サラリーマンの気になったサイト

気になったサイト、ツール、読んだ本を紹介。

電車男

2004年11月23日 | ネット
電車男の話を夏前ぐらいに話題に乗って読みかけたのだが、結構長く途中で挫折していた。最近本も出ているので今更ながら気合を入れ直し読み終えた。
ネットでタダで見られるのに本を買う気にはやっぱりなれないし。

ストーリーとしては恋愛がなかなか進まずイライラさせられるのだが、まあ、そこがリアルっぽいと言えば言えるかもしれない。
普通の恋愛ストーリーとして考えれば最低ランクだと思うが、新しい形のドキュメンタリーとして考えれば超リアル中のリアルということで、変なドキドキ感があってその辺が十分新しい読み物としてみることができると思った。

実際の2ちゃんねるをそのまま見るときっと、どうにもならない書き込みがあって集中して読むのが難しいんだろうけど、適度に不要な部分を飛ばしてくれてあって読みやすくなっているのが良かった。それでも余分?(かといって電車男の部分だけでは良さがないんだけど)な部分が多いような気がするので、途中からは電車男の部分だけを真剣に読んで、それ以外は流し読みするというコツをつかむまでが大変だった。

また、2ちゃんねる用語が多いのでそれも苦労した。
_| ̄|○  →ガックシ
ノシ    →またね
とかその辺の用語をGoogleで検索しながら読むのも面倒だった。とりあえず分からなかったらその言葉と「意味」という言葉を組み合わせて検索すると良いみたいだった。

まあ、そこまでしながら、長い文章を読んでいくとそのときのスレの熱い雰囲気が伝わってくるようで、なんか変な一体感と言うか、高揚感と言うかが味わえて良かった。

テキストでこうゆう雰囲気が味わえるんだという新たな感動があったので、2ちゃんねる嫌いの人や、恋愛ストーリーの嫌いな人にも一度は読むことを薦めたいと思った。


サイト:電車男 Mission.1 緊急指令 「めしどこか たのむ」

書籍:電車男

  * 作者: 中野独人
  * 出版社/メーカー: 新潮社
  * 発売日: 2004/10/22
  * メディア: 単行本(ソフトカバー)

ハイペリオン

2004年11月06日 | 読んだ本
読み始めが退屈で危うく、投げ出しそうになってしまった。
しかし、がんばって読み進めていくと、物語の中に物語があって6本の短編+それをつなげる物語という構造になっているのが分かった。そっちの短編の物語のほうは結構面白いのもあったので、なんとか厚めの上下巻を読むことができた。
しかし、その全体を通しての大きな物語は結局この上下巻では終わらず、「ハイペリオンの没落上・下」を読まなければならないようだった。もう少しで終わるからと、ダルい部分をがんばって読んだのにそりゃないよって感じだった。
6つの短編のほうは、バラエティーにとんだ構成で楽しめた。いろんな語り口があるので、自分の好きな形式が分かるかもしれない。
私は、時間遡りの話と探偵物が楽しかった。

パーツは楽しめたけど、全体が楽しめないってのは問題だよね。ということでランキングは低めに。

てくりさんがこの本をかなり「おすすめ」しているようだっただったのでこの本を読んだんだが、確かに時間遡りの話は親として読むと来るものがあったし、アルジャーノン的なこうゆうのって結構好きかも。やっぱり後編も読まないと良さが分からないのかなあ(後半を読んで良さがわかったという人もいるようだしね)。第一部の満足度が低いので改めて続編を買おうという気になれないんだよなあ。


ハイペリオン〈上・下〉

* 作者: ダンシモンズ, Dan Simmons, 酒井昭伸
* 出版社/メーカー: 早川書房
* 発売日: 2000/11
* メディア: 文庫