少し堅い話かもしれませんが・・・
行政書士の業務分野の中に、“知的資産経営支援”というものがあります。
知的資産とは、決算書にあらわれるような目に見える資産ではなく、
たとえば、営業力であったり、職人の技術力であったり、ノウハウであったり、
その企業ならではの<強み>のことです。
そういった強みは数字に表れないので、目にはみえません。
2010年に定められた中小企業憲章にも、“知的資産”という言葉が登場します。
従業員の方も、目に見えないから気づいていないけれども実は凄い!という強み、
それを目に見える形に表そう、さらには開示してしまおう、その開示書類が
「知的資産経営報告書」というものです。
知的資産経営報告書を作成することが目標ではなく、そのプロセスがとても大切で、
社長、従業員など、社内の人間にも多くの“気づき”があります。
従業員のモチベーションはUPしますし、目に見える化することで、
たとえば銀行が与信をする際に、その知的資産を評価することで融資枠が設定されたり
という好循環が生まれます。
「認定企業に対しては、資金調達の融資枠を設定する」という銀行の動きもあり、
実績もあります。
私は企業で資金調達の仕事をしていたので、やはりこの分野に興味があり、
将来的に継続して取り組めたら・・・と目標のひとつにしています。
企業で資金調達の仕事についたとき、初日一番はじめに教わった言葉は、端的に言うと
「どんなに業績が良く、大きな会社でも、資金調達ができなくなったら数日で潰れてしまう。」
というものでした。
中小企業支援として、知的資産経営支援の分野で役にたつことができたら、
それはとても意義のあることだと思います。
正直なところ、“知的資産経営”という言葉の認知度は高くない印象がありますが、
それが知的資産だという意識が無くても、“独自の強みを大切にする”という視点は、
多くの会社経営者、従業員の方がお持ちだと思います。
その視点をより具体化し、わかりやすく見える化することが、行政書士の役割なのだろうと思います。
今日は、この分野で活躍される、女性行政書士の先生とお会いする機会がありました。
興味深いお話を伺い、ますますこの分野に、魅力を感じました。
まだまだ目標というよりは、“夢”に近い話ですが、まずはお客様に信頼される
一人前の行政書士になり、そういった支援もお手伝いできるよう、努力したいと思います。
ちなみに、本日その先生とお会いしたお店がこちら。
大変美味しいイタリアンでした♪
「武蔵野カンプス」さんです☆