正しいアドバイス

他人にアドバイスするというのは、とても難しいことです。

間違ったことを言っている場合、聞いている自分にとっては間違っていたとしても、当人にとっては正当な論理である場合が多い。

「オチは？」
「結局のところ何が言いたいの？」

別に結論を言うために喋っているのではないので、ひたすら肯定して聞きます。

「さっきと言っていること逆！」
と突っ込みたくなるときがありますが、大抵言っている本人も気づいています。

でもその核心に触れたくないがため、矛盾している場合があります。

すべて肯定して聞きます。

自分ひとりで考えていても気づきませんが、他人が肯定して聞いていると矛盾に自分自身で気づくのです。

そのようにして自らの矛盾に気づきます。

つまり、アドバイスをしないことが最大の正しいアドバイスとなります。


自分にとって明らかに不利益なことは、仲の良し悪しにかかわらず断ります。

自分が傷つくような、不利益を断って離れていくようなら、友人とは呼べないでしょう。


自分の思いと自分自身が激しく乖離していると感じたとき、よくアドバイスしてくる人を疑う必要があるかもしれません。

自分の人生の決断は、自分にしか下せないのですから。