ユメの父親が現れた事が、楽の湯、常連客の間で広まり、
番台に座る六郎に聞いていましたが「あんなヤツは父親じゃねえ!」
と否定すると、横で聞いていたユメが「オヤジ!終わったら話あるんだけど!」と
告げていました。(^^;
そして、その夜、六郎の部屋に入ったユメは、まず六郎の妻、みずえの遺影に
手を合わせ「私、この人に、八つ当たりしたから、ちゃんと謝っておかないと。」と
話しました。
「そんなの何時だって出来るじゃないか!」と言う六郎に、母の形見の写真を
見せて裏に書いてあった文字を読み「“大好きなパパと楽の湯にて!”この写真
オヤジに間違いないか?」と確認!「あぁ、確かに俺だ!」と六郎が言うと
「何でオヤジがパパなんだ?」と聞いていました。
六郎は「あの頃な、クミちゃんはこの近くのスナックで働いててな、あの頃は
どういう訳があったのか知らないが、とにかく女手一つで一生懸命お前の事を育ててて
店に出る前に、お前と2人この楽の湯に入りに来てな、そしたらどこをどう間違えたのか
お前、すっかり俺に、なついちゃって、クミちゃんも、お前のことを抱いてやったら
喜んでな、パパみたい!だってフフ、そしたらお前、俺のことをパパ!パパ!って、
ここに居る間中な!」と説明していました。
ユメは「小っちゃい頃の私はオヤジの事、パパと呼んでいたんだな!」と話し、
少し納得した様子でしたね。(^^;
六郎は「あぁ、間違いない!それからクミちゃんは、一生懸命働いて美容師の資格を
取って、この街を出て行った!」と話すと、ユメは「オヤジは、お母さんのこと、
どう思ってた?」と更に聞いていました。
「偉いなぁと思っていたよ。可愛いなとも思った!」と六郎が答えたので「じゃあ!?」
とユメが、恋愛感情を確認した所「残念ながら、それがない!俺もみずえが、
死んだばかりで忘れられなかったし、クミちゃんはクミちゃんで、お前を育てることで
頭が一杯だったし!それじゃダメか?それだけじゃ・・・イヤ、何でもない!」と
最後はちょっと言い渋っていました。(^^;
しかしユメは、ハッキリ確信したようで「オヤジは私の本当のオヤジじゃないんだな!
そうか・・・」と元気なく部屋を出ようとして、六郎が「ユメ、どうするつもりだ?
あっちへ行くつもりなのか?」と動揺しながら聞いくと「オヤジ、楽の湯継げなくて
ゴメンな!」と言い残して去って行きました。(^^;
そしてユメは、外に出て入口前で、ぼんやりと座って考え込んでいましたが、
そこに美鈴が来て、ユメを見つけると、まだお湯が残っていたら入りたいと、
聞いていましたが、ユメが「うん、まだ大丈夫だと思うよ!」と言うと、それとは
関係なく「ユメちゃん、どうするの?岬さんの方に行くの?」と聞いていました。
ユメは「判んねえ、でも、もうここには居れないんで、オヤジの娘じゃないって事ハッキリ
したしさ!ここは余分な従業員を雇うほど余裕も無いだろうし、出て行かなきゃ、と
思っていたんだけどさ、あの人が一緒に暮そう!なんて言うからさ、どうしたら、
いいんだよ!?」と、話し、まだ心がグラついている様子でした。(^^;
美鈴は「ここに居ればいいじゃない!居たければ居ればいいのよ!まだあの人が
父親って決まった訳じゃないんだし、そうよ!あっちだって暫定でしょ!ハッキリした
訳じゃないんだから!じゃあね!頑張ってね!」と言って、風呂には入らずそのまま
立ち去ってしまいました。
喫茶店の家族も、ユメの動向を心配していたようですね。(^^;
翌日、朝食の為、茶の間に家族が集まりましたが、ユメが居ないのに気付いた六郎が
家族に聞くとマリアが「DND鑑定!」と言い、アユムが「あの人と本当の親子かどうか、
調べるんだって!心配するなよ。兄ちゃん付いて行ったからさ!結果出るのは早くて
3日後だって!まあ、十中八九間違いねえだろうなぁ!でも、本当の親子だと判ったら
アイツ、どうするつもりなんだろ?やっぱ、出て行く気なのかなア?」と話していました。
すると、ひな子が居たたまれなくなったのか、食事途中部屋を出てしまいました。
ひな子にしてみたら、せっかく自分が説得して、ユメの考えを変えさせたのに、又
大好きなユメが、楽の湯から離れてしまいそうな状況になり、
ガッカリしていたようですね。(^^;
そして病院に着いたユメとススムが、玄関前で岬に会い「ビックリしましたよ。
こんなに早く連絡貰えるなんて。」と驚く岬に「はい!宜しくお願いします!」と
神妙に挨拶していました。岬は「検査と言っても簡単なものだからね。今日は来てくれて
有難う!」と話していましたが、その後、画面には2人が採血する映像が
流れていました。いよいよ真実が明らかになりそうですね。(^^;
検査終了後、ススムと岬がベンチに座っていましたが、まずススムが前日
六郎がワメいていた事を詫びると、岬は「いや、いいんですよ。むしろあの子の事を
思ってくれて嬉しかったです!」と心の広さを見せ、もし本当の娘に間違いないと
したら、どうするともりなのだろうか?とススムに聞いていました。
ススムは「僕にも判らない。ただオヤジに散々いい加減な事、言われてきたから、
本当の事、知りたいと思ってると思う。」と話し、今度は「あの~、変な事、
聞きますけど奥さんは?」と逆に質問していました。
岬は「そうですよね。変な継母居たりとか!」と頷いていましたが、ススムは
「イヤ、俺達みんなはユメが幸せになってくれればと気になっただけで!」と
言ったので岬は「いや、ユメは本当に良い家族を持ったんだな!」と感心していました。
まあ、ユメにたとえ、継母が出来ても、元レディスの血が蘇って、すぐ追い払って
しまうでしょうけどね。(笑)
そして岬は、以前、結婚したものの、すぐ別れて現在は1人暮らしだと語り
その後「大事にします。ユメは、たった1人に家族なんだ。大切な宝物なんだ!」と
話していました。岬の話にススムは、何かを感じたようでしたね。
その場で、岬はユメから託されたRMイニシャル入りライターを手渡していました。
その後、ユメとススムは、市内を歩いていましたが、ユメは検査が終わって気持が
落ち着いたようで「悪いな!変なことにつき合わせて貰って!あ~、腹減った~!
昼飯、何か食べて行こう!私、ハンバーガーがいいな!肉汁がジュワ~って
出てくるやつ!付き合ってくれたから、私がオゴってやるぞ!」と言って、元気に
喋っていました。明るいユメとは対照的にススムは、複雑な心境のようでしたね。(^^;
2人が家に戻り、ススムが六郎の部屋に行くと、かなり難しそうな専門書を六郎が
読んで調べ物をしていました。どうやらそれはDND鑑定の本のようで、六郎は
鑑定結果について「100%そうだとは言い切れない!世の中には同じDNAを
持ってる人は3億人に1人は居る!だから、あの男の子供じゃないかも知れない!」
と勝手に持論を作り説明していました。
ススムは呆れて怒り出しましたが、尚も説明を続ける六郎に「検査の結果は
3日後だ!覚えてろ!」と吐き捨てるように言って立ち去っていました。
六郎は、そんなに父親が判るのがイヤなんですかね?かえって自分と血縁が無いのを
証明して貰って、ユメとススムが一緒になって楽の湯を継いで貰う方が、一番嬉しいと
思いますけどねぇ。(^^;
ボイラー室ではアユムがオッチャンに、ユメの父親が、もし岬だったら、もう働かなくても
いいし、借金もすぐ返せるのに!と言って羨ましがっていました。
そして「それにしてもユメのやつ、どうするつもりなのかなア?」と言うとオッチャンは
「それはユメの決めることだろう?」と答えていましたが、アユムは
「でも、悩む事ないよな、元々、宿無し、文無しで、うちでお世話になってる訳だろう?
実の父親が一緒に住もうと言ってるんだから断る理由なんて無いだろ!」と
話していました。
まあ、金銭的には、当然そうでしょうが、後はようやく巡り会えた温かい家庭から
離れる事を、ユメが、どう考えているかでしょうね。(^^;
一方、マリアは一生懸命カタカナをノートに書き込んで日本語を勉強していました。
それを見つけたユメが訳を聞くと「ユメ、居なくてもここは私が守る!ススムは任せろ!」
とすっかり自分で結論を出してススムと一緒になろうと準備していたようでした。(^^;
すると、その様子を見ていたひな子が、突然マリアを突き飛ばし「違うよ!
ユメちゃんは、ずっとここに居るんだよ!検査なんて関係ないんだよね?ずっと
ずっと、ここに居るんだよね!ねえ、ユメちゃん!」と、かなり興奮気味に話していました。
ユメは、自分を慕う、ひな子を見て、複雑な思いだったようですね。(^^;
その後、ユメは何か吹っ切れたような感じで、元気に働いていました。
反対にススムは、検査の結果が出る日を気にしています。
そしてその夜、物干し場にユメとススムが座っていました。
ススムが「決めたのか?」と聞くと「うん!少なくても、ここは出て行く!
だってハッキリ結果が出たら暫定親子、取り消しじゃん!決定的に取り消しじゃん!
本当はさ、あのまま、あの人が居なくなってくれれば、ごまかし、ごまかし、ここに
居ようと虫のいい事、思ってたんだけどさ!房総にでも帰るワ!どうせ2ヶ月経ったら
そうするつもりだったし!」と語っていました。
ススムは、その時、岬から預かったライターをユメに渡し「この前、病院に行った時
岬さんから渡された。ユメに渡して欲しいって!ユメに持ってて欲しいってさ!
俺は何となく分かるんだ。あの人の気持!好きな人との子供が、この世に居ると
判ったら、やっぱり側に居て欲しいと思うだろ!俺、いい人だと思うな!」と、自分の
気持も含めて語っていました。
表情を見ると、ユメの心は、色々揺れ動いていたようですね。(^^;
その頃、病院では、岬がDND鑑定の結果が書かれた用紙を受け取っていました。
そして楽の湯では、何故かユメが夜中に1人で、洗い場をデッキブラシで磨いて
いましたが、物音に気付いて洗い場に行った六郎が「こんな時間に何やってるんだ?!」
と聞いても、ユメが無言のまま手を動かし、六郎も一緒に磨き始めました。
ユメは、その感触を体に残したかったんでしょうかね。(^^;
どうやら、そのまま2人は疲れて洗い場にそのまま寝てしまったようで、
翌朝、ススムが2人を起こし「あの人が来た!」と岬が来たことを告げていました。
そして家族全員が茶の間に集まり、岬とユメが机を挟んで座っていました。
全員が緊張しながら見守る中、岬が「お忙しいところ、皆さんにお集まり頂き
恐縮です!」と語り、周囲に目をやりましたが、六郎が「ここに居る者は全員、家族
同然ですから!」と話し、更に岬がDNA鑑定の概要を語ろうとすると「それには
及びません!」と六郎がすでに勉強しているコトを伝え、
ユメも「早く結果を言っちゃって下さい!」と促して、岬が袋から、鑑定用紙を取り出し
「結果は!・・・結果は!水沢ユメ、この子は私の娘に間違いありません!」と
ハッキリ宣言していました。
すると六郎が「きたな~!俺は知ってるんだぞ!DNA鑑定と言っても100%・・・」
と又、騒ぎ出し、ススムが慌てて六郎を押さえ込む中、ユメは、呆然としていました。
そして岬が「改めてお願いしたい。もし良かったら、うちに来てくれないか?
イヤ、是非、来て欲しい!」とユメに語り掛け、ユメは即答出来ず、
考え込んでいました。
ユメにしてみたら、気持ち良く送り出して欲しかった六郎が、
パニクっている状況を見て、複雑な心境になっているようですね。
まあ、ドラマの流れから判断すると、展開には、まだ波乱がありそうなので
今後の経過を、楽しみに見守りたいと思いますね。(^^)