昨年千百首から自選五十首(その5)

2019-01-16 10:40:46 | 日記

 

価値の無い あるの低みに あるだけの 言詮超えた 揺るがぬ確か


串刺しに  生死をともに 通すクシ 自由のこころ 無用の用に


本性に 自然と切れた 人間に 自然へ帰る タナトス秘めて


善し悪しも よしなしごとに 葦の髄 覗く世界の 空漠として

  

限りある おのれ感じる 直ぐそこに 無限のけはい 寄り添うごとく


本の上 行ったり来たり 歩く虫 どこを目指すか ただひたすらに


ネット張り 中空生きる クモのごと 見えぬネットに 生きるはわれら


トルソーに 触発される 想像に 全ては片々 統一のなか


時処を越え 闇夜の星と  知己を見る  おのれ孤独を 知れるこころは


ためでない 自由な生の 楽しさは 幼いころの 遊びとなって       

   


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