(うちの愛猫ミュー(実有)です。けっして、ワインに酔って、大の字になっているわけではない。でも、ビールは好き。コイツ、美味しそうに泡をなめている。)
40兆程度の税収が見込まれるというのに合計95兆円超の概算要求、官僚の意識というのははや・・・。
少し古い記事だが、外務省が在庫しているワインの詳細が出ている朝日新聞の記事を見つけた。
これが、実に面白い!ので、転載する。
いかに要人接待とはいえ、ワインが実際に飲まれるのは、東京・麻布台の飯倉公館での宴席などだから、レセプションが多いのだろうと思う。
飯倉公館が使われるのは、今年でいえば、クリントン国務長官と中曽根弘文外務大臣の会談、岡田克也外相と韓国の柳明桓外交通商相日韓外相会談.など、外相級の会談などが多い。
この他には、日本が国際連合に加盟して50周年に当たる2006年12月18日、東京九段会館で記念式典が催された。その式典終了後、外務省飯倉公館で外務大臣主催のパーティーが催された。レセプションとはこんなイメージだ。
で、問題のワインは、『ラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルト、マルゴーなど5大シャトー(生産者)』という一本5万円の高級ワインが多い。
しかし、高級ワインの一方で、『廉価ワインも買っていた。98年度には1060円でスペイン産の「マルケス・デ・グリニョン」を480本。「お買い得ワイン」なのかもしれないが、本当に「賓客」用なのか。疑問がつきまとう』思わず爆笑した。
ワインの銘柄は接待相手のランクで違うのだろうか?
しかし、5万円のワインとはいかにも中途半端。
外務大臣級ならその程度でいいの?
でも、実務担当の官僚に、そんな高いワイン、いるの?
そして、1060円のディーリーワインを出す相手は?
まさか、違うボトルに詰め替えて題しているわけじゃだろうし。(笑)
何よりも8000本も保管する必要があるのだろうか?
・・・今年の情報だと7000本という報告もあったようだ。
【(土曜フォーカス)外務省は仏産好き、賓客用ワインの9割 8000本を地下貯蔵】 (2006年01月14日 朝日)
東京・麻布台にある外務省施設の地下貯蔵庫に約8千本のワインが眠る。日本を訪れる賓客をもてなすために、同省が買いためたものだ。外交の舞台でテーブルを彩るワインは欠かせないだろうが、いったいどんなワインを買っているのか。情報公開制度を通じて、購入の実態を探った。(野嶋剛)
今回入手したのは97~04年度の8年間のワイン購入実績資料。97~02年度分は東京都府中市のネットワイン店「バッカス」の加納忠幸店長が、03、04年度分は朝日新聞が、同省情報公開室に開示請求して得た業者の請求書などを集計した。
●650万円分購入
目を引くのはフランス産への集中ぶりだ。その中でも、ワインの最高峰と言われるボルドーへの傾倒が際立つ。
例えば97年度はラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルト、マルゴーなど5大シャトー(生産者)だけで計650万円分を買い集めた。購入が激減した01年度以降もマルゴー(99年産、1万3320円、24本)、ムートン・ロートシルト(98年産、1万9800円、24本)など入手を続けている。
仏産以外は、スペイン産、米国産などがあるが全体の1割にも満たない。国産は01年度に初めて「シャトー・メルシャン 桔梗ケ原メルロー」「同 北信シャルドネ」などが登場した。
なぜ、フランス、そしてボルドーなのか。
「赤白問わず一定の数量、水準を確保し、長期的な保存にも適して安定した在庫の確保に効率的という要請を満たすうえで、おのずと仏ワインが多くなっている。名前の通ったものを出すことで歓迎を示す意味がある」。これが外務省の説明だ。
●「指示はせず」
98年ごろ、当時の柳井俊二事務次官は、省内のワイン通を集めてワイン選定のための「ワイン委員会」をつくっていた。だが、現在、外務省は「ワインを選ぶのは飯倉公館が食事を外注する一流ホテルのソムリエ。特に仏産をという指示はしていない」。
貯蔵本数については、05年11月、鈴木宗男衆院議員の質問主意書への政府答弁書で、約8千本が貯蔵されていることが明らかになり、「買いすぎ」かどうかが話題になった。これに対し、外務省は「単純比較はできないが、仏のエリゼ宮(大統領府)のワイン貯蔵数は3万本あるとされ、決して無駄に多いわけではない」とコメントする。
外務省に「ワイン購入」に限った予算枠はなく、「招へい外国人滞在費」(05年度予算では約3億円)の枠内で毎年度末に予算の消化具合を見ながら購入している。その際は、都内の複数の業者から見積もりを競わせているという。
ワインが実際に飲まれるのは、東京・麻布台の飯倉公館などでの宴席など。外務省は「こうした宴会は、例えば05年4月から11月までに66回あった。年平均100回程度と思われる」。
●不祥事で?急変
毎年ほぼ同じ量のワインを消費すると考えられるのに、機密費流用の不祥事が発覚した00年度を境に、購入額、本数ともに急変している。年平均で、97~99年度は約1千万円、約1600本を購入したが、00年度はまったく購入せず。01~04年度は約350万円、約430本にがくんと減った。これについて外務省は「予算の消化具合に合わせて購入している」としているが、省内には「不祥事後、手控えた」(幹部)との解説もある。
高級ワインの一方で、廉価ワインも買っていた。98年度には1060円でスペイン産の「マルケス・デ・グリニョン」を480本。「お買い得ワイン」なのかもしれないが、本当に「賓客」用なのか。疑問がつきまとう。
◆幅広くそろえ、国産も充実を
<ソムリエ田崎真也氏の話> 専門家の目から見ても、ボルドーを中心に幅広い価格帯からいいワインを的確に買い集めている印象だ。ただ仏産がやや多いのではないだろうか。私は00年の九州・沖縄サミットの晩餐(ばんさん)会でワイン選定を任されたが、食前酒は日本酒にし、ワインは各国首脳に配慮し、主要8カ国すべてのワインをブレンドしてお出しした。
それほど、外交の食卓におけるワインの役割は重要で、かつ、敏感なものだ。今後は多くの国のワインをそろえ、同時にせっかく日本に来ていただくのだから日本ワインのセレクトを充実させてほしい。
■ラフィット・ロートシルト
仏ボルドー5大シャトーの筆頭に挙げられることも多い。仏王宮で長く愛され、エレガントで繊細で複雑な香りや味わいから「貴婦人」とも称される。
■ムートン・ロートシルト
深い赤色で濃厚な味わい。ラベルに芸術家の作品を毎年用いることで知られ、ダリやミロ、シャガールらが起用され、人気の一因にもなっている。
■ラトゥール
男性的で力強い味わいが有名。歴史は14世紀と古く、樹齢10年以上のブドウの木を使い、発酵後の熟成に必ず新しいたるを用いるなど厳しい醸造のルールを守り続ける。
■外務省のワインの高額・低額ランキングは(一目でナビ)
(1)銘柄(年産) (2)原産国 (3)購入本数 (4)購入年度
◇高額5銘柄
単価(円)
1 65,800 (1)シャトー・ラフィット・ロートシルト(89年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
2 52,000 (1)シャトー・ムートン・ロートシルト(90年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
3 45,720 (1)シャトー・ラトゥール(95年)
(2)フランス (3)24 (4)98年度
4 40,425 (1)シャトー・マルゴー(95年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
5 39,165 (1)シャトー・ムートン・ロートシルト(95年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
◇低額5銘柄
5 1,640 (1)ロアリィ マコン・モンベル(95年)
(2)フランス (3)72 (4)97年度
3 1,490 (1)アルジャンバル リュイ・ブラン(95年)
(2)フランス (3)192 (4)97年度
3 1,490 (1)アルジャンバル メルキュレー・ルージュ(95年)
(2)フランス (3)96 (4)97年度
2 1,480 (1)ロバート・モンダビ・コースタル・シャルドネ(不明)
(2)米国 (3)12 (4)98年度
1 1,060 (1)マルケス・デ・グリニョン(96年)
(2)スペイン (3)480 (4)98年度
【写真説明】
外務省の購入高額1位銘柄のラフィット・ロートシルト1989(右)。後方はシャトー・ラトゥールとムートン・ロートシルト(左)=東京都港区のカーヴ・ド・リラックス虎ノ門店で
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40兆程度の税収が見込まれるというのに合計95兆円超の概算要求、官僚の意識というのははや・・・。
少し古い記事だが、外務省が在庫しているワインの詳細が出ている朝日新聞の記事を見つけた。
これが、実に面白い!ので、転載する。
いかに要人接待とはいえ、ワインが実際に飲まれるのは、東京・麻布台の飯倉公館での宴席などだから、レセプションが多いのだろうと思う。
飯倉公館が使われるのは、今年でいえば、クリントン国務長官と中曽根弘文外務大臣の会談、岡田克也外相と韓国の柳明桓外交通商相日韓外相会談.など、外相級の会談などが多い。
この他には、日本が国際連合に加盟して50周年に当たる2006年12月18日、東京九段会館で記念式典が催された。その式典終了後、外務省飯倉公館で外務大臣主催のパーティーが催された。レセプションとはこんなイメージだ。
で、問題のワインは、『ラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルト、マルゴーなど5大シャトー(生産者)』という一本5万円の高級ワインが多い。
しかし、高級ワインの一方で、『廉価ワインも買っていた。98年度には1060円でスペイン産の「マルケス・デ・グリニョン」を480本。「お買い得ワイン」なのかもしれないが、本当に「賓客」用なのか。疑問がつきまとう』思わず爆笑した。
ワインの銘柄は接待相手のランクで違うのだろうか?
しかし、5万円のワインとはいかにも中途半端。
外務大臣級ならその程度でいいの?
でも、実務担当の官僚に、そんな高いワイン、いるの?
そして、1060円のディーリーワインを出す相手は?
まさか、違うボトルに詰め替えて題しているわけじゃだろうし。(笑)
何よりも8000本も保管する必要があるのだろうか?
・・・今年の情報だと7000本という報告もあったようだ。
【(土曜フォーカス)外務省は仏産好き、賓客用ワインの9割 8000本を地下貯蔵】 (2006年01月14日 朝日)
東京・麻布台にある外務省施設の地下貯蔵庫に約8千本のワインが眠る。日本を訪れる賓客をもてなすために、同省が買いためたものだ。外交の舞台でテーブルを彩るワインは欠かせないだろうが、いったいどんなワインを買っているのか。情報公開制度を通じて、購入の実態を探った。(野嶋剛)
今回入手したのは97~04年度の8年間のワイン購入実績資料。97~02年度分は東京都府中市のネットワイン店「バッカス」の加納忠幸店長が、03、04年度分は朝日新聞が、同省情報公開室に開示請求して得た業者の請求書などを集計した。
●650万円分購入
目を引くのはフランス産への集中ぶりだ。その中でも、ワインの最高峰と言われるボルドーへの傾倒が際立つ。
例えば97年度はラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルト、マルゴーなど5大シャトー(生産者)だけで計650万円分を買い集めた。購入が激減した01年度以降もマルゴー(99年産、1万3320円、24本)、ムートン・ロートシルト(98年産、1万9800円、24本)など入手を続けている。
仏産以外は、スペイン産、米国産などがあるが全体の1割にも満たない。国産は01年度に初めて「シャトー・メルシャン 桔梗ケ原メルロー」「同 北信シャルドネ」などが登場した。
なぜ、フランス、そしてボルドーなのか。
「赤白問わず一定の数量、水準を確保し、長期的な保存にも適して安定した在庫の確保に効率的という要請を満たすうえで、おのずと仏ワインが多くなっている。名前の通ったものを出すことで歓迎を示す意味がある」。これが外務省の説明だ。
●「指示はせず」
98年ごろ、当時の柳井俊二事務次官は、省内のワイン通を集めてワイン選定のための「ワイン委員会」をつくっていた。だが、現在、外務省は「ワインを選ぶのは飯倉公館が食事を外注する一流ホテルのソムリエ。特に仏産をという指示はしていない」。
貯蔵本数については、05年11月、鈴木宗男衆院議員の質問主意書への政府答弁書で、約8千本が貯蔵されていることが明らかになり、「買いすぎ」かどうかが話題になった。これに対し、外務省は「単純比較はできないが、仏のエリゼ宮(大統領府)のワイン貯蔵数は3万本あるとされ、決して無駄に多いわけではない」とコメントする。
外務省に「ワイン購入」に限った予算枠はなく、「招へい外国人滞在費」(05年度予算では約3億円)の枠内で毎年度末に予算の消化具合を見ながら購入している。その際は、都内の複数の業者から見積もりを競わせているという。
ワインが実際に飲まれるのは、東京・麻布台の飯倉公館などでの宴席など。外務省は「こうした宴会は、例えば05年4月から11月までに66回あった。年平均100回程度と思われる」。
●不祥事で?急変
毎年ほぼ同じ量のワインを消費すると考えられるのに、機密費流用の不祥事が発覚した00年度を境に、購入額、本数ともに急変している。年平均で、97~99年度は約1千万円、約1600本を購入したが、00年度はまったく購入せず。01~04年度は約350万円、約430本にがくんと減った。これについて外務省は「予算の消化具合に合わせて購入している」としているが、省内には「不祥事後、手控えた」(幹部)との解説もある。
高級ワインの一方で、廉価ワインも買っていた。98年度には1060円でスペイン産の「マルケス・デ・グリニョン」を480本。「お買い得ワイン」なのかもしれないが、本当に「賓客」用なのか。疑問がつきまとう。
◆幅広くそろえ、国産も充実を
<ソムリエ田崎真也氏の話> 専門家の目から見ても、ボルドーを中心に幅広い価格帯からいいワインを的確に買い集めている印象だ。ただ仏産がやや多いのではないだろうか。私は00年の九州・沖縄サミットの晩餐(ばんさん)会でワイン選定を任されたが、食前酒は日本酒にし、ワインは各国首脳に配慮し、主要8カ国すべてのワインをブレンドしてお出しした。
それほど、外交の食卓におけるワインの役割は重要で、かつ、敏感なものだ。今後は多くの国のワインをそろえ、同時にせっかく日本に来ていただくのだから日本ワインのセレクトを充実させてほしい。
■ラフィット・ロートシルト
仏ボルドー5大シャトーの筆頭に挙げられることも多い。仏王宮で長く愛され、エレガントで繊細で複雑な香りや味わいから「貴婦人」とも称される。
■ムートン・ロートシルト
深い赤色で濃厚な味わい。ラベルに芸術家の作品を毎年用いることで知られ、ダリやミロ、シャガールらが起用され、人気の一因にもなっている。
■ラトゥール
男性的で力強い味わいが有名。歴史は14世紀と古く、樹齢10年以上のブドウの木を使い、発酵後の熟成に必ず新しいたるを用いるなど厳しい醸造のルールを守り続ける。
■外務省のワインの高額・低額ランキングは(一目でナビ)
(1)銘柄(年産) (2)原産国 (3)購入本数 (4)購入年度
◇高額5銘柄
単価(円)
1 65,800 (1)シャトー・ラフィット・ロートシルト(89年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
2 52,000 (1)シャトー・ムートン・ロートシルト(90年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
3 45,720 (1)シャトー・ラトゥール(95年)
(2)フランス (3)24 (4)98年度
4 40,425 (1)シャトー・マルゴー(95年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
5 39,165 (1)シャトー・ムートン・ロートシルト(95年)
(2)フランス (3)24 (4)97年度
◇低額5銘柄
5 1,640 (1)ロアリィ マコン・モンベル(95年)
(2)フランス (3)72 (4)97年度
3 1,490 (1)アルジャンバル リュイ・ブラン(95年)
(2)フランス (3)192 (4)97年度
3 1,490 (1)アルジャンバル メルキュレー・ルージュ(95年)
(2)フランス (3)96 (4)97年度
2 1,480 (1)ロバート・モンダビ・コースタル・シャルドネ(不明)
(2)米国 (3)12 (4)98年度
1 1,060 (1)マルケス・デ・グリニョン(96年)
(2)スペイン (3)480 (4)98年度
【写真説明】
外務省の購入高額1位銘柄のラフィット・ロートシルト1989(右)。後方はシャトー・ラトゥールとムートン・ロートシルト(左)=東京都港区のカーヴ・ド・リラックス虎ノ門店で
企業不祥事が止まらない理由村上 信夫,吉崎 誠二芙蓉書房出版このアイテムの詳細を見る |
犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー)村上 信夫グラフ社このアイテムの詳細を見る |
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