これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2016 惜しい人

2016年12月29日 23時15分34秒 | エッセイ
 今年も、たくさんの著名人が亡くなっている。
「根津甚八が死んだって……。ショックだな」
 夫は今日、同年代のスターの死にショックを受けていた。
 7月に、九重親方が亡くなった際には、夫婦して「そんなぁ~」と悲鳴を上げた。ラグビーの平尾誠二氏のときにも、「早すぎるよね」と顔を歪めたものだ。
 年末を迎え、さらに訃報が続いている。
 スターウォーズファンの友人は、キャリー・フィッシャーの悲報に「信じられない」とコメントしていたが、翌日にはキャリーのお母さんまで亡くなったというから驚きだ。遺族の方が気の毒でならない。
 私にとって一番の衝撃は、元ワム! のジョージ・マイケルが、クリスマスに亡くなったことであった。
 ワム! はデビュー当時からよく聴いていた。「WHAM RAP!」「BAD BOYS」「WAKE ME UP BEFORE YOU GO GO」などはノリがいい。「LAST CHRISTMAS」「CARELESS WISPER」などは心に響く。「WHERE DID YOUR HEART GO?」「THE EDGE OF HEAVEN」なんかも、ジョージの伸びのある歌声を生かした曲で好きだった。
 そのジョージがいなくなったとは……。



 ジョージの死を惜しむのは、もうひとつ別の理由がある。
 20代の頃、とても好きだった男性がジョージに似ていたのだ。歴とした日本男児であったが、彫りの深い顔立ちがエキゾチックな雰囲気を漂わせていた。決して、ジョージに似ていたから好きになったわけではないけれど、ワム! の歌を聴くたびに彼の顔が浮かんできて、やたらと幸せな気分になれたことを思い出す。
 まだ若かったせいか、当時はお互いにぶつかることが多くて、違う相手と結婚してしまった。でも、25年経った今でも年賀状のやり取りをしていたり、どこかで会ったときには言葉を交わしたりするのだから、彼の方も悪い気はしなかったようだ。もうちょっと頑張れば、別の人生が待っていたのかもしれない。
 亡くなる命があれば、生まれる命もある。
 3月に、プロゴルファーの東尾理子さんが第2子を出産された。不妊ではなく「妊娠活動をする」と公言された理子さんを、私はずっと応援していた。見事に、仕事との両立を果たされたわけで、直接お会いすることはないだろうが、遅ればせながら「おめでとうございます」と伝えたい。
 何年か前に卒業した生徒も、パパやママになっていて頼もしい。私はもう産めないけれど、若い人にはどんどん新しい命を誕生させてもらいたい。
 2016年も、あと2日で終わる。
 今年もご愛読いただき、本当にありがとうございました。


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コメント (6)
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