井上書店 きょうと

古書店 京大前で70年

古書五車堂オープン

2013-07-01 11:54:36 | 本と雑誌

五車堂と言えば三宮サンパルにあった久保田厚生さんの店名。久保田さんと言え当時は阪急古書の街の「臨川書店」の店長で、反町茂雄さん率いる「文車の会」のメンバーであり、我々京都の若手との交流を積極的に行い、彼らとの交流により刺激をうけ後に「京都古書研究会」の発足に繋がることになったのである。当時の京都古書研究会の会議のまとめかたとか、百万遍の古本まつりの流暢なアナウンスなど言葉がきれいで、初代代表のキクオ書店の前田司さんとともにガチャガチャな我々とは全く違うインテリ感があった。私がしょうもない事を聞いてもやさしくわかりやすい言葉で答えていただいた。後に臨川書店から独立し神戸三宮のサンパルに「五車堂」を開店。しばらくして岡山の「万歩堂」にいかれました。当時京都の市場で拝見した時は少し疲れた表情が見て取れました。しばらくして訃報を聞き神戸の阪神芦屋駅の近所でのお葬式へ行きました。お葬式には「万歩堂」の社員さんが非常に悲しんでおられたのを覚えています。そして今「万歩堂」なきあと、あの素晴らしい久保田さんの意思を継いでおられると思う元社員が「五車堂」を復活させたのでしょう。


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1 コメント

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はじめまして。 (古書五車堂)
2013-07-05 12:01:25
はじめまして。
古書五車堂の中川と申します。
突然のコメントで失礼いたします。

今回ブログで紹介していただき有難うございました。
私は万歩書店で久保田さんのもと、亡くなるまでの数年間一緒に仕事をさせていただきました。この数年間は本当にいい時間でした。
そういった縁もあってこのたび屋号を引き継ぎ開店の運びとなりました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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