Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

Vol230:one more thingのためのone more thing?

2007年06月22日 | オープニング
先日「Apple Worldwide Developers Conference 2007」というAppleコンピューターの開発者向けのイベントが開催されました。このイベントの目玉の一つになっているのが、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏の基調講演です。特に、講演の最後に「そうそう今日はもう一つ皆に伝えたいことがあるんだ(We have one more thing today)」と前置きしてから、サプライズなニュースを発表する部分に毎年注目が集まっています。

しかし、前回2006年の基調講演では元気がなかった上に、one more thingもなかったことから、"Has Steve Jobs Lost His Magic?" (Steve Jobs はマジックを失ったか)とまで酷評される有様。そこで今年はどう巻き返しを図るのかが話題になっていました。

結局、今回のone more thingは、MacOS用インターネットブラウザーSafariのWindows版無料配布開始でした。
http://try.swift.ws/

筆者はこのニュースを最初に聞いた時、基調講演のone more thingネタのためだけに、Win版のSafariを開発して配布したんじゃないかと考えてしまいました。しかしきっとJobs氏のことだから、なにか別の大きな事を考えているのでしょうね。

なお、11日から開始したダウンロードは2日間で100万件を越えたとの事です。しかし、その後、Windows版Safariのセキュリティー上の脆弱性が毎日のように報告され、おまけに、FireFOXの陣営からは「Jobs氏はMSと2社でブラウザ市場を独占しようとしている」とまで批判される始末。筆者も早速ダウンロードしてみたのですが、文字のエンコードを日本語表示にする方法などが不明のため、まだ使っていません。確かにスピードは速そうですが、Mac用に比べてデザインも今ひとつ洗練されていない印象です。やっぱりone more thingのためのソフトだったのかな?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿