昨年千百首から自選五十首(追加その3)

2019-01-22 13:05:44 | 日記

 

疑えぬ おのれ支える 確信の 最後にあるは 自覚にあって

世の乱れ 横か縦へと 飛び越して 台風の目と 無風に眺め 

人のさが  無意味の生に 耐えられず それぞれ私的 宗旨をいだき

世の暮らし 自覚深めた その先に 虚栄の姿 そのまま映り

変化する いのちに帰一 感じては おのれらしさを その場に出して

わがもとに 眠る金脈 見つけては 地上の価値の 貧相に見え

死ぬことの 結末ならぬ 始まりと 見方開けて 生死つながり

ピアノから 流れる音を 素通しに ショパンの情の 聴くもの酔わせ

雪だるま 転がり太る 人生の 芯はアイスか 愛が占めるか

死を抜きに 生も分からぬ 人とした 一筋ならぬ 造化の深慮

 


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