Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

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vol.436:悲しいクリスマスプレゼント

2011年12月27日 | オープニング
>>本記事は2011年12月25日配信のメールマガジンバックナンバーです>>

さて、本メルマガも今回が今年最後の配信となります。
今年一年お付き合いいただき誠にありがとうございました。
年明けは1月8日が初回の配信となります。
来年も宜しくお願い申し上げます。

さて、世間はクリスマスで賑わう中、平成24年度予算政府案が発表となりま
した。予算規模は96兆円と過去最大規模となり、歳入にしめる国債依存率が
過去最悪の49%、44兆円の国債発行額となってしまいました。そのような中、
文教・科学振興予算は1.9%減の5兆4057億円となり、その内訳も震災の影響
を受け、かなり変更されました。今回の新規政策の目玉は、日本学生支援機
構による無利子奨学金制度に「出世払い」の仕組みが設けられたことのよう
です。

しかし、その一方で削減された予算もあります。以前本メルマガの385号で
お伝えした「事業仕分けで『大学生の就業力育成支援事業』が廃止に!」が
現実のものとなりました。

2010年の行政刷新会議で仕分け対象事業になったものの、経過措置扱いとし
て平成23年度は続いていたのですが、ついに次年度からは予算がなくなりま
した。今年9月の文部科学省の「07 高等教育局主要事項 -平成24年度概
算要求(http://goo.gl/ZD0AM)」では「大学生の就業力育成支援事業 26億
円(p.4)」として計上されていたのですが、今回の財務省の発表資料では0
億円となっておりました(下記PDF資料のP.15参照)
http://goo.gl/gGiEH

国の予算が厳しい事、そして震災復興にお金が必要な事はよく分かります。
しかし分からないのは、似たような大学改革に向けての施策として「産業界
のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(23億円)」が新規に計上
されている点です(上記PDF資料のP.14)。この事業の説明文には

「学生の社会的・職業的自立について高度な取組を行う大学・短大が地域ご
とにグループを作り、地元の企業、経済団体や地域の団体等と地域産学協同
連携会議を形成し、真に社会が必要とする人材の養成を図る取組を支援」

とあります。大学連携・地域連携という点は異なるものの、目指すゴールは
就業力支援事業とかなり重複しており、「看板掛け替え」で予算を継続させ
たかのような誤解を招くのではないかと危惧します。

まあ、看板の掛け替えを言うのであれば、当の「事業仕分け」自体も11月か
ら「提言型政策仕分け」と名称を変更しているようなので、シャレにならな
い状況ではありますが。。。。

いずれにせよ、次年度の就業力支援に関する本学の取組をどう運営していく
か、年の瀬に頭の痛い課題が一つ増えてしまいました。
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2 コメント

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Unknown (絹川直良)
2011-12-28 09:44:22
参考になりました。ありがとうございます。良い新年をお迎え下さい。
コメントありがとうございました (こが@さんのう)
2011-12-28 18:42:29
コメントいただきありがとうございました。

このBlogを書いた後で、文科省から下記のメールが届きました。参考までに転載します。

> 大学生の就業力育成支援事業の
> 来年度予算案につきまして、ご報告いたします。
>
> 本事業は、平成24年度概算要求において、
> 3年目の事業経費として26億円を要求しておりました。
> しかしながら、11月に開催された行政刷新会議において、
> 本事業は『仕分けの結果等を踏まえた見直しが行われていない、
> 又は十分な対応を行っていない事例』との厳しい指摘を受けたことを踏まえ、
> 本年度限りで事業を廃止することとなりました。
>
> (刷新会議での指摘につきましては、11月25日にお送りしたメール「大学生の
> 就業力育成支援事業の進捗状況調査に関する御礼と御報告につきまして」
> をご参照下さい。)
>
>
> なお、学生の社会的・職業的自立に向けた取組を図っていくことは重要であるため、
> 平成24年度より新規事業として、
> 「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」
> を新規に立ち上げます。
>
> この事業は、学生の社会的・職業的自立に向けた取組の充実を図るため、
> 大学・短期大学がグループを形成し、地域の産業界等との連携を通じて、
> 産業界のニーズに対応した人材を育成する取組を支援するものです。
> (予算は単年度主義ではありますが、当方としては3年間支援できるよう予定して
> います)
>
> 文部科学省といたしましては、この度の新規事業の新しいコンセプトである
> 大学間の連携及び地域の産業界との連携のもとで、我が国の大学における
> 就業力育成の取組をより発展するものにしたいと考えております。
> このため、新事業の採択につきましてはこれから検討を進めていくことになります
> が、各大学が進めてきた先進的な取組の成果は十分考慮されるべきと考えております。
>
>
> なお、以上のことに関する詳細につきましては、
> 可能な限りすみやかに説明の機会を設けたいと考えておりますので、
> まずは取り急ぎご連絡申し上げます。

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