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プランク・ゼロ

2004年10月25日 | ネット
このSFが読みたい!2004年版の第4位だったのでプランク・ゼロを読んでみた。
1位・2位はお気に入りの「あなたの人生の物語」「しあわせの理由」なんで、たぶん外れないだろうと読んでみた。
はっきり言って、宇宙物は小さい頃から読み飽きているので、正直前半は「いまさら、また宇宙物なの?」と思ってしまったんだけど、タイトルにあるように量子論やら、宇宙論やら、バーチャルな人格など、現代のSF要素はたっぷりあって楽しかった。
私はあとがきはちゃんと「あと」に読む派なんだけど、あとがきを読むとどうもこの短編はジーリークロニクルという「ジーリー」という宇宙種族に関連した長編小説のサイドストーリーを集めたものらしい。だから、本来としては本編の「タイム・シップ」「天の筏」「時間的無限大」とかを読んだ上で読むのが本道みたい。
まあ、とはいってもこれだけでも楽しめたので、これから初めても良いんだろうけど、ちゃんと本筋から読みたい方はそっちから読むのも良いかも。(私も本当はそっち派)
今回はリーゼルという一日一年の歳をとっていく女の子の話に興味を持ったので、その本編を読めるらしい「虚空のリング」から読もうかと考えている。
まあ、結構楽しめたけど、「あなたの人生の物語」「しあわせの理由」ほどはインパクトがなかったので、このSFが読みたい!4位というのも妥当かなと思った。
でも、マルドゥック・スクランブルよりは楽しめたと思う。
と言うことで、ランキングはこんなくらいで。

プランク・ゼロ
作者: スティーヴン・バクスター, 古沢嘉通
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2002/12
メディア: 文庫

大阪侍

2004年10月06日 | 読んだ本
司馬遼太郎の「大阪侍」を読んだ。
BOOK OFFで100円で売っていたのでつい買ったんだけど、まあ、たいしたことなかった。
幕末といえば、新選組とか、尊皇攘夷とか熱い話が多いけれども、そうゆうのが全然ない。
動乱を損得勘定から眺めている大阪商人や大阪侍がリアルに出ている。こうゆう作品を見てから、新撰組の作品を見ると、いっそう新撰組が時代に逆行していたのが、分かるような気がした。(新撰組は池田屋のくだりまでみて、この後は下り坂と思ったら見るのが面倒になって挫折したので、今度読もう)

で、さっそく「はまぞう」で大阪侍のリンクを作ろうとしたら、Amazonには登録されていないみたい。残念。
昭和60年の本で、しかも司馬遼太郎の作品なのにそんなものなんだ。

ちなみに「書評Wiki」の司馬遼太郎にもなかったから、マイナーな本をつかんだんだなあ。
そうゆう本に出会えて、それほど面白くなくとも「まあ100円だしいいか」と満足度を味わえてしまうBOOKOFFはすごいよなあ。

一応読後ランキングの後ろに入れておこう。