闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

日本の大学式セキュリティ

2008年04月23日 12時35分24秒 | Weblog
昨日といい今日といい、初夏を思わせる天候ですね。
私にとしてはベストな環境なのですが、いきなり急に気温が上がったので
ちょっと着るものに困りますね~、夏物はまだタンスの奥ですし・・・

昨日、茨城県国民健康保険団体連合会の会計課主任の男が
保険料10億円を着服したというニュースが流れました。
ずさんですね~、開いた口がふさがりません、10億円って大金ですよね、
いったい会計の検査はどうなっていたのでしょうか!
これが氷山の一角でなければよいですが・・・

ココまで来ると、横領した男だけの問題ではなく
完全に組織の問題であり、組織内の仕組みの問題です。
いくら法で厳罰化しても、防止できませんからね。

個人情報保護や企業のセキュリティが声高に叫ばれ、
様々な企業で、セキュリティの重要性の教育やシステムの構築が進んでいます。
しかし、実際に仕組みとして機能しているのは、まだまだ少ないでしょう。

どーも日本の場合、形から入って、それが形成されてしまうと安心する。
実際は、導入したシステムをどのように運用して、
如何に最大限の効果をあげるかが本来の目的のはずなのに、
いつの間にか導入する事自体が目的になってしまっている。
これは過去にISO9001などを導入した時と全く同じ状況です。

私は仕事柄、様々な企業さんをご訪問させて頂く事が多いのですが、
訪問先の企業の玄関から打ち合わせの場所まで、
ICカードを差し込んだり、暗証番号を打ち込んだりと、うっとうしいくらい
いくつものセキュリティチェックがある場合がある。
そんなシステムを、全館に導入するのに、さぞかし経費がかかったのだろうと
感心してしまいます。

それで打ち合わせが終わって帰る段になった時、またまた入館した時同様
「いろいろやらないといけないのか」と思っていたら
帰りには、全くのノーチェック。
全てのドアは、すんなり開いてくれるし、玄関の警備員の方も笑顔で
「ごくろうさまでした」と見送ってくれました

私に悪意があって、訪問先の企業さんの極秘情報を密かに持ち出していたら
どうするんでしょうね?
まるで日本の大学のような、入るのは難しいが出るのは簡単!というような
片手落ちのセキュリティで、満足している企業が多いのではないでしょうか。

ちょっとスキを見せると、他民族から侵略されたり殺戮されたりする歴史を
経てきた欧米や大陸の企業に比べて、そのような事が殆ど無かった日本の
セキュリティに対する甘さを、しっかり自覚しなければならないでしょう。


今朝目に付いた記事:
 ・企業の63%に「人材不足感」・民間調べ
  今後、この数字はもっと上がるでしょう

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 強固な要塞も内部から壊れる