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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第28話 大いなる企て

2018-01-05 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第28話 大いなる企て 

 

キ・ヤンが 飲まず食わずで「内訓」を書き写し もう3日が過ぎた

駆けつけた皇帝タファンが もう出ようと言っても聞こうとしない

自分に出来ることなら何でもすると そばに寄り添うタファンだが…

 

※内訓:仁粋(インス)大妃が編纂した婦女子の修身書

 

『陛下に何が出来ますか? 隣りで「内訓」を読む?でなければ代筆を?

それとも あの者たちを退けてくださるのですか?!

ただ怖いからと その座をお捨てになる陛下に 出来ることはないのです

この私も 陛下のために出来ることはないし その気もありません』

 

書庫の外には 皇后タナシルリが来ていた

後宮の処罰に干渉し 皇帝の威厳を貶めるのかと叫んでいる

タファンは 才人キ・ヤンに拒まれ 皇后に責められ立ち尽くす…

 

※後宮:后妃や女官が住む宮中の奥御殿

 

ひとしきり考えると タファンは 勢いよく書庫の扉を開け放ち

皇后を無視してその場から離れていく…!

取り残されたヤンは 無表情のままポロポロと涙を流し筆を走らせる

無視されたタナシルリは 憎々し気にタファンの後姿を睨むのだった

 

夢中で歩きながら 次第に決意の表情を見せるタファン

そして侍従コルタに 自分は間違っていたと告白する

 

しばらくして 「内訓」百条を百冊書き終えたヤンが 書庫から出てきた

 

『これで 後宮の掟の厳しさが分かったであろう』

『はい皇后様 すべては皇后様のおかげでございます』

 

言葉こそへりくだってはいるが ヤンの目の奥は怒りに満ちている

今にも気を失いそうになりながら 気丈に皇后の行列を見送るのだった

 

皇帝タファンは ヤンがいなくても自発的に文字を学んでいた

すべてを投げ出してヤンと逃げることが 最良の道だと思っていたが

真の意味で力を持ち 皇帝の座を守ってこそ ヤンを守れるのだと

ようやく気づいたタファンであった

 

そこへ コルタが駆けつけ ヤンが無事に書庫を出たと知らせる

タファンは 文字を学んでいることは内密にしろという

ヤンを驚かせ そして喜ばせたいという皇帝の心に触れ コルタも満足げだ

 

『いつまで お声が出ないフリを?』

『丞相が 周囲に譲位を告げる時までだ そこで“ならぬ!”と叫ぶ』

『は… はい王様! 是非ともそうしてくださいませ!!!』

 

遼陽では

 

スンニャンの生存を知ったワン・ユが その居場所はどこかと按じていた

愛するスンニャンを残し 高麗(コリョ)に戻ったあの日

手を振り続けていたその姿が 今も脳裏に焼き付いている

 

心でスンニャンを按じながらも チェ・ムソンの消息を捜すワン・ユ

ムソンは ヨンビスとフクスの前で拷問されていた

密偵として この商団に送り込んだ黒幕を吐けと 執拗に迫るフクス

しかし 痛みに耐えかねて主の名を明かすムソンではない

そうでなければ 自ら密偵に志願するはずがないのだ

 

商団に 奴隷として捕らわれているチョクホが ムソンの居場所を捜し

ついに拷問されている場所を見つけることに成功する

情報は チョクホからシヌ シヌからワン・ユへ報告された

 

ムソンが死にそうだと聞き ワン・ユは 今から商団に行くという…!

策を練るのではなく “正攻法”でいくというのだ

 

商団では

 

おそらくムソンは 死んでも口を割らないだろうというヨンビス

フクスは 最後に火矢を放った者が気にかかるという

この付近で火薬を持っているのは この商団だけ

つまり 商団の中に“裏切り者”がいるのではないかと…!

 

そこへ ワン・ユという者が訪ねて来たと見張り番が知らせに来た

 

“高麗(コリョ)の廃王”が 何の用だと訝しむフクス

ワン・ユは 『部下を救いに来た』と 真正面から要求し

このひと言で すべてを察したフクスは 険しい表情になる

 

しかしフクスは 忍ばせた密偵を 堂々と引き取りに来るという

有り得ない廃王の行動に 度肝を抜かれてもいた

だからと言って仲間を殺され 交鈔を奪った者を許すことは出来ない

 

※交鈔:元の紙幣

 

たちまち取り囲まれ剣を突き付けられるワン・ユ

同行したシヌとチョンバギも その場で取り押さえられた

しかしそれでも ワン・ユは冷静だった

 

『そなたたちは 私を殺せぬ』

『命が惜しくないのか! …殺せ!!!』

 

『ちょっと待てーーーっ!!!』

 

叫んだのはパン・シヌとチョンバギ

この方をどなただと思って!!! と訴える2人だが

ワン・ユが 高麗(コリョ)の廃王だということは 既に知っているフクス

しかしそうではなかった

今やワン・ユは 元の丞相ヨンチョルの 姪の婿なのだ

フクスに 決して自分は殺せぬと言い放った確信は そこにあった…!!!

 

今すぐ殺せと命じたその口で 無礼を詫び ひざまずくフクス

廃王であることは取るに足らないが “丞相の一族”となれば話は違う

 

『早くこの方の部下を解放して差し上げろ!!!』

 

しかし ワン・ユがただ部下を引き取りに来たのではないと察するフクス

是非本題をお話しください!と その場にかしづくのであった

 

大都では

 

快復した才人キ・ヤンが ペガンとタルタルに会っていた

後宮にあれば 皇后の嫌がらせは永遠に続くというタルタル

ヤンは ならば自分の方から 闘いを挑みたいと言い出す

 

『“他を以って過と為す”という教えがあります』

『皇后に 自ら罪を犯させるのですね』

『大罪を犯させ 皇后の座から引き摺り下ろし 印章を奪います

あの者が持つ すべての力を奪い取るのです』

 

タルタルは 十分な準備をし 時を選ぶべきだという

しかしペガンは 戦いに準備などというものはないという

憤りが頂点に達した時 兵士は弓を引き剣を抜くと…!

そして戦うからには 必ず勝たねばならないという

 

ペガンの言葉に満足し 退室するヤン

タルタルは ペガンの考えに納得していない

今のヤンにはまだ 力がなさ過ぎると懸念するが…

 

『すでに我々は ヤンと結託した その力量を信じるべきだ』

 

ヤンは 徹底的にタファンを無視し タファンもまたそれに耐えた

「千字文」をすべて覚えるまでは 独学していることを隠すつもりなのだ

 

イ・ホンダンが 慌ててヤンのもとへ駆けつける

他の側室たちがみな 皇后殿に向かったという

実家から贈られた献上品を 皇后に渡すためだというのだ

 

側室たちには下心があった

毎朝飲まされる薬湯を 是非ともやめていただきたいと懇願する

薬湯を飲み続けていては 決して懐妊できないからだ

しかし ヤンのように拒む勇気がない4人の側室たちは

実家を頼りに 献上品で聞き入れてもらおうとしたのだ

 

しかしこの行為は かえってタナシルリを激怒させる

側室たちは ヨン尚宮に賄賂を渡し 薬湯をすり替えてもらうことに

 

ヨン尚宮は快く引き受け 賄賂を受け取る

しかし これが皇后に知れたら命はないと 賄賂だけを受け取り

側室たちの願いなど はじめから実行する気はなかった

 

才人キ・ヤンは 同じ側室の 才人オ・ソルファに近づき

尚宮に賄賂を渡したことは 大きな過ちだと耳打ちし その場を去る

その言葉に不安を感じたソルファが 自らヤンを訪ねる

 

ヨン尚宮は 誰に従うのが得か 十分に承知している

たとえ賄賂を受け取っても 要求には応じない

側室たちの企てを報告し 賄賂は受けたが言いなりにはならなかったと言えば

むしろヨン尚宮は 皇后に褒められるだろうと

 

才人ソルファは 次第に蒼ざめていく

皇后に知られれば 確実に宮廷から追い出されてしまうと…!

ではどうすれば?

そう聞くソルファの頬を ヤンは 思いっ切り平手打ちする!!!

 

『何するの!!!』

『どうすべきかを 教えて差し上げたのです』

 

ヨム・ビョンスが メバク商団から後宮への献上品を預かってきた

タンギセは そのすべてを皇后タナシルリのもとへ運ぶ

“メバク商団のフクス”の名で献上させたのは 他でもないタルタルである

送り主は誰でもよかった 目的は “献上品”を皇后の手に渡すこと

 

フクスは 才人キ・ヤンを奴隷として売り飛ばした男である

ヤン様はさぞかし憎かろうと タルタルが気を利かせたのであった

 

輝かしい財宝に目を奪われるタナシルリ

その中のひとつでも 側室たちに分け与えるなど 考えもしない

 

そこへ ソ尚宮が 側室の居所で騒ぎが起きていると報告する

タナシルリが駆けつけると 才人キ・ヤンとソルファが殴り合っている

激怒したタナシルリは 側室たちを皇后殿に集めた

 

そこでまた薬湯を飲ませ 当然のごとく飲まないキ・ヤンを

今度こそ皇太后に邪魔されず 死ぬまで痛めつけるつもりでいた

 

皇后殿に行く前 側室たちのもとへ干し柿が届けられる

才人キ・ヤンからの 謝罪を込めた干し柿だと ホンダンが説明する

もとは 貢女出身だとバカにされたヤンが怒り ソルファと喧嘩になったのだ

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢物とした女性

 

何を今さら!と激怒し 食べようとしない側室たち

しかしソルファは 『朝から何も食べていない』と言い 真っ先に食べた

これこそが ヤンと打ち合わせした策なのであった

 

皇后殿に集められ 薬湯を飲まされる側室たち

いつもであれば飲まないヤンも 思いがけなく飲もうとして器を口元へ

すると突然 才人ソルファが苦しみだし 意識を失って倒れてしまう…!

 

ギョッとするタナシルリ!

薬湯を運んだヨン尚宮も その場で凍りつく!

銀のかんざしを!と叫ぶトクマン

才人ソルファの口に入れたかんざしは黒くなり 毒があることを示した

 

皇后が 側室に強制して飲ませた薬湯に 毒が入っていたとなれば

いくら皇后でも その罪からは逃れられない

皇帝の側室を毒殺すれば 当然のごとく大罪である

 

その騒ぎの中に 皇太后が現れる

そして この件は自らが調査し 真相を突き止めると宣言するのであった

 

皇太后が立ち去ると タナシルリの怒りはヨン尚宮に向けられた

確かに命令は下したが すべてを用意したのはヨン尚宮なのである

しかし ここで騒いだところで解決するはずもない

駆けつけた丞相ヨンチョルは 安心して落ち着かれよ!と娘をなだめる

ヨンチョルは すべて皇太后の企みだと推察していた

 

大明殿に すべての関係者が集められ

ソルファが飲み残した薬湯を 調査官が調べたが 毒は検出されなかった

 

当然のごとく皇后を追求できると思っていた皇太后

しかしこの結果により 皇后が権威を取り戻し

疑いが晴れた今 自ら捜査し 真犯人を追及するという…!

 

ヤンの居所では

 

ペガンとタルタルがうろたえていた

毒まで仕込みながら 皇后の仕業に出来なかったと蒼ざめている

しかし ヤンは余裕の表情で落ち着き払っている

そもそも毒が出ただけでは 皇后のせいには出来なかったと…

 

『“苦肉の計”を使います』

『それは… ヤン様がご自分で犠牲になるというのですか?』

『皇后は 私を犯人にしたいことでしょう

私が囮になってこそ 皇后の印章を奪うことが出来ます』

 

ソルファが毒に倒れたのは ただの伏線に過ぎなかったのだ

 

ヤンの推察通り タナシルリは ヤンを犯人に仕立てようとしていた

罪というのは犯すもの しかし罪人は作るものであると

常日頃から 父である丞相が言っていたことである

 

ヨン尚宮の調べによれば 才人キ・ヤンが 側室たちに干し柿を贈り

ヤンと激しく争っていた才人ソルファだけが 食べたのだという

残りの干し柿は女官たちが食べてしまい 証拠はなくなっている

だからこそ 罪人を仕立てるには都合がいいというタナシルリ

 

『宮中に噂を広めるのだ 信じる者が多いほど 噂は真実味を帯びて来る』

 

<貢女出身とバカにされたヤンが ソルファと争い

その後贈った“毒入り干し柿”で ソルファが倒れた>

 

十分に噂が広まったところで ヤンは 皇太后に謁見する

そして噂通り 毒を仕込んだのは自分だと明かした

 

チャン・スニョンが皇太后殿に出向くと 才人キ・ヤンが帰るところであった

皇太后は 何とも感服した表情で ただただ笑い出すのであった

 

遼陽の妓楼では

 

ワン・ユが フクスを伴い妓楼に現れ ヨンビスに紹介する

2人は いかにも初対面のように挨拶を交わす

 

この妓楼でフクスをもてなすのは メバク商団の頭に会いたいからである

しかし 商団の誰も頭に会ったことはなく フクスでさえ顔を知らないという

ワン・ユとの宴が終わり フクスはヨンビスのもとへ…!

そして頭より届いた“密命”を差し出した

 

<ワン・ユを殺せ>

 

それが 商団の頭から ヨンビスに下された“密命”であった

動揺する気持ちを抑え ヨンビスは夜を待つ

そして この妓楼を宿としているワン・ユの部屋へ向かう…!

 

翌朝 大都では

 

才人キ・ヤンを犯人に仕立てるための 朝礼が始まろうとしていた

いつものように薬湯が運ばれ 側室たちが器を受け取っていく

他の側室たちと同じように ヤンもまた薬湯を飲み干した

 

その様子を じっと睨みつけているタナシルリ

ヤンは 一瞬 ニヤリと笑みを浮かべ… 急に苦しみだし倒れた!!!

 

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