さらたび。~お皿の中の小さな旅

東京じまい、記念ディナーはロブション!

東京じまいのラストに思い出に残るディナーを…と考えたとき、最初に浮かんだのが2年半通勤路で通っていた恵比寿ガーデンプレイス内にあるフレンチ・レストラン「ジョエル・ロブション」。
ロブションにも2箇所あり、最高峰の「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」は尻込みするお値段ですが(笑) ややカジュアルな「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」で“乾杯シャンパン&フリーフロー”15,000円のコースがあるのを発見。ロブションで飲み放題…もとい、フリーフローだんて最高 お昼に恵比寿三越で買ったお弁当を食べながら、ロブションのシャトーの近くのベンチで「オラもいつかこのお城みてえなとこで美味いモン食ってみてえな〜」と妄想していたことが現実になる日がついに来たっ!

お誘いしたのは、かれこれ20年前に一緒にブラジル旅行に行って以来飲み友達になった、通称“えぐぜくてぶねえさん”のお二人。実はねえさんたちも初ロブションだったらしく、通い慣れた動く歩道でウキウキしながら向かいました。

パープルを基調としたインテリアはとても落ち着いた雰囲気。コース料理のお肉のメイン2種類、デザート3種類は選べました。最初にコースの料理の説明をしてくださるのですが、複雑すぎて覚えられませんでした
ドリンクは料理に合わせたワインはもちろん、ヱビスビールや獺祭までありました。最初にヴーヴクリコのシャンパンで乾杯し、白はランドック・ルーションのシャルドネ、赤はロブション・コレクションのコート・デュ・ローヌを。ワインはなくなると注いでくれるので、“わんこそば”ならぬ“わんこワイン”状態。

まずは前菜の「生雲丹 甲殻類のジュレになめらかなフヌイユのクレーム」。一番上がフヌイユ(フェンネル)のクレーム、真ん中が甲殻類のジュレ、そして一番下に今が旬の北海道産の生うにという三層仕立て。なんというなめらかさ
パンもライ麦パン、ミルクのパン、バジル、バゲットといろいろ出てきました。

サーモンのタルタルは、とびっこのプチプチした食感、薄焼きのミモレットチーズのパリパリがアクセントになっていました。まわりはディルのソース。

「プティ・ポワのヴルーテをカプチーノ仕立てにし、なめらかな新玉葱のフランと合わせて」。グリーンピースと新玉ねぎのスープで、ヴルーテとはフランス語で「ビロードのように滑らかな」という意味の、口あたりのなめらかな料理のことだそう。ふわふわの泡とエディブルフラワーの見た目も楽しい!

「平目 キャロットとコンテチーズのヴィエノワーズ ポワロー風味のブイヨンを注いで」。ヴィエノワーズとはウィーン風という意味で、ヒラメの上にチーズを重ねてあるのがウィーン風なのかな。 ポロネギ風味のブイヨンも美味。

選べるメインは「イベリコ豚ベジョータプルマ ラッケアージュにし、野菜のベニエとポレンタを添えて」。ラッケアージュとはカラメリゼのことで(知らない単語ばかりです!)香ばしく焼き上げています。山菜のベニエ(フリット)の衣がサクサク、ポレンタはマッシュポテトのよう。ねえさんが選んだ牛ほほ肉の煮込みも美味しそうでした。

デザートの前にチーズを2種類ずついただきましたが、フリーフローの提供時間が過ぎていたためワインが足りず(笑) 。もうちょっとワインをキープしておけば良かったな。

選べるデザートは「サヴァラン 林檎とバラの花びら香るシロップをたっぷり染み込ませ フランボワーズとタヒチ産バニラの香るクレームと共に」。目の前でバラの花びらのシロップをかけてくれます。横に添えられているのはチョコレート。

ねえさんは「エキゾチックフルーツと軽やかなフロマージュブランのムース 南国の香りに誘われて」。タルト生地とムースの間にはフルーツが隠れていました。蝶の形のクッキーが繊細!

最後にミニャルディーズという一口サイズの焼き菓子。生キャラメル、フランボワーズの甘酸っぱいケーキ、マジパンを美味しいコーヒーとともにいただきました。

お料理もサービスも素晴らしく、急かされることもなく、3時間以上ゆっくりできました。できることならまたいつかここで食事したいです。ああ、やっぱり素敵なお城だった…

このあと通勤路だったブリックエンドのバーでカイピリーニャをいただきました。これでもう思い残すことはありません。

ねえさんたちには大人の食の楽しみ方を色々教えていただきました。「自分のお金でお酒を飲んでとやかく言われる筋合いはない」という名言も心に残っています(笑) 。
楽しいひと時をどうもありがとうございました!
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