アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

アンカツ手記・火曜日

2011-04-19 23:30:57 | 競馬
アンカツ手記・火曜日----------------------------------------

今週は24日に男馬の三冠レース第1弾「皐月賞」が行われます。
毎年中山で開催されてきましたが、震災の影響で今年は東京競馬場が舞台。
例年とは又違った勝負になると思われ、楽しみにしています。

今年のコンビは松田国厩舎のベルシャザールです。
昨年10月9日の新馬戦を勝った翌週、秋華賞ウィークの手記で
「超大型でも行き脚が鋭く、追ってからの力強い伸びは
 父キングカメハメハのイメージとだぶりました」と書いています。
さらに「距離が延びて良さそうな大物感溢れる逸材」と褒めちぎりました。
当初からスケールの大きさを感じさせ、将来性抜群と確信したものです。
ただ、新馬勝ち直後の萩Sで3着に敗れたように、
当時はまだ巨体を少し持て余しているようなところがありました。
振り返ると540キロという馬体重は、まだ絞れる部分があったのかもしれません。

5ヶ月振りに乗せてもらった前走のスプリングSは、
マイナス12キロの528キロで登場。
このマイナス分は絞れたと解釈します。
デビュー当時と比べると全体に引き締まった印象を受け、
道中の行きっぷりが軽快になった気がしました。
直線の攻防では勝ち馬に一気に差された後、離される事無くコンマ1秒差の2着。
このあたりのしぶとさが真骨頂だと思います。
ゴール前で一瞬の脚を使えるようになれば本物でしょう。

キングカメハメハも3歳の春先まではスパッと切れる脚はありませんでした。
それがクラシックシーズンになって、
急激に成長して鋭い脚を使えるようになりました。
ベルシャザールは体の雄大さ、豪快な動きが父とそっくり。
このあたりで瞬発力が開花すれば、
ダービーと言わず、皐月賞から大いに期待できます。

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まず今回のレースを勝った場合、
アンカツは騎手として史上3人目の8大競争完全制覇となる。
過去に達成しているのは保田隆芳と武豊。
この二人、言うまでもなく一時代を築き上げた名手であり、
JRAにおける生涯勝率のNo1(保田・211)とNo2(豊・207)である。
是非とも並んで欲しいところだ。

アンカツはトリッキーな中山の重賞がなかなか勝てずにいたのだが、
(というか関西騎手のほとんどが中山を苦手にしているんだが)
その対策は数年前からちょっと始めているように思われる。
昨年の有馬記念での3角から4角の動きは、完全に人による中山仕様の動きで、
あんな感じにやってれば、後は先行馬に乗ってりゃ近いうちに勝ちそうなんだが、
今年の皐月賞は東京ということで、これはとりあえず良しと思っておくか。

さて、今年の皐月賞のコンビはベルシャザール。
アンカツも書いている通り、アンカツが初めてカメに似ていると言った馬。
ただ、もっと瞬発力がついて欲しいが、現状は頂点に足りないことが明白。
それを踏まえた上での競馬になる。
2戦目の萩Sでは、好位にいながら最後は最後方から差してくるという謎の競馬で、
勝負どころで仕掛けてからの反応の鈍さは如何ともしがたい。
過去、萩SとスプリングSは一瞬の脚の差で離されていて、
ホープフルSではそのままの位置で雪崩れ込んでいるのだが、
これは後半のラップからその理由が分かる。

置いていかれた萩Sは、12.9-11.4-11.3-11.6という流れで、
2着のスプリングSでは、12.1-11.2-11.3-12.3という流れ。
そしてホープフルSでは、12.6-11.7-11.5-11.7となっている。
ここから分かるのは、萩Sみたいな急激な変化を嫌うということと、
スプリングSみたいに極限に速いラップも厳しいということ(一応上位ではあるが)
ホープフルSくらいに、前半から流れてて少し速くなる程度ならば、
対応が可能であると言うことが出来るだろう。
12.5-11.5-11.5-11.5くらいの47.0ならば十分に走れる。
そういうレースに持って行きたいのが今回のレースだ。

メンバーを見渡すと、こちらと同じ事を思っていそうな馬がいくらか見られる。
エイシンオスマン、カフナ、プレイの3頭がそれ。
これと逃げそうなロッカヴェラーノを含め4頭。
「これらとのやり取りで、喧嘩せずに平均速めのペースを作ること」
それが勝利への道ということになる。
話し合いでそれが出来れば本当に苦労は無いがそれは無理な話で、
レースが始まってからの各人馬のやり取りの中でそれが決まる。
速めの先行をするということは、強い差し馬の格好の餌食と≒であるから、
いかにしてその境目を見つけ出すか、非常に難しいレースになるだろう。

ダイワメジャーくらいに圧倒的なパワーと威圧感を持つ馬ならば、
追ってきた馬をこちらの世界に引きずり込んで叩きのめすという荒業が出来るんだけど、
そんな馬は10年に1頭2頭のレベルでなかなか難しい。
出来ることならもう少し切れ味が身について、しっかりと伸びて押し切りたいのだが、
現状は無理なので、ダイワメジャーの競馬を模倣して頑張るだけだな。

先週の反省

2011-04-18 23:28:23 | 競馬
日曜
8R ゴーゲッター 7着
「折り合いはついたし、一瞬はスッと脚を使ってくれたけど、
 そこからもうひと脚は使えなかったね」
前走に続いて今回もスタートひと息。
とりあえずは馬なりでゆっくりと入った。
前走は序盤後方にいて、それを押し上げながら進み、
そのまま行き過ぎて早々に先頭に立って差されたので、
今回は後ろでじっくりと進むことにしたのだろう。
最初は後方4番手くらいにいたが、少し下がって最後方に。
まあ、先頭との差は目視で8馬身から9馬身なので、
しっかりと射程圏に入れながら、落ち着いて走れていただろう。
当面の敵と思われたセイルラージも最後方集団におり、
ややかかり気味なのを宥めながら2馬身前を走っていて、
結果的に2着となるドリームクラフトが目の前に。
これらを目標に追い比べを制するだけの絶好の形になった。

3角すぎからセイルラージがじわっと動き始め、
こちらも外に出て進出を始め後方4番手の外に。
一団の先行集団の外に持ち出したセイルラージを目掛けて、
直線に入ってからスパート開始。
やや内にいたドリームクラフトが外に持ち出してきて馬体が合う。
直線入り口から少しの地点で、この3頭の差は1馬身も無い状態。
まともならこの3頭の叩き合いで後はねじ伏せるだけだったのだが。
グンと伸びるセイルラージ、それを必死に追うドリームクラフト、
そこまでは良かったがゴーゲッターはこれについて行けず。
引き離される一方で終わってしまった。
上位2頭に瞬発力勝負で敗れたどころか、
テキーラあたりにも末脚で負けていてはどうしようもなかった。

何度見直しても直線入り口の雰囲気は最高なんだけどね。
何とも言えないが、一瞬の脚比べでは分が悪かったか。
前走は明らかに行き過ぎて勝ち損ねているのだが、
道中で4番手まで上がったこと自体は間違ってなさそうな感じだね。
これをまた次の競馬に生かせば良いだろう。
というか根本的に、スタートの悪化を改善する必要がある。

来週の特別騎乗予定馬

2011-04-17 18:25:03 | 競馬
やっと勝った・・・疲れたわw
10数頭が競り合う競馬じゃあるまいに、1つ勝つのがこんなに大変とはね。
ぶっちさん、初回はどうなることかと思ったけど、
その後の安定感は半端なかった。これで無敵の5本柱誕生だな。
ぶっちゃけ先発転向には反対してたんだけど、すまんかった。
恵まれた人も本当に良かったし、今日は気持ちよく眠れそうだ。

さて、今週の競馬はあらゆる意味でエアポケット状態で気合も何も入らなかったが、
マイラーズCの結果にはさらに脱力してしまったな。
シルポートは楽逃げになればとは思ってたので、
納得は納得だけど、それよりも思いのほかに強かった。
この馬自身はやや速い程度の逃げであったが他馬は遥か後ろで、
競るところが全くなかったのは当然大きいが、
それよりもこの馬自身がちょっと強くなってるね。
ただまあ、常に潰される可能性のある脚質なので、信頼感は皆無だけど。
後は、ダノンヨーヨーとアパパネが無難に来たなというくらいか。
安田記念とヴィクトリアマイルの対抗馬は順調なようだ。

さあ、来週は牡馬クラシック第一弾の皐月賞。
桜花賞の後にこない皐月賞とか、気が抜けて仕方ないところだが、
良い休養になったと考えてレース検討に入りたい。






土曜 京都
ムーニーバレーRC賞 芝2400m 未定




シドニートロフィー 芝2000m 未定




メルボルントロフィー ダート1200m 未定




オーストラリアトロフィー 芝1200m パドトロワ
鮫島厩舎、スウェプトオーヴァーボード産駒の4歳牡馬。
休み明けでハイペースに巻き込まれたアクアマリンSで、
先行馬の中で唯一頑張っていた地点でパワーアップを感じたが、
前走は1400mで1200mの競馬をしながらの楽勝。
確かに相手が楽だったのは楽だったが、
高松宮記念あたりとの比較から、勝ち時計は十分に重賞級だった。
1200mなら重賞でやれるだろうことは容易に想像がつく。
G1へ向けてまず一歩目、OP特別を軽くクリアしたいところ。

デビューしたころはどうにかしてマイルまで走らせようとしていたが、
この馬の前へ向かうパワーは半端ではなく、
かかるわけではないけれど、1600mまで保つ感じがない。
ここにきて路線を短距離に絞っており、
1200mに全力を尽くしたら相当なところまで行けると思う。

ただ、出走できるのかどうかが何とも。
出れさえすれば勝てると思うんだが。






日曜 東京
石和特別 芝1800m 未定




メトロポリタンS 芝2400m 未定




皐月賞 芝2000m ベルシャザール
松田国厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。
さて、牡馬クラシック第一弾。
今年は確たる馬が不在のまま本番を迎えることになった。
さらに競馬場が中山から東京に変わり、
これまでとは違ったレースになることだろう。
中山も東京も2000mでは基本的に先行馬が有利な条件だが、
この2場で違うのはやはり4コーナーの角度。
大きい馬は東京のほうが走りやすいのは言うまでもない。
ベルシャザールは前でレースを組み立てる馬で、
その面ではどちらでも歓迎なんだけども、
飛びが大きくコーナーで膨れ気味になる馬なので、
東京になってコーナーを回りやすくなるのは大歓迎。
良いレースを期待できそうだ。

オルフェーヴルの瞬発力に屈した前走だったが、
この馬自身、全体の中では十分に切れていた。
ヨーイドンで追い出したときに頂点レベルのキレは無いが、
継続してずっと伸び続けるのが現在のこの馬の特徴。
変な格好で負けた2戦目も、振り返ればそういう内容。
これまで5戦、全てで上がりが34秒台半ばから後半。
決して切れないわけではない。かといって抜群には切れない。
これをもって、どのような作戦を取るかだね。
ゴールから逆算してどのあたりから始動するかが鍵になる。
当然ながらこの馬の出せる力にも限界があるので、
(少なくとも、現状一番強いと言えるような立場には無い)
あんまり早く行き過ぎるとどこにもいないことになるし、
さじ加減の難しいレースになるとは思うが、
同時に楽しみの大きいレースになるだろう。




きずな賞 ダート1600m 未定

日曜日の結果

2011-04-17 14:05:24 | 競馬
8R ゴーゲッター 7着
今日も出遅れ。馬に逆らわずゆっくりと入った。
ゆっくりと入って最後方からになったが、
馬群は一団で先頭までの差はなく、上々の入りと言えるだろう。
本来ならば前にいると思われたセイルラージも後ろにおり、
逆にクールエレガンスあたりが前にいるという想像外の展開になったが、
ペース自体はそれなりに流れており、じっくりと行けば良い展開。
800mを過ぎてセイルラージがジワッと動き出し、
それをドリームクラフトが追いかけていて、
こちらはこのドリームを目標にする感じでの始動。
まずコーナーでは外に振りすぎず、ゆったりと外目を押し上げて行く感じ。

直線に入ったところでは全馬がほぼ横一線の態勢。
阪神で前崩れの起こる形でこれは楽勝だと思ったらとんでもなかったw
真横のドリームクラフトよりも良い手応えで追い出しに入ったと思ったが、
いざ追い出したら外に膨れて一瞬で置いて行かれてしまった。
最初に抜けたセイルラージはまあ力上位として、
道中は目の前、4角で横にいたドリームがそれに1馬身差まで迫っているように、
これは最悪でも2着まで差しこまないといけない展開だったのだが。
これだけ展開が向いてこの負け方は、ちょっとよく分からないね。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-04-16 18:23:20 | 競馬
8R ゴーゲッター ◎
南井厩舎、ゼンノロブロイ産駒の4歳牡馬。

南井師
「結果的に仕掛けるのが早かったという事。
 使った上積みは十分だし、今度こその期待」

開催中止になった週に乗ることになっていた馬だが、
仕切りなおしで騎乗することになった。
その前に小倉で使われた一戦は、勝てたレースをミスで落とした。
やや遅かったスタートの割にはそれなりに行き脚があって、
中団から少しずつ押し上げて行くような形に。
ゆっくりと押し上げている間は本当に良かったのだが、
何を思ったか3角を過ぎて本気でスパートしだして、
4角を回るところでは凄い勢いで先頭にたって独走態勢に。
それをやって良いと言える場合もいろいろとあるとは思うが、
大雑把に言うと以下の5パターンだと思われる。
そして6つ目に、あまりにも適当な理由があげられる。

1・馬場が極端に先行(内)が有利な場合
2・馬にいわゆる終いの瞬発力が皆無な場合
3・2と小さく重なるが、自分より確実に切れる馬が後ろにいる場合
4・かかってしまい、それを抑えるリスクが大きくなりすぎた場合
5・単純に実力断然だと思われる場合
6・何も考えてない場合

前走の場合、まず1は当てはまっていない。
2もない、ゴーゲッターは上々の瞬発力を持っている。
3もないね、ゴーゲッターが恐れるような馬はいなかった。
4もなく、6もまあないとして、そうなると5が当てはまっており、
実際そう考えて行ったんだとは思うんだけども、
これをやるなら、どんな理由であっても勝たないといかん。
トシザマキに良いように目標にされて簡単に差されるようでは、
失敗したとしか言いようがない。勿体無かった。
最近、こういう競馬を妙に目にするようになってきたが、
各騎手の意識が悪いほうに変わってきてる気がするねえ。
いやまあ、大半のファンはそれで満足してるのかもしれないけどw
仕切り直しの一戦で、今度はしっかりと力を出し切りたいところ。
このクラスでは完全に力上位のはずだ。


逃げるのは16番のコスモサイキックになるだろうね。
逃げで良績を積んでいる馬で格好の目標になりそうだ。
続いて15番パスピエも前に。
出方次第ではこちらが先手を奪う可能性もあるか。
外回りのマイル戦だが、それなりに速いペースが予想される。
それから大外のセイルラージが少し出して行く感じで3番手の外に。
7番スターウォーズがおそらく最初は出して行くとしてこれも3番手。
ゴーゲッターはスタートが普通ならこれらの後ろの5番手かな。
出て行く馬がはっきりしているのと同時に、
先行できそうな馬が少なそうなので非常に楽なレースになりそうだ。
コスモサイキックを泳がせながらじっくりと行きたい。
9番タガノパルムドール、10番グァンタナメラ、12番ロードセイバー、
このあたりが消去法で好位の一団ということになるかな。
13番ドリームクラフト、11番インプレッシヴデイ、2番クールエレガンス、
それから17番サクラシャイニー、3番プリムールなど、
このレースの伏兵と呼べる馬たちは全て中団の後ろから。

コスモサイキックなりパスピエの作るペースが遅くなりすぎるとは考えにくく、
各馬リラックスした状態で直線まで待機になると思う。
好位のゴーゲッターとセイルラージはコスモサイキックの様子を窺いながら、
その後ろの伏兵たちはこの2頭の動きを見ながら、
じっと脚をタメて直線勝負ということになるはずだ。
粘るコスモサイキックとパスピエに対してまず人気の2頭の強襲。
並び順からして、追うゴーゲッターとセイルラージのほうが有利のはず。
コスモサイキックが簡単に止まる馬だと後ろにもチャンスがあるが、
この馬にある程度の粘りこみが見込まれる分だけ、
番手で追う2頭がそのまま押し切る可能性が高い。
そのうち、確実に走るのはゴーゲッターのほう。こちらはまず2着を外さないと思われる。
セイルラージのほうは、もしかしたらOP級の馬かもしれず、
こちらを千切り捨てる可能性まであるとは思うけども、
同時に力が戻っておらず(もしくは力などなく)凡走の可能性もある。
その時は、ゴーゲッターとコスモサイキックの争いで良いはずだ。
逃げの2頭が喧嘩しなければ、パスピエの粘りこみもありえると考える。
後は、グァンタナメラ、ロードセイバーくらいかな。

少し怖いが、セイルラージが強くないことを期待して単勝勝負。
後は、セイルラージが来ても大してつかないので、もういないものと考えて、
コスモ、パスピエ、グァン、ロードの4頭へ、馬単4点、3連単12点で。






おまけ 11R マイラーズC
展望だけ。

逃げるのは17番のシルポート。
この馬、別に速いペースで逃げて後続に脚を使わせる馬ではなく、
平均程度で淡々と逃げて、ピリッとしない上がりのレースを何となく残すのが本質なのだが、
ここ2戦は最初から妙に速いペースで行ってしまって自滅している。
本気を出せば相当に速いことは分かったが、それで結果の出る馬じゃない。
小牧のペース配分がそのまま展開を大きく左右するだろう。
2ハロン目に速い脚を使わず、出来れば11秒台で流すこと、
これを出来ればこの馬が逃げ切る目がかなり出てくる。
全てが小牧の自由ならば、その可能性は高いのだが。

ここで重要なのは当然ながら2番手の馬たち。
今回2番手になりそうなのが3番のコスモセンサーだが、
これに乗るのが松岡というのはちょっと嫌らしい。
とりあえず前に行ってりゃ良いと思ってる節のある騎手なので、
もしかすると自分がハナくらいの動きをするかもしれない。
枠でもこちらがかなり内の3番というのがね。
他には逃げ馬がいないだけに、シルポートの敵はこの馬だけ。
これがいなきゃあ、シルポートの単勝を買ってみても良いんだが・・・。
阪神マイルのことなので、そうそうハイペースにはならないはずだが、
コスモが最初の1ハロンで前に出てたら、おそらくそこでシルポートは終わり。
頑張って脚を使って先頭に立つも、最後の200で止まるだろう。

8番ガルボが3番手、9番スマイルジャックが4番手か。
2番ライブコンサート、7番クレバートウショウ、10番ショウワモダンもこのあたり。
ショウワを除いて先行して安定してきた馬なので、今回も型通りに。
これらの馬は好位で落ち着いてレースを進めるので、
前の2頭と喧嘩をするつもりはまずないはずだ。
これらは後続の格好の目標になる立場で、同時に逃げ馬にとっての壁の役割も果たすので、
そういう意味でも、シルポートは狙いたいんだけどねえ。

4番ロードバリオスが中団のうち。
3冠牝馬アパパネは先団を見ながらの中団位。
13番ゴールスキー、6番ショウリュウムーンもこのあたりで脚を溜めながら。
15番キングストリート、5番リーチザクラウンがこの後ろで折り合いをつける。
後はごちゃっとして、ダノンヨーヨー、フラガラッハ、アブソリュートあたりは、
後ろの自分がついた位置で末に賭けることになりそうだ。

先行差しの実力馬の数が程よい程度に揃っており、
中団以降の人馬としては、それらをけしかけてまで前に絡む意味を感じない構成。
それだけにシルポートの逃げ切りを期待したくなるが、
コスモセンサーがいることでどうも買う気が失せる。
平均よりやや速い流れになって、最後は外を底力で差す馬が上位と考えたい。
アパパネの自力の高さは明らかだけど、この馬の休み明けでのしょぼさも明らかであり、
中山記念の予定が狂った後のレースって事も考えると、積極的には行き難い。
後は・・・マイル重賞の上位を形成する先行~追い込み型の馬が揃っているから、
それぞれ好みの馬を買えば良いんじゃないかと適当に思っているw
特に展開の有利不利はないと見る。前2頭はないんじゃないかってくらい。
末脚比べではダノンヨーヨーの優勢が明らかで、ちゃんと届く構成だと思うが、
それより一つ前でこの馬に近い脚を使えそうな馬を狙ってみたい。
調教を強化してきたキングストリートの単複に期待。

マルセリーナのイギリス遠征

2011-04-15 23:25:42 | 競馬
今週は日曜日の1鞍だけ。
まあ、最近は重賞重賞とアホみたいに大レースが続いたのが、
今週は急に重賞が1つだけと、それがマイラーズCでは気合も入りにくい。
これまでがこれまでだけに、あまりにも気の抜けた1週間なので、
(そう思っている人は本当に多いだろう)
来週に向けてのんびりと開催を見ていたい。

今週騎乗するのは、開催中止だった週に乗るはずだったゴーゲッター。
前走の4角から直線の有様には、思わず「はぁ?」と呟いてしまったw
ここはそこそこメンバーの揃った一戦になるが、まあ楽に勝つんじゃないか。
毎日1戦1勝というのは、まさに未来の理想なわけだけど、
日曜日はその下準備のつもりでレースを見たいw



さて、マルセリーナに海外遠征の話が持ち上がっているようだ。
6月17日、イギリスのマイルG1・コロネーションS、
このレースへの招待状が届いて、とりあえず検討している模様。
当然ながらオークスを勝つことは前提だろうけど、
それよりも問題は馬体重の維持が出来るかどうかになる。
マルセリーナはそれほど馬格のある馬ではなく、
また食いもそれほど良い馬ではないので、
5月22日のオークス後、1ヶ月ないところで海外を走れるのかどうか、
それをしっかりと検討する必要がある。

まあ・・・これはないだろうね。9割方ないでしょう。
行っても大丈夫と思える条件を考えるなら、
1・オークスで馬体が460近くまで増えて出てくること、
2・レースでは、競り合いにならず独走で流して勝つこと、
3・レース後の疲労が無いこと、そしてすぐに食いが戻ること、
これらを満たして初めてありえる話だろうと思う。
2ならばまあ、結構な確率で達成できると思うんだけど、
1と3はこれまでの経過を見ると厳しいんじゃないかな。
日本一の松博厩舎の管理でも馬体が減り気味の馬だからね。
可能性を言うと、これまでもいろんな面で劇的に良化してきた馬だから、
これからオークスまでに体質面での大幅な良化が見られたらありえるが。

コロネーションSは、イギリスやフランスの有力3歳牝馬が集まるレースで、
シャンティが断念したロイヤルアスコット開催中のG1であり、
もし勝つことが出来れば日本競馬史上に残る快挙となるので、
(名誉という意味で、国内のどのG1よりも価値があると思われる)
そんな簡単に行かないと決めるようなレースでは無いけれど、
とりあえずはオークスに向けて、余裕残しで行けるかだね。話はそれから。
僚馬で桜花賞3着のトレンドハンターが骨折で離脱してしまい、
オークスの最大の敵が消えたということで、2番の条件を成す可能性は相当に高いが、
そういうアクシデントはマルセリーナの身にも起こりえること。
気を引き締めてまずはオークスに集中、ということになるだろう。
そういう話もあるんだな、程度に思っておきたい。

ベルシャザール他

2011-04-13 22:56:58 | 競馬
マルセリーナ オークスへ
桜花賞を快勝したマルセリーナは、
予定通りに5月22日のオークスへ向かう。
今回はエルフィンSからレース間隔をとって挑んだ一戦だったが、
反応が鈍くなるとかそんなことは一切なかった。
次のオークスまではちょうど良い休養と調整期間がある。
今回よりも強いマルセリーナが見られることだろう。

初年度のディープインパクトの子供はやはり馬格が無い。
繁殖も良く、素質のある馬は多々いるのだけども、
使いこむごとにどんどん劣化していくのはもう明らかだ。
根本的に馬格が無い馬が多いのが問題であり、
もし、これは強いと思う馬を手に入れたならば、
たとえセオリーでは使うところでも我慢することが出世への早道だろう。
マルセリーナはそれが出来たからG1馬になれた。
これは当時も書いたことだけど、
エルフィンSを勝った事がとてつもなく大きかったな。
同じディープ産駒にドナウブルーという馬がいるけれど、
この馬もマルセリーナに近いくらいの走力を持っていると思うが、
賞金を加算し損ねたことで右往左往している。
ディープ産駒の定石どおりにどんどん馬体を減らしており、
この馬はオークスまでにもう一度使うと駄目になると思うね。

来週の皐月賞にトーセンラーが出走するが、
この馬はセオリーに反してきさらぎ賞から休養しているのが、
これは大きなプラスに働くものと考える。間違いなくライバルの1頭だ。
大半のディープ産駒は、1~2ヶ月の休みをとりながら使うべきで、
これは馬券面でも信頼できる話であろう。




ベルシャザール 順調
来週の皐月賞に出走するベルシャザール。
今日もアンカツが騎乗して坂路で追いきられた。
モンテクリスエスを0.8先行させて追走。
51.8-38.1-25.3-12.8で併入した。
前走後も順調に調整されてきたが、
今日からいよいよ本格的な仕上げに入っている。
ちなみに今日の51.8はベルシャザールの自己ベスト。
調教で物凄く動くという馬ではないだけに、これは心強い。

今年の皐月賞は東京で行われる。
東京の2000mはスタートからすぐコーナーが来るため、
枠に大きく左右されるややトリッキーなコースで、
ベルシャザールの先行力が生きてくるだろう。
4角あたりからの反応がやたらと鈍い馬ではあるが、
その巨体に反してスタートからは妙に速い馬。
これは新馬からそうだったし、変なレースになった2戦目もそうだった。
最初から最後までグダグダになった共同通信杯は度外視出来るので、
まともなら今回の条件は大きなプラスになるはずだ。
中山2000だったとしても先行力は生きるんだけど、
コーナーを大きく回る馬だけに、東京のほうが絶対に良い。

今年の3歳牡馬は全く勢力図が定まらない。
レッドデイヴィスが一番強いだろうけどクラシックには出れないので、
サダムパテック、オルフェーヴルがやや上位ということになるが、
この2頭とならば互角に戦えることは分かっている。
VSオルフェーヴルを考えて少し小細工を入れるとして、
前走の差をどう逆転するのか、楽しみにしたい。




ダノンシャンティ 安田記念から宝塚記念、天皇賞秋へ
大阪杯で4着に破れたダノンシャンティは、
イギリス遠征を取りやめて安田記念へ向かう。
その後は宝塚記念を使って休養、秋の目標は天皇賞秋ということになった。
残念ではあるが、これでベストの距離に戻ることになる。
まずは安田記念を圧勝してもらって、改めて中距離戦線に乗り込んで欲しい。

有馬記念、京都記念と、ここ2戦は引っかかってどうしようもなかったが、
前走の大阪杯は、むしろ気合が抜けすぎていた格好。
これほどに気が抜けていれば2000mは大丈夫。
終いの脚はまだ完全では無いけれど、9割方は戻ってきたところで、
まずは適鞍で自身の走りを完全に思い出してもらおう。

乗り代わりの時代

2011-04-12 23:17:31 | 競馬
いきなりですが、最近の競馬界では乗り代わりが頻繁になっていて、
アンカツから乗り変わることもたまに見るようになったけど、
それでどのような結果が出ているのかを教えてくれ、
というご意見をいただいたので、軽く報告させてもらうことにした。
印象ではだいたいどんなもんかは把握してて、
乗り代わりが悪いのは確実だけど記事にするほどかな?と思っていたが、
数字で出してみたら想像以上に面白かったので記事になった次第w


アンカツが中央入りした2003年頃は、
まだ騎手の乗り代わりというのはそれほど頻繁ではなかった。
特にリーディングの上位15人くらいは何をしても安泰で、
豊やアンカツなどトップ5あたりは聖域に近かった。
それが崩れたのは、やはりアドマイヤオーラのダービーだったのだろう。
あれから、とりあえず騎手を変えてみるという手法も考慮に入って、
さらに外国人騎手が多数来ることになり、現在の状況がある。
最近では、その騎手の騎乗が気に入らないっていうよりも、
「別の騎手ならどうなるか見てみたいから交代」という、
お手軽な感じで変わるようにもなっている。
これはまあ、そんなに悪いことではないと俺は思っている。
我々が病気になって病院にかかるにあたって、
現在ではセカンドオピニオンという考え方が浸透しているが、
まさにこれと同じようなことだと思う。
成績を上げるために、出来る努力はすれば良いんじゃないか。
そこで何か軋轢が生まれるなら、その程度の人間関係なんだろう。
現在の競馬界では、外国人騎手を含めて乗り代わりさせられない騎手など存在しない。



さて、主題のアンカツからの乗り代わりがどうかという話であるが。
今年は凄いよ。ちょっと笑えるくらいの成績です。

2011年
アンカツ→アンカツ
8-5-3-11
勝率29.6% 連対率48.1% 複勝率59.3%


アンカツ→他の騎手
2-9-5-30
勝率 4.3% 連対率23.9% 複勝率34.8%


凄いでしょう。
アンカツから乗り変わる、条件はそれだけ、それだけでほぼ勝ちは無し。
と言っても、それが人気が無い馬ばかりなら当たり前になってしまうので、
乗り変わった場合の人気の内訳も出しておきますか。

1番人気 1-2-2-3 8戦
2番人気 0-3-0-3 6戦
3番人気 0-1-0-6 6戦
4番人気 0-2-2-3 7戦
5番人気 0-0-0-4 4戦
6番人気 0-0-1-2 3戦
7番人気 0-0-0-3 3戦
8番人気 0-0-0-0 0戦
9番人気 1-1-0-2 4戦
10以下  0-0-0-4 4戦

アンカツの乗ってる馬なんで、基本的に人気馬ばかりであることが分かるだろう。
1番人気の1勝はタガノジンガロであり、これは前走アンカツも勝っているので、
アンカツが ”失敗したと思われて” 次にちゃんと結果が出た馬ってのは、
9番人気で激勝したゴールドアグリのみ、というのが現実。
いや、アグリは人気薄でそのまま下位着順だったので失敗でも無いのか。
さらに言うと、ジンガロとアグリの2頭はアンカツがその競馬場にいなかった為、
「アンカツがその競馬場にいるのに乗り代わりになった馬の勝率は0%」
というのが今年のデータであることを記しておく。

アンカツから乗り変わる場合はだいたい差し届かずの場合だと思うのだが、
次にどうなるかはご覧の通りであり、
いかに今年のアンカツが馬の力を引き出してるかが分かると思う。
ただ、差し届かなかったレースなどは素人にはどうしても分かりにくいだろう。
それを正確に証明するのがこの乗り代わり後のデータである。
今後も、乗り変わった馬がどうなるかを見るのもまた一興であろう。
アンカツだけじゃなく、他の騎手の数字を見てても結構面白いのだが、
それはまた暇な時に気が向いたら。
少しだけ、自身の継続騎乗と乗り代わり時の成績を比較して、
素晴らしいと思われる騎手の名を記しておくが、
大雑把に言うと、アンカツ、四位、小牧の3人が今年は好調であると言える。
意外な名前だろうか?それとも納得だろうか。
事実として、この3人は「乗り代わりで結果を出されていない騎手」で、
自分は自分の乗っている馬のレベルに相応しい結果を出していると言い換えて良い。
傾向は変わって行くものだが、軽く参考にでもしてもらえれば。

って、こんなデータを記したら何かのフラグになるかもしれないけどねw
今週はランリョウオーに走りに注目してみると楽しいと思う。
まあ、鞍上はアンカツのスタイルに非常に近く、
さらに上で書いた通りに好調の四位になりそうなので、
この馬はアンカツ→アンカツのように結果を出してくるかもしれないな。


前に戻って、逆にアンカツの継続騎乗の成績はご覧の通り素晴らしいもの。
単勝回収率は111%で、複勝回収率でも98%を記録しており、
ベタ買いでも儲かるくらいだから、素直に信頼して行くと良いと思う。

おまけでその裏もついておくと、
継続騎乗でここまで成績が良いのだから、
乗り代わりでの成績はそれほど良くないということになるね。
2011年 他騎手→アンカツの成績
4-9-6-24
勝率9.3% 連対率30.2% 複勝率44.2%

まあ別に全く駄目って事は無いんだけども、
連下には良いが、頭となるとそれほどの信頼感は無いことは覚えておきたい。

先週の反省

2011-04-11 22:52:11 | 競馬
土曜 阪神
6R ナガラダンディ
コメントなし。

最内枠から好スタートを切って仕掛けて出て行った。
なかなかの脚で前目に出て行ったんだけども、
最初の2ハロンが12.6-10.4というハイペース、
このペースでは中団のインに取り付くので精一杯だった。
前2戦とは全く流れが違ったから仕方あるまい。
それでも内々を渋太く走って直線でも止まってはいない。
雪崩れ込んだだけではあるが、とりあえず追走は叶った。
これから経験を積んで、上を目指して行って欲しい。
調教の走りだけなら間違いなくOP級のものがあるのだから、
これがいつ実戦で生きてくるかだな。




10R ジャミール 8着
「抜け出すとやめるところがあるから、直線まで我慢して、
 追い出すまでは勝てるかなと思ってたけど、
 いつもと違って最後は止まってしまっていた。
 返し馬でいつもほど弾んで走っていなかったし、
 馬場を気にしたのか・・・。
 とにかく本来の走りではなかった」
前とは離れて走ったが、それは想定内のこと。
良馬場とは言っても、稍重から変わったばかりの馬場で、
時計がかかる中でペースは速めだったと言って良く、
3角からのペースアップが急だったこともあって、
ラスト2ハロンは先に動いた全馬がバタバタに。
ジャミールの本来の脚なら余裕で届いていたのだけども、
(届いてから抜けるかどうかは別問題として)
今回はアンカツの言う通りに止まっていた。
たとえ負けようとも確実に脚を伸ばす馬なんだけども、
今回は有馬記念と同じように止まってたね。
無理矢理先行しようとした時のラストにも似ていた。

このレースでは外を行った馬が全く伸びなかったこともあって、
内に行っていたらまた違う結果だったのかもしれんのだけど、
(離れた同位置にいたスノークラッシャーが内を突いて僅差4着)
今回の走りぶりでは勝ちまではどうあがいても無理。
良いところが全くない残念な敗戦だった。
決して外の馬場が悪かったという話ではない。
この馬の力なら、もう1秒近くは速い脚を使えて良かった。
まあ、馬場が合ってなかったのかもしれないし、
(ジャミールはこれまで23戦して稍重の経験が1回しかない晴れ男)
後は有馬記念の影響があったと考えたい。
使って良くなることを期待しよう。




12R オメガブレイン 13着
「終いは確実に脚を使うと聞いていたが、
 無理していない割には追ってからの反応はひと息で、
 その後はダラダラとした脚しか使えなかった。
 素直で良い馬なんだけど・・・」
やや遅れたが仕掛けて位置を取りに行った。
大外枠からの進出でさすがに限度はあり、
8番手の外目でとりあえず収まった。
かかるところは全くなく、鞍上の指示に従順な動き。
終いは確実ということで、ある程度期待して追い出したと思うが、
スッと反応せずに、左右から次々と交わされてしまった。
一応、勝ち馬から1秒は離されていないので、
完全には止まらず、まさにダラッと走ったことになるが、
これまでに見せていた速い脚は全く見られなかった。

確かに無理をして位置を取りに行ったわけではないが、
気持ちよく今回の位置を走れていたのかは疑問。
賢い馬で指示には従ってくれたのだろうけど、
走りやすい環境を作ってあげられたのかどうかはなんとも。
とりあえず外枠が厳しかったのは厳しかった。
まあ、この柔軟さがあればいろいろと試して行くことが出来る。
この馬にあった競馬を見つけて、出世を目指して欲しい。
今回は完敗。






日曜 阪神
11R マルセリーナ 1着
「スタート後、しばらくして挟まれてしまい、
 位置取りが悪くなってしまった。
 その点が心配だったけど、思った以上に一瞬の脚が凄かった。
 使うごとに進化しているね。
 これからまだ良くなる余地があるし、距離が延びても大丈夫。
 今日は馬の強さに助けられた面はあるけど、結果を出せて良かった」
スタートは遅かったが、これはまあいつもと同じくらい。
元からそんなに速い馬じゃないので、まあ普段通りだった。
いつも馬群のど真ん中で競馬をしてきた馬で、
今回も軽く仕掛けてそこそこの位置を取りに行こうとした。
200mで理想の8~9番手くらいになりそうになってるんだけど、
ここで5枠の2頭に絞られて道がなくなってしまった。
物理的に進路がなくなっては下がるしかなく、
(マルセリーナが下がらなければ5枠のどちらかが失格だっただろうけど、
 こちらが落馬なり致命傷を負ってしまっては話にならないから、
 選択肢は引っ張ってでも引くしかなかった)
そのせいで予想外に後方3番手からのレースに。
最初5枠2頭の後ろを走っていたが、その内でも外でも少し余裕があったので、
どちらかに寄っていたら、もう一つ前で競馬出来ていたと思われる。
ここまでが今回の失敗。前の壁は凄まじく頭の痛くなる展開だったのだが、
ここからのリカバリーが神がかっていて勝ちきることが出来た。

内々を耐えながら走って直線へ。
余計なことを一切せず脚はしっかりと溜めており、
後はどう抜け出すだが、前にはまさに3重の壁。
直線入り口の映像を写真で出されて、さあ馬券を買って良いですよと言われたら、
マルセリーナを選ぶ人間はほとんどいないだろうと思える形w
こりゃ相当な幸運が無いと厳しいと俺も思った。
が、アンカツもマルセリーナも諦めなかったねえ。
最後まで諦めなかったのでたった一つの正解が見つかった。

ここから、30台の人なら分かるであろう、ファミリージョッキー状態w
ゲームのごとく、隣にいたラテアートを外に押し出していく。
ただこれ、やたらめったらに馬体をぶつけてるわけではなく、
迫力で押し出しているような感じなのが凄い。
生半可な騎手では出来ることじゃないだろう。
つーか、こういうのに慣れてるアンカツじゃないと無理なんじゃないか。
出して行くうちにようやく1本の道。
スピードリッパー、エーシンハーバー、ライステラスの間に進路を発見。
間髪いれずに飛び込むと馬が猛反応を見せて、まさに一瞬で進路確保。
外のライステラスが内に少し寄れたが、その時にはもう抜けており、
僅かに弾きながら完全に突破してさらに急加速。
内のダンスファンタジアに被せるように鋭伸すると相手にせずパス、
最後は前で頑張っていたフォーエバーマークをこれも一気に差しきった。
ホエールキャプチャとトレンドハンターの2頭が、
外からジリジリと伸びてはいたがこれはもう勝負の後。
瞬間的な脚の差で勝負が決した。

全周パトロールを見れば明らか。
運が良く前が開いたのではなく「開いていたところに自分から行った」わけで、
(普通の目と脳があるなら一発で分かる。とんでもなく距離を動いている)
これは単に運が良かったわけではない。
探している中で空いているところがあった、という点で確かに運は良かったのだが。
運が良かったの言葉の使い方を正しくしているかしていないかで、
レースを見れる人間か見れない人間か、を見極めることが出来る。
これは、その人間の競馬力を試すことが出来る実に面白いレースだ。
とりあえず、マスコミの大半は一応パトロールを見てるんだなと感心。
って、それくらいは当たり前か。なんか失礼なこと思ってたw
俺はこれからも全周パトロールの面白さ、重要さを主張して行くつもりだ。
このブログを立ち上げて5年半、もう飽きるほど書いているが、
HPにおける全レースの全周パトロール公開を望む。
音声なんかつけなくて良いから、さっさとやってくれないかね。
全周パトロールを見ずに競馬を語れますかいな。

最初の大きなロスで正解が1つしかなくなってしまったが、
その正解を寸分の狂いなく掴み取った凄いレース。
野球の守備で、初動が遅れてしまったが一所懸命一直線にボールを追い、
寸前でボールを掴み取って超ファインプレーとなった
感じだ。
もしくは、ノーアウト満塁のピンチを招いた後、
三者連続三球三振を奪ったかのような爽快感
、とも例えれるかな。
なんかそんな感じ。見てると自然と笑えてくるレースだw




12R タガノジンガロ 5着
「ペースの上がったところからスッと反応できなかった。
 ハナへ行くぐらいで行ったほうが良かったのかな」
いや、それはどうだろうと思うんだけどw
ダートは芝と違って前にいればいるほど有利なわけだけど、
今回のメテオロロジストの速さに対抗するのはどう見ても無理だし、
マチカネニホンバレもこちらより速かったわけだから、
4番手になったことは文句の付けようがないと思う。
むしろ予想していた以上に動けたなと思うくらいで。
今後もこれくらいの位置を取っていければ文句無いんじゃないか。
まあ、実際にそんな脚があるかどうかは置いといて、
気持ちはハナへ行くつもりで、ってのは良いかもしれないか。

早く起動をかけたいのは4角のあたりの話だよね。
近2走も4角の反応は鈍めだったんだけど、
今回も隣のクリールパッションに手応えで負けていた。
4角入り口でアンカツは外のクリールを見て追っつけて抵抗し、
何とか前の3頭に食らいつきながら直線に入ったんだけども、
前にいたブラボーデイジーとマチカネニホンバレの間が空かず、
この2頭と脚色が一緒だったことで、惰性で続く感じに。
後方からスイスイ上がってきて外を突き抜けたテスタマッタの後を狙って、
思い切って進路を外に変えて追ったけれどもジリジリ。
伸びもせず、かといってバテもせず、雪崩れ込んだ形。

今回のレース、メテオロロジストが最初に景気よく飛び出して、
ハイペースを演出するように見せかけて途中からミドルスローに落ちており、
結果としてラスト3ハロンで速い脚を要求されることになった。
このミドルスローの流れはジンガロにとっては慣れたもので、
おかげで道中の追走に困ることはなかったんだけども、
ラスト2ハロン目の11.7あたりはきつかっただろうね。
体験したことのない、厳しい脚比べだったか。
そういう意味では、アンカツの言う通りに起動が早いほうが良かったんだが、
今回は前3頭が壁になっていたので仕方ないだろうね。

まあまあ、良いレースだったと思う。
この経験は必ずこれからの糧になるだろう。
馬格のあるキングカメハメハの子供は歳を重ねて必ず良くなる。
重賞の1つや2つは取れる器なので、これからに期待したい。

来週の特別騎乗予定馬・・・は久々に未定w

2011-04-10 18:29:41 | 競馬
いやあ、今回の桜花賞は何度見ても凄い。
針の穴を通すような勝ち方をしている。
全周パトロールビデオを見てもらうとよく分かるのだが、
まず最初は出遅れつつも少し出していったところ、
5枠の2頭に徐々に絞られて道がなくなったのが分かる。
あれ以上は当然出れず、待機を決めるしかなかったが、
ここで余計なことをしなかったのがやはり良かった。
予想外に下がってしまったが、静かに我慢したね。

それから最後の直線。
勝ったことが分かってても絶望的な進路のなさなんだがw
こっからが凄い。マルセリーナだけレース全体と違う動きをしてる。
道を求めて外へ外へ外へ外へ。
仕掛けて勢いをつけながら他馬を押しのけつつ外に出続け、
5分どころまで出てきたところでようやく1頭分の進路を発見。
そこに目掛けて突っ込むと、馬の勢いが桁違いであっという間に進路確保。
確保してから進路がまた狭まる感じになったが、これを強引に突破。
瞬発力に加えて、見た目からは感じられないパワーがあることも判明。
前の3重の壁を華麗に抜け出してから、元いた内目に戻っていったw

2着、3着のホエールキャプチャとトレンドハンターは、
外枠からオーソドックスな走りを見せたが、
陥った状態から一瞬の脚に全てを賭けたマルセリーナの爆発力が上回ったね。
よくぞあの進路にたどり着いた。本当に感心するばかり。
何度見直しても正解は一つしかない。
決して運が良かっただけではわけではない。
全周パトロールを見て欲しい。それを見ずには語れないレース。
簡単に勝負を投げず、諦めずに探してそれを掴み取った勝利だ。
俺の大好きな福本漫画の天貴史みたいな勝利だった。

これが今年の重賞初勝利。G1初勝利でもあるか。
毎年のことだが、やはり1つ目ってのはホッとするねw
そしてそれがクラシックとなれば、勝利はやはり格別の味。
アンカツはこれで桜花賞4勝目。本当に相性の良いG1だ。
ここ6年で4勝、2着1回だから、もう無敵としか言いようがない。
16年前、人気を背負ったライデンリーダーで4着と苦杯を舐め、
それ以降は「4着の壁」に苦しんだレースなんだけども、
今はかつて負けた馬たちが勝利の女神となって助けてくれているかのようだ。
気の早い話だが、来年の桜花賞も楽しみだなw

さて、マルセリーナはここからオークスを目指す。
何度も書いていることだが、この馬は距離が延びて良いはず。
次はおそらくホーエルキャプチャが敵ではなくなるので、
今回のメンツでは同厩のトレンドハンターが最大の敵といえるだろう。
後は別路線から来る馬にどんなのがいるか。
オークストライアルをじっくりと見学させてもらおうか。
正直、これは3冠まで貰ったなと思ってるw
もしレーヴディソールが秋華賞に間に合うなら、きっと最高の頂上決戦となるだろう。


後、メインを勝った後で少しになってしまうがジンガロについて。
マイポジションを奪ってよく食い下がってくれたと思う。
レース直後、俺は何を勘違いしたのか分からないけど前は交わしたと書いてるがw
ダート戦らしく、前に行って渋太く伸びる馬たちに負けた。
ペース自体はこれまで経験してきたものと同じだったが、
ラストになお速い脚を繰り出されてはね。
今回はヨシさんが仰るように勝ち時計が速かったのが大きいかな。
今回ほどのレベルの高いレースの経験はないから。
ただ、ジンガロは今回これを経験したことで、
もっともっと強くなっていく馬であると思う。
良い経験をした。カメ産駒特有の成長も期待できる。
次も期待しよう。





って、来週の特別はどちらも予定がなしw 
たまにあるけど久々だな。
まあ小倉遠征ってのはありえないので阪神として、
セトノアンテウスとかマコトヴォイジャーとか、
鮫島厩舎の馬をどうするか考案中ってところか。
再来週にはベルシャザールとパドトロワの大事なレースがあるので、
今週の勝利を肴に、一休みさせてもらっても良いかねえw