Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

4/24 Souq Waqifで朝食を

2024-05-05 23:33:33 | trip, event
メインの広場でトーブに身を包んだ顔立ちのはっきりした少年がハトを追い回すその光景はまるで映画の一コマみたいに感じた。そしてその光景を見ながら朝食を食べている自分がいることに驚きと、一種の新鮮さを感じた。

初めてこの国を訪れて分かったことがある。カタールは2010年代まではGDP per Capitaが世界で1番高かったということ。今はLuxembourgに抜かれているが、それでも中東のこの小さい国がそのような生産性があったとは驚いた。その答えは石油と天然ガスにあり、また人口の9割ほどが海外からの移民でカタール国籍ではないことにも由来する。ただそんなカタールも1930年代まで油田を発見するまではかなり厳しい歴史がある。それまでは真珠の輸出に頼っていたが、日本で真珠養殖の技術ができてからは産業に多くの打撃を受け、その後のハリケーンなどの天災の影響もあり飢饉が蔓延したそうだ。

そこから油田を発見するまでは国を支える産業がなかったそうだ。2010年代以降は石油や天然ガスのもとにした利益を開発や、投資にまわして産業の多様化(カタール航空、エジプトのGDPの同じぐらいのサイズのSovereign Fundの投資)に努めている。

またエネルギーからの収入があまりにも多く、経済も上向きなためかそれまでの厳格な建築のスタイル(Museum of Islamic Art by IM Pei)から自由奔放な様式(National Museum of Qatar by Jean Novel)に変化があるのは、これから何かが起こる前触れなのかもしれないと思った。どんなに成功してもいつも重心は低くありたいと建築を見て考えた。


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