四季・山夢

四季折々の山歩きに夢を抱いています。

甲府・夜叉神峠から苺平を目指す・・・・白峰(しらね)三山の眺望が最高でした。

2011年03月05日 | 南アルプス

【画像:夜叉神峠小屋から眺める南アルプス白峰三山(右から、北岳・間ノ岳・農鳥岳)3000mの山々】
今回は一歩さんの希望でバテックスさんの3名で、南アルプスの前衛、鳳凰三山の登山口、夜叉神峠登山口から夜叉神峠・杖立峠・苺平を行けるところまで目指す雪中山行を計画しました。
素晴らしい天候の中、中央道を甲府方面へ向うと、富士山・南アルプス・八ヶ岳・金峰山など周りの山々が全て見渡せ、今日の山行が楽しみです。登山口駐車スペースには10台程度駐車しており既に出発しています。
登山口から一時間で夜叉神峠に到着、スカイブルーの空に真っ白な白峰三山から南へ続く南アルプスの山並みが広がりしばしの撮影タイムとなりました。夜叉神峠小屋は冬季閉鎖中ですが、小屋前のテーブルでしばらく休憩してから鳳凰三山方面へ向います。雪は多いですがかなりの登山者が歩いており、しっかりしたトレースが続きとても歩きやすいです、一旦下り大崖頭(おおがれあたま)山まの登りで軽アイゼンを装着、コメツガやシラビソの原生林なか大崖頭山の南側を巻きながらとても長い登り杖立峠を目指します。
途中で雪の上に毛皮上の黒いものを発見!、もしや熊?と思ったらニホンカモシカ(おそらく子供)がトレースの上で死んでいました。夜叉神峠から二時間弱で杖立峠へ到着、小休止して出発、時折木々の間に垣間見る南アルプスを眺めながら更に樹林帯を進むと、カラ松林から周りが開けた通称・山火事後の開けた雪原に到着、時間も午後一時なので昼食の休憩で今日はここで戻ることとしました。
開けた雪原の前には白峰三山がまじかに迫り、日本第二位標高の北岳、四位・間ノ岳、十五位・農鳥岳と3,000m山々の素晴らしいパノラマが広がり、バテックスさんも自慢の一眼レフデジカメで満足の画像が取れたようです。出発前にテント泊と日帰りのソロ登山者2名が苺平へ向いましたが、我々は早々に下山です。
下山途中の大崖頭付近で稜線上部が開けていた場所があったので、ルートから外れて50mくらい登ってみると、目の前に富士山が大きく広がっていて一同感激です。撮影後、夜叉神峠まで下り一休みして、登山口へ四時過ぎに到着して珍しく空いている中央道で帰宅しました。夜叉神峠からの雪山歩きと絶景を堪能できた一日でした。

以前の記録1:夜叉神峠から南御室室小屋へ(2005.04.29)

以前の記録2:南御室室小屋から鳳凰三山へ(2005.04.30)

以前の記録3:南御室小屋から下山(2005.05.01)

以前の記録4:初めてドンドコ沢から地蔵岳へ(2009.8.29)

以前の記録5:ドンドコ沢から鳳凰三山日帰り(2009.9.26)





夜叉神峠登山口駐車ペースにて・・・9時前に到着、既に多くの車が駐車していました。



夜叉神峠登山口にて・・・ピッケル・アイゼン・ワカンで出発準備完了です。



夜叉神峠へ登る1・・・カラ松林の雪が締まって気持ちよい登りです。



夜叉神峠へ登る2・・・登山口から約1時間、視界が開けスカイブルーの空、眺望が楽しみです。



夜叉神峠に到着1・・・南アルプスの3,000m級の峰々が真っ白な雪をたたえていました。



夜叉神峠に到着2・・・標高3192mの北岳、日本アルプスの最高峰であり、南アルプスの主峰です。



夜叉神峠に到着3・・・冬季閉鎖中の夜叉神峠小屋、ベンチで小休止しました。
南アルプスネットのライブカメラもここに設置されています。



夜叉神峠に到着4・・・夜叉神峠小屋から小屋前の広場と南アルプスを眺める。
バテックスさんも、今回始めて山行にデジタル一丸レフを持参して撮影に張り切っています。



杖立峠に向けて1・・・スカイブルーの空にせせり立つシラカバの木。



杖立峠に向けて2・・・夜叉神峠から一旦下った登り返しで軽アイゼンを装着しました。
コメツガやシラビソの原生林の稜線を進むと甲府方面が開ける場所がありました。



杖立峠に向けて2・・・木々の開けた場所から甲府盆地と奥秩父方面の山並みを望む。



杖立峠に向けて3・・・木々の開けた場所から富士山も見ることが出来ました。



大崖頭山を登る1・・・雪道に突然見えた黒い陰、恐るおそる近づくとニホンカモシカです。
首が折れているようにねじれています、まだ死後時間が経過していない様子でした。



大崖頭山を登る2・・・ダラダラとしたとても長いのぼりで疲れますが、時折、原生林の間から
南アルプスが見えて気を紛らわせてくれます。



杖立峠に到着・・・夜叉神峠から約2時間弱、とても長いのぼりで小休止しました。
現在12時前、あと1時間行動したら戻らなくてはなりません。



苺平に向けて1・・・木々の間から北岳と開けた場所が見えています、あの辺までいければ
パノラマが再び広がるでしょうか。



苺平に向けて2・・・樹林帯が切れて周りが開けてきました、もうすぐ通称・山火事跡に到着です。



苺平に向けて3・・・トレースがしっかり付いていますが、外れると膝までもぐります。



山火事跡に到着・・・12時40分過ぎに開けた山火事跡へ到着、素晴らしいパノラマに感激。


白峰(しらね)三山を望む・・・白峰三山から赤石山脈まで最高のパノラマが広がります。


北岳(3,193m)をズームで望む・・・南アルプスの主峰で標高日本第二位、花の百名山です。

以前の記録1:秋の北岳を登るその1(2008.09.13)

以前の記録2:秋の北岳を登るその2(2008.09.14)



間ノ岳(3,189m)をズームで望む・・・標高日本第四位、3,000mの天空の稜線が頂上へ続きます。


農鳥岳をズームで望む・・・ 山頂は東西に分かれ、東側の農鳥岳は標高3,026m、西側の
西農鳥岳が3,051mです。



山火事跡にてパノラマを堪能・・・昼食を食べて1時30分、苺平へは行かずに下山します。
新品のフル装備テント泊の若者と、ここまで3時間半で着て、苺平で引き返すという同世代の
ソロ二人とが登っていきました。



下山風景1・・・大崖頭山のニホンカモシカ死骸付近で開けた場所を50mほど登って感動!。
太陽が西に傾き、富士山が午前中よりも綺麗に見えていました。



下山風景2・・・大崖頭山の長い下りから夜叉神峠に向う稜線、もう一下りで登り返せば夜叉神峠です。



下山風景3・・・3時15分、夜叉神峠に到着、南アルプスは西日で光っていました。



下山風景4・・・山火事跡から1時間45分、小休止して下山です。軽アイゼンは下りなので
雪が消えるまで履いて行きました。



無事下山・・・16時過ぎに登山口へ到着、7時間強の雪山歩きと南アルプスの眺望が楽しめ満足でーす。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (道行きロマン)
2011-03-06 20:51:37
北岳と南アルプスの絶景に感激です。まるで宇宙のような別世界の空の青さ。富士山も美しいかたちです。カモシカのねじれた首はなんなのでしょう?3,000mの山並みの迫力にまいりました。
南アルプス (山夢)
2011-03-08 06:38:13
南アルプスの絶景は夜叉神峠登山口まで車でいければ、一時間で夜叉神峠小屋まで行けますよ。
もちろん天候次第ですが・・・
登山ルート変更 (たそがれ清兵衛)
2011-04-26 14:34:07
今年は青木鉱泉から登ろうと思っていましたが、夜叉神峠小屋から眺める南アルプス白峰三山は素晴らしいですね!苺平テント泊で、このコースに変更しようか考え直しました。

コメントを投稿