サラリーマンの気になったサイト

気になったサイト、ツール、読んだ本を紹介。

第六大陸

2005年07月14日 | 読んだ本
小川一水の作品を初めて読んだけど、はっきり言って文章が下手だと思った。ちょっと前に「象られた力」を読んだばかりなんで比較してしまうからなのかもしれないけど、やっぱりイマイチだと思う。
でも、テーマとしては大好きだ。現在の科学技術や社会情勢の延長線上の世界をいかにもありそうな感じで描いているのがいい。
ここ30年で機械技術なんてもの凄い進化したのに、30年以上前に一度だけ月にいったきりでそのあと誰も行っていないというのもなんかさみしいし、どこかの国で行かないものなんだろうか。中国あたりなんか有人宇宙船上げたんだし、行ってくれたら楽しそうだよなあ。さらに言えば国産ロケットが月に行ったら楽しいのに。なんていうあたりをしっかりシミュレーションしてくれているのがいい感じ。

きつい条件の中夢をもって仕事に打ち込んでいる現場のプロジェクトXみたいな熱さがいい。
これぞ日本人による日本人のためのSFという感じ。

2004年「SFが読みたい!」ではマルドゥックスクランブルが1位、第六大陸が2位だったようなんだけど、個人的には第六大陸のほうが好きだな。
ということで、ランキングは第3位ということで
てくりさんにTB)