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切れ味抜群だったエイシンフラッシュ

2010-06-03 02:47:58 | 競馬(レース回顧・反省)
東京優駿

結果

 1着△ 1番エイシンフラッシュ
 2着  8番ローズキングダム
 3着◎ 7番ヴィクトワールピサ
 4着 13番ゲシュタルト
 5着△ 3番ルーラーシップ
 6着○ 9番ペルーサ
 7着 17番トゥザグローリー
 8着  4番サンディエゴシチー
 9着△12番ヒルノダムール
10着  5番コスモファントム
11着  2番レーヴドリアン
12着 14番リルダヴァル
13着▲ 6番アリゼオ
14着 15番メイショウウズシオ
15着 10番トーセンアレス
16着 11番ハンソデバンド
17着 16番シャイン


レースの上がり3Fが33秒4・・・、
これを見れば、普通に良い馬場状態であったと思われます。

しかし勝ちタイムは、2分26秒9・・・遅いです。

流れは、前中後の4Fで見れば、
48.8 - 52.3 - 45.8 という感じ。

前半は、まずまずの流れでしたが、中盤で、思いっきりペースダウン・・・、で、直線で、余力全開の末脚勝負という展開になりましたね。
総合力ではなく、最後の瞬発力での決着です。

勝ったエイシンフラッシュは、前走皐月賞で差の無い3着。
しかも休み明けだったと言うことで、今回、さらに上積みが考えられ、オイラも警戒していましたが、これまでは、末脚が切れる印象は無く、好勝負になるなら、先行抜け出しで粘る競馬だと思っていました。
しかし今回は、上がり1位の32秒7という他馬を圧倒する爆発力を見せての快勝でした。

道中は、中団(9番手)の位置取りでしたが、
この馬にとって、今回の中盤でのペースダウンは、余力を十分に残すことになり、結果として、末脚が一番切れたということです。

もっとも、馬のリズムを、このペースに合わせられるということも、能力の一つで、
まぁ、今後、これほどペースダウンするようなレースがあるかどうか判りませんが、このタイプの馬なら、スローペースになりがちな長距離戦にも向いているでしょう。
菊花賞では、やはり警戒すべきでしょうね。

ただし、ある程度の流れでも、十分に結果を残していますので、もし惨敗するなら、ハイペースになるレースだと考えられます。
強力な先行馬がいるレースでは、割り引いた方が良いかも?
もし、それすらもこなすようなら、歴史的名馬ということも十分考えられます。

ダービーが、こういう特殊な流れのレースになったのは残念ですが、鞍乗の内田博幸騎手は、本当に好騎乗で、地方競馬から移籍して来た目的の一つが達成出来たことには、心より、拍手を送りたいと思います。・・・おめでとうございます。


2着ローズキングダム。
2歳チャンピオンで、皐月賞でも4着ながら、タイム差は、エイシンフラッシュと同じ、0秒2でしたから、無印にするような馬でもありませんでした。申し訳ない。。。
ただ、マイラーっぽい印象がありましたので、無警戒でした。
このスローペースでも辛抱出来たのですから、たいしたものです。
上がり2位の32秒9なら、勝ち馬と遜色なく、大魚を逃したという感じですが、まぁ、勝った馬を誉めるしかないでしょう。
この馬自身、不利も無く、後藤騎手も好騎乗でした。
気性さえ、問題が無ければ、3冠目にも期待出来ます。
まぁ、そればかりは、レースに行ってみないと解らない部分もありますからね・・・。


3着ヴィクトワールピサ。
ん~、
悪くなかったのですが、勝ち馬の決め脚にやられました。
道中の位置取りも、7番手でしたが、結果的には、もう少し前でも良かったのでしょうか・・・。
上がりは4位の33秒1・・・、これまでの上がりタイムを見ると、このあたりが限界値でしょうか?
もう少し馬場が渋っていると思い、本命を打ちましたが、まぁ、仕方がありませんね。
岩田騎手のせいではありません(笑)。
能力は、十分に発揮出来たと思いますが、如何せん、流れが遅すぎました。


4着ゲシュタルト。
思いの外、頑張りました。
道中は6番手ぐらいでしょうか?
先行して、上がりは8位の33秒4・・・、この流れの中では、100%の能力を出し切ったと思われます。


5着ルーラーシップ。
ん~、この馬だけは、最後まだ、脚を余していたように見えましたが、パトロール映像を見ると、外によれているようにも見えましたから、判断が難しいです。
直線で、前に出るスペースが狭かったのか、それでもゴール前では、差を詰めて来ていました。
道中5~6番手で、上がりは、5位タイの33秒3・・・。
前走で、そこそこ速いタイムを出しているだけに、期待しましたが、器用さが無い分、内枠が、アダになっている可能性もあります。
瞬発力は、これが限界?、というタイプではないです。
一瞬の切れ味はありませんが、じわじわ伸びるタイプで、今回も、もう少しスムーズなら、上がりは、33秒を切れたかもしれません。
2~3番手で先行して、押し切るようなレースが向いているように思います。
今後も期待出来るでしょう。


6着ペルーサ。
道中は、中団よりやや後方の11番手から、上がり33秒3は、ルーラーシップと同じ5位タイです。
上がりのタイムは、これが限界値なのでしょう。
これ以上速くは上がれない感じですが、ある程度の流れなら、同様のタイムを常に出せる印象があります。
今回は、完全に、スローペースに泣かされたクチですね。


7着トゥザグローリーも同様・・・。
4番手と先行して、上がりは11位ですが33秒7・・・。
直線だけの「ヨーイドン」には向いていないです。
まだ4戦目、これからの馬でしょう。


8着のサンディエゴシチーは、
このレースの特徴を現すような馬でした。
道中は後方13番手前後で、上がり3位の33秒0・・・。
この馬が、上がり33秒0を出したってことが、このレースの流れの特殊性を物語っていると思います。
この馬は、通常の平均ペースでは、上がり35秒を切るか切らないかぐらいですが、超スローの流れなら、これだけの末脚を出せるって事です。
いわゆる、後方一気が得意なパターンの馬ですね。
展開の助けがないと、ダメなタイプです。
さすがにGⅠレースでは厳しいでしょう。


9着ヒルノダムール。
上がりは5位タイの33秒3・・・、でもこの着順です。
若駒Sを33秒1で上がっていますが、ペースに関係なく、これが限界値でしょうか?
ある程度、他馬がスタミナを消耗するようなレースが得意な感じですね。思ったよりも、強くない印象です。


オイラが印をつけた中で一番成績が悪かったのが、
13着のアリゼオ・・・。
このペースなら十分勝ち負け出来そうなんですが、
上がりが15位タイの34秒7・・・。
ん~どうなんでしょう?・・・騎手との相性?・・・馬郡に飲まれるのが早過ぎて、闘争心が萎えた感じでしょうか?
いずれにしても、「ヨーイドン」になるとダメですね。


さて、ここからは「たられば」話です(笑)。
ダノンシャンティが無事に出走していた場合、
このペースなら、間違いなく33秒を切るか切らないかぐらいの末脚で追い込んで来たでしょう。
しかし、道中、15~6番手の位置取りなら、まったく届かないという感じですね。
もちろん、31秒台の脚があるというなら話は別ですが、HNKマイルCや、他のレースの時計から見ると、ペースが遅いからといって、鬼脚を繰り出すようなタイプでは無いように思います。
おそらく、どんなペースになっても、コンスタントに33秒台を出してくるタイプ・・・、上がりの限界値がこのあたりに有るように思います。
速い決着になればなるほど、真価を発揮するタイプ?

マイルでのタイムですが、この馬が速い時計を持っているので、この世代では、現在のところ、一番強い馬なのではないでしょうかね?
ただ距離がね、走って見ないと解りません。

この世代の、真の優劣は、秋まで持ち越しです。
とにかく、もっと速い流れに対応出来る馬がいるのかどうか、持ち時計が遅いというだけでは判断出来ません。速い流れを克服して、速いタイムで勝たないと、世界には通用しませんからね。
そういう馬が、この世代に、他にいるのかどうか・・・、そうじゃないと、古馬には太刀打ちできないでしょうから・・・。


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