捨てなくて なべて掴めぬ ものの理に 捨ててこそに この世を掴み
おのれさえ 救えぬ者の 見定めに 他をも救える 低みに立ちて
見定めの 付かぬほどにも 近くして われの土台と まことに支え
捨てなくて なべて掴めぬ ものの理に 捨ててこそに この世を掴み
おのれさえ 救えぬ者の 見定めに 他をも救える 低みに立ちて
見定めの 付かぬほどにも 近くして われの土台と まことに支え
何のため 為にするなら 尊べず 恋したままに 初恋の人
ご利益に 神仏思う 安直さ 人の顔した 親かの如く
独立の 自から頼る 気概生み 信じるあたう 神仏なるかな
思い出の 浸みる品々 処分する 二度の別れの いよよ切なく
わが遺品 役に立たずと ゴミにする 場面思うさ 詮方も無し
役に立つ 立たずで全て 測られて 人といえども 物に等しく
疎外され 金しか頼る 術も無き 歴史の帰趨 いかに極まる
アメリカの 文化の産んだ トランプの 高崎山の ボスにも似たる
絶望に 身を震わせる 痙攣の テロの虚しき 救いのなさよ
統合の 核心までに 降り立てば 名状できぬ 恭しさかな
あいまいの 言えば実のない 嘘になる 身も蓋なくも そこに留まり
イメージに 神を描けば 嘘ごとに 無と表して 真に近づき