Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

2年間

2013-02-09 13:58:57 | study abroad
昨日で100ページほどの英語の修理論文の原案を書き終えた。
それをルームメートに見せたら、
「まるで人生の集大成ですね」と褒められた。
この論文は去年の夏にタイにインターンシップをする前から
情報収集を始めて、
夏にタイに行った時に現地でしか手に入らない情報を探しまわって、
そして大学に戻ってからその情報を基にして書いた論文だ。
もしかしたら大学院で一番時間をかけて取り組んだことかもしれない。
確かにここには2年間での色んな集大成が詰まっている。

そう、個人的に感じるのがアメリカでの2年間ってまるで人生が詰まっている。
特に日本や海外から来ると、今までの人生とは全く別世界だから、
その新しい世界に対して自分をどう定義していくか、
どんな生活をしたいかというのは、
きっとよく理解している今までの世界(日本)よりフレキシブルになっていくる。

ここではアメリカの大学院では単位をとって卒業する以外に制約はない。
だからそれさえこなせば、残りの時間は何をしても構わない。
例えば勉強が好きだから余った時間も読書の時間に使う人もいれば、
恋人や家族と時間を多く過ごす人、バイトをして生活費を稼ぐ人もいるし、
いろんなパーティやイベントに参加している人もいる。
もちろんみんなその中でいろんなバランスを取りながら毎日を生きている。
みんな毎日を自分のスタイルで過ごしている。
その過程で、色んなチャンスが訪れたり、色んな変化があったり、
そして新しい友達ができたり、友達が卒業やインターンでいなくなったりする。

日本でもきっと同じようなことをしていたけど、
アメリカという自分にとって全く新しい世界に身を置くことで、
そして2年間というはっきりと時間が限られた中だから、
もっとどうやって2年間を過ごしたいか、よく意識するようになった。
最初の一年は何もかもが新しくて色んなことにチャレンジして、
積極的に新しい人に会ったりしたり、
今まで余りやったことがないこともやったりした。
そして2年生(後半)になると今まで一通りやったことが
また繰り返されるなかでどのような距離感を取ろうかすごく迷っていた。
最初の年よりもイベントに参加することもなくなってきた。
(現実がより見えてきたせいからの、あきらめなのだろうか。)
その過程で本当に自分が楽しめることは何か、
本当にやりたいことは何かということをいやでも意識しなくてはいけなかった。
というのも毎日を同じ一日にしたくなかったし、
毎日何か新しいことに挑戦して刺激が欲しかったから。

そして今では卒業まであと2ヶ月半となった、
まだ卒論も修正も残ってるし、就職活動もまだ残っている。
でもそれだけをやって大学院生活を終わらせようとは少しも思わない。
もっと限界まで、というより限界以上に楽しみたいし、
素敵な友達ともしっかりと時間を過ごしたい、
一週間に何度かは身体も動かしたいし、
バスケのトーナメントもまだ残っている。
校内や、学会での発表も予定されている。

限られた時間で大学院生活も終わってしまう、残念だけど。
だからこそ最後までしっかりと走り抜けたい。
終焉をどうデザインしていこうか。