ペットのお寺「サラの苑」スタッフブログ

サラの苑 スタッフが、仕事の様子やプライベートをブログでお届けします。

盲導犬サフィー、命の代償

2010-02-20 15:06:57 | サラの苑
皆様こんにちは サラの苑のイチハラです


さて先日、ある本に出会いました


「盲導犬サフィー、命の代償」





秋山みつ子さんという方が書かれた本です



たまたま、実家の近くにある図書館に行った際
目にとまった1冊でしたが、本のタイトルの
「命の代償」が気になって早速借りて読んでみました



読んでいくと本の前半は、このラブラドールレトリーバーの
サフィーちゃんが盲導犬になるまで、そして盲導犬として
活躍した日々などが書いてありました



そして後半は、サフィーちゃんとユーザーの熊澤さんという方が
交通事故に遭い、熊澤さんは一命を取りとめましたが
サフィーちゃんは残念なことに亡くなってしまったという
とてもショックな内容、更に熊澤さんとサフィーちゃんを轢いてしまった
トラックの運送会社側からきた示談交渉の通知には、サフィーちゃんの
損害賠償として、新しい子犬の購入代金10万円、諸経費10万円、計20万円
を支払うということが記載されていて・・・
あまりにも盲導犬の価値が低すぎるということから訴訟を起こす・・・・
といった内容でした




これを読んでハッとしました
何年か前に全国ニュースでこの出来事を見ていたことを思い出しました



全国で報道されるまでに事態が大きくなってしまった事の発端は、
示談交渉において、ユーザーさんの目となり、生きがいとなり、
社会に貢献している盲導犬の存在価値があまりに低すぎる事に
愕然とされた中部盲導犬協会の所長さん達が勇気を出して訴訟を
起こされたという所からだったそうです



当時このニュースを何気なく見て、私は法律上盲導犬を始め、
人間以外の動物達がモノ扱いになるということを知り、
なんて日本の法律はひどいんだ・・・と感じておりました



きっと全国の動物好きな方々がそう思われたことだと思います



私も、3代目になりますが犬と一緒に生活をしています
種類関係なく動物達は私達に「無償の愛」を施してくれます


その「無償の愛」をくれる大切な子を奪われた悲しみ、怒り、寂しさは
計り知れません



本によると2009年11月現在、まだ裁判は係争中だそうです
戦われている方々には是非頑張っていただきたいです・・・




私は本を読んだだけで何もできませんが、サフィーちゃんの事がきっかけで、
法律や世の中が、盲導犬そして「命」あるもの全てがモノ扱いではなく、
大切な存在として生活できる世の中に変わればいいな・・・
と強く思います





何だか長くなってしまい、スイマセン