「乾杯のスパークリングです」
「きゃあっ」
シュワシュワッと弾けるグラスが、いいタイミングで運ばれてきた。これは含めれば、ワインは6杯飲める計算となり、「元がとれるのかしら」といらぬ心配をした。
前菜盛り合わせ。
ワインはチウチウ社の「エヴォエ」である。
「チウチウだって、クスクス」
姉は社名がツボにはまったらしく、なかなか笑いが止まらない。
そんなにおかしいかしら?
どの前菜も美味しかったが、鶏レバーのペーストとローストビーフが気に入った。やはり私は肉食なのだ。
品種パッセリーナ100%のワインは、さっぱりしていて飲みやすかった。
秋刀魚の炭火焼き ブラウンマッシュのタリオリーニ。
え、秋刀魚のパスタ? と戸惑ったのだが、信じられないくらいタリオリーニと一体化している。塩味といい脂の載り方といい、おしどり夫婦のような相性であった。
次もワインは白で、アンティノリ社の「ブラミート・デルチェルヴォ・シャルドネ」。
味は忘れてしまった……。
伊産栗と4種チーズのリゾット 自家製サルシッチャと共に。
栗の甘みとチーズの塩気が、やじろべえのように釣り合っているリゾットであった。
ワインは、ここから赤になり、コンティ ディ ブスカレート社の「ラクリマ ディ モッロ ダルバ」が登場する。ラクリマは涙の意味らしい。
正直いって、今までのワインはどうでもいい。4杯目のワインが私にとっては重要であった。
何と、あのスーパーカーで有名なランボルギーニ社の「カンポレオーネ」というワインなのだ。
小学生のとき、カウンタックが「速くてカッコいい憧れの車」として、しばしば話題に上った。
(Wikipediaより)
まさか、ワインも作っているとは。
カウンタックにはご縁があるはずもなく、片思いで終わったけれども、ワインならば手が届きそうだ。
お味のほうも、深みがあってオーソドックスな印象を受ける。
お料理は、エゾ鹿のポワレ 森の果実ソースが登場した。
さて、最後のデザートは、ブドウのマチュドニア 巨峰のソルベ ミントのエスプーマ添えである。
これに合わせたワインが、相当な曲者であった。
マラミエーロ社の「インフェリ」なのだが、「地獄」の意味というから思わず身構える。
そういえば、わが国にも「魔王」や「閻魔」という名の焼酎があった気がする。
口に含んでみると、甘いような辛いような、苦いような酸っぱいような、いくつもの味覚が混在しているものだから、目を白黒させて飲んだ。人間の持ついくつもの欲望が凝縮されている味、という気がして、ネーミングの妙に感心するばかり。決して美味しいとは思わないけれど不味くもない。好きとはいえないのに気になって仕方ない。こんなワインは初めてだ。
「美味しかったぁ」
「満足、満足」
姉が「足りないッ」と暴れることもなく、私が「飲み過ぎた~」とつぶれることもなく終わったのは、お料理のインターバルがちょうどよかったからだろう。
横浜は遠いけれど、もっといろいろなイタリアワインを飲んでみたい。
また行きま~す!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
月一ではない気がします、週一セレブ!!!
で、割り勘でしょうか?御姉様に出してもらいましょうね(*^^*)ポッ
このところ外食が多いのですが、平素は質素に暮らしています。
毎日手弁当だし~。
この日は割り勘でしたが、2回に一度は姉がごちそうしてくれるので、ありがたい存在ですよ。
このコースは材料費が安いと思いました。
その分、ワインに傾斜したコスト構成なのでしょうね。
これだけ飲めて幸せでした♡
でも行く相手が・・・
呑み助で食いしん坊(褒めてる)な、砂希さん姉妹のような相方が欲しいです。
そしてデザートにもワイン、目から鱗。
イタリアワインは好きです。
ワインディナーと聞いて、ん?と思ったけど、品のない我が家には向かないな。
小学生の頃、遊び相手が男だらけだったので、カウンタックの消ゴムを大事に持っていました。
あれ、どこにいったかなー?
スーパーカーでは飽き足らず、ワイン作りまでしているとは驚きでした。
姉は食べるより飲む方が好きらしいです。
私は飲むより食べる方が好き。
一緒に食事をすると、姉のスローペースにイライラします。
でも、コース料理だったらインターバルが長いので、イライラしません。
心の平和も保たれて、いい食事ができたと思います。
インフェリの存在感には驚きました。
デザートに負けないようなワインって、なかなかないですね。
地元住民とおぼしき客が、普段着でワインを楽しんでいましたよ。
着飾る必要がないのね、と微笑ましく思いました。
カンツォーネの生演奏もあります。
フニクリフニクラをリクエストしたら歌ってくれました。
カウンタックの消しゴム、当時は宝物だったのでしょうね。
ワイナリーはランボルギーニ社の創設者が作り、娘の代で本格化したようです。
話題性で、他のワイナリーの先を行きますね。