暑中お見舞い申し上げます。
春が過ぎ夏が訪れ、やがてそれも過ぎ秋が過ぎ冬となる。
人生の流れもだいたいこんなものではなかろうか?
今は、夏の盛り。
やがて暑さは去り、涼が訪れ木の葉が色づき、散り果て、寒さの中に籠る。
その間にいろいろな出来事があるが、やがては夢に様に消え去る。
別に虚無感ではない。
避けがたき現実である。
清流に顔と手を浸け大暑かな 素閑
我が町に音無きをもて大暑かな 素閑
あしたにも雀の去りて大暑かな 素閑
浦の海波はよせ引き大暑かな 素閑
校庭の梧桐の影大暑かな 素閑
冷や飯の大暑の膳やなまじろき 素閑
おとなへる大暑の門にあへぎたり 素閑
夜に目覚め今日は大暑と覚へたり 素閑
時すでに大暑の午はまわりたり 素閑
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