アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

土曜日の騎乗馬と予想

2010-03-12 22:31:00 | 競馬
明日は午前に出かけますが、午後には復帰できると思います。多分。



2R ブルーモーメント ◎
安田翔助手
「走りが一本調子で、勝負どころでスッと反応できない。
 現状では逃げたほうが良いのかも」
必勝を期して挑んだと思われる前走で、
マルカボルト、ハリウッドスターを前に置いて絶好の形で進めながら、
それを交わすだけの展開だったのに、引き離されて終わってしまった。
前を交わすどころか後ろからも差し込まれる始末で、
次にどうすべきかを考えなければいけない段階。
このようなコメントを出されるという事は、
とりあえず、もう一度逃げの手に打って出ることになりそうか。
今度は、逃げさせることによってどうなるかを試すことになる。
(初戦は押し出されることによって先頭を走っていただけ)
テンから速いのに、ガツンとハミを取っていく馬ではないので、
逃げで成功するための要素は持っていると思うが。
今回は初ダートなので、砂を被らせないということでも意味がある。

スタートの抜群の速さは2戦で確認できている。
初ダートになるが、スタートは決めてくれるだろう。
枠も4番と内目のところになって、アルテミスより内に入ったことから、
先手を主張すればあっさりと隊列が決まると思われる。
人気2頭に続いて6番のグランブリーズ、5番のファンドリレイン、
そしてライバルから離れたくない3強の一角の10番ユメミルテーラー。
内からセレナプレジールも押し上げてきて、これが先団になる。
まあ先団というか、これ以外に勝負になる馬がいないと言い換えてもいいが。
後ろ、というか中団からメイショウシェリーが詰めてくる程度だろう。
それも前に届くとはちょっと考えにくい。上位2頭が強いはず。

モーメントの平均ペースにアルテミスがぴったりついてきて、
4角あたりでユメミルテーラーが3番手に浮上、
そのまま3頭が後続を引き離していくレースだと思われる。
アルテミスに休み明けのポカ、モーメントの砂適性が皆無、ということがなければ、
まずこの2頭の一騎打ちで決まるだろう。
この2頭が発揮する力が多少落ちたら、ユメミルテーラーとの入れ替わりもあり。
とりあえず、3連複の1点は相当に堅いんじゃないかと思われる。
これを抑え馬券にして勝負してみたい。
モーメントの単。モーメント→アルテミスの馬単1点。
モーメント→アルテミス→ユメミルテーラーの3連単1点で。

俺としては、モーメントがぶっちぎるんじゃないかと思っているが。
調教の動きは相変わらず素晴らしい。




4R ウォンビーロング ◎
葛西助手
「道悪が良いほうではないし、16も気持ち長かったかも。
 距離を短縮して気を抜かなければ」
ここ2戦は馬券圏内を外しているが、ともに馬場が緩かった。
4角での手応え自体は、2着だった最初の3戦と大して変わっていない。
道中が良くて追われてからの伸びが甘くなる原因を想定するならば、
馬場ってのは一つの理由にはなるだろう。
そうじゃないかもしれないが、とりあえず今回は良馬場で迎えられるので、
懸念材料の一つが消える事は好材料としておきたい。
二の脚が速いので、距離短縮も問題はないか。
最後伸び切れない原因について、
走っていて時間がたつごとに集中力が切れるのかもしれないので、
そうなのだとしたら、大幅なプラスに出る可能性もある。
とりあえず、デビューから5戦全てで見せ場を作っている事実は、
今回の相手関係だと断然の上位だと言えるだろう。
同じような感じのショウナンスマイルと、初勝利を争う。

先手を取るのは2番のケージーハナコか4番のティファニーケイスか。
枠と鞍上的に、ケージーのほうが行ききりそうだが、
ティファニーもテンの速さはかなりのもので、1200mのことなので、
かなり速いペース(1200らしいペース)で飛ばしていくだろうと思われる。
それを追って6番のオメガブルーベリー、11番のルージュビクトリー。
そして外から15番のウォンビーロングと16番のジャクソンバローズ。
大外のコパサンスマイルも頑張ってだして行くかもしれない。
ライバルのショウナンスマイルもある程度は出てくるだろう。

中京の1200mは3コーナーまでの距離は長いものの、
内の馬達とずっと併走して行く形では、3角4角と外に振られてしまう。
それでも凌げるだけの能力差を感じはするんだけど、
とりあえず過去走から詰めの甘い馬であるという認識なので、
あんまり強気に外々を回らないほうが良さそうには思う。
出来ることなら、最初に3番手のオメガやルージュの前に出てしまいたいし、
それが出来そうもなかったら、一度下がって7番手あたりで慎重に回って、
直線で外に持ち出すってのが上策だろうかなと思う。

各馬が過去に示してきたパフォーマンスからすると、
警戒すべき馬はショウナンスマイルしか見当たらない。
後はティファニーケイス、ケージーハナコのテンの速さと・・・
それくらいか。レベルを下げてみても、これはってのはいないな。
開幕2週目であり、さらにメンバーのレベルが低いならば、
素直に逃げ馬を相手に選びたいと思う。それと当然ショウナンも。
このレースも人気通りに決まるんじゃないかと思う。
ウォンビーにとって条件が合うことを祈って頭固定で勝負。
単勝と、馬単を3点、3連単を6点で。




8R ローズバンク ◎
中村助手
「カイ食いが良い分しっかり調教を積めている。
 力はあるので、道中うまくタメが利けば」
身体の小さな馬なのだが、食いが良いという言葉はとても心強い。
今週の追いきりでは不良の坂路4ハロンを全て13秒台で走っており、
確かになかなか中身の濃い調教をされているようだ。
状態の良さを信じて、セキサンダンスイン打倒を託したい。

メンバー的に逃げ馬が不在の一戦。
過去は逃げ馬だった4番のトヨサンハッピーが出て行くことになるのか、
それとも休み明けの5番ロイヤルクリッパーが押し出されていくのか。
はっきりしないが、スローになることは濃厚という感じだ。
これだと、2番枠に入ったセキサンダンスインは前に出たいところだろう。
それから9番のテーマソングがある程度動いてくるか。
10番のゴッドダンシング、11番のモエレアイドル、
それから12番のリーガルアミューズあたりの差し馬も先団に。
上記の通りに、逃げ馬もいないが先行馬もいないといった構成で、
このメンバーなら追い込み馬のバンクも中団あたりを取っておきたい。
前走みたいな不甲斐ない早仕掛け失速だけはしたくないところで、
出来ることならセキサンダンスインが見えるところで脚を溜めたい。
特に内目の枠に入ったので、後ろのインではちょっと厳しいだろう。
直線で視界フリーなら届かないこともないと思うが、
物理的に、どうしても全馬の外に出ることになるからね。

最初に動きすぎるとろくなことがない事は、
アンカツ騎乗の2戦目や横典騎乗の初戦でも明らかなので、
あくまで馬に無理のない範囲で、しかし障害物より前に出たいところ。
それさえ果してしまえば、セキサンを差しきれると思う。

逃げそうなトヨサンとロイヤルは、共にペースを上げる理由はなく、
セキサンが進路を確保する為に2頭の外に出していってからレースがスタート。
好位の一団からリーガルアミューズが近づいていって、
前が動いてからローズバンクもついて行って外に出る形で良い。
スローから上がりの勝負になるんじゃないかと思うけど、
道中を3~4馬身くらいの差で進んでいられたら、
まとめて差しきるだけの脚は十分にある。

ちなみに、2走前に3着になったレースは500万では最高レベルの一戦だった。
2着馬、4着馬、7着馬、9着馬が既に500万を抜け、
5着馬、12着馬が次戦で馬券に絡み、11着馬はジャンプ界の新星に。
そのメンツを外から激しく追い込んだローズの前走は何なんだって感じだが、
大きなロスがなければ、500万はあっさりと突破する馬だと思う。
セキサンダンスインは強敵だが、前が詰まらずに外に出れたら大丈夫。

単勝と、セキサンへ馬単1点。
3連単で1、2着を固定、内を走る馬を3着候補に選びたい。
エメラルドミスト、ロイヤルクリッパー、トヨサンハッピーの3頭へ3点で。




11R ホワイトピルグリム ◎
寺井助手
「前回はスローペースで先行馬に有利だったし、
 流れやすい中京に変わるのはプラス。
 重賞実績もあり、状態もいい。展開次第ではチャンスも。」
抜群の瞬発力を持っている馬だが、それが長い間持続するわけではない。
京都記念はラスト3ハロンがずっと速かったので、
ピルグリムの良い所が出るレースではなかったか。
それから、長期休み明けをマイナスで出てきて勝ったことにポカの可能性。
もう一つ、レース前に落鉄していたことを合わせて、前走の敗因としたい。
相手は強かったが、1秒1も負けるほどに弱い馬ではないはずだ。
それを今回勝つことで証明して欲しい。
同舞台のG2金鯱賞の3着馬で、シャドウゲイトと並んで当地での実績上位だ。
ハンデが56に留まったことは、前走大敗で良かったと思える点。

金鯱賞では中団に待機して脚を溜めて、
本命馬サクラメガワンダーの進出に合わせて外々をまくっていき、
最後まで渋太く脚を伸ばしての3着だった。
今回も中団に待機することは当然なんだけども、
内目の2番枠になったので、4角までインで行くことになる。
そこから前が詰まらないことが勝利への条件となりそうだ。
中京はコーナーがきつめなことがあって、
綺麗に回れない馬のおかげで意外と内が空くコースなので、
一瞬の脚を信じて、待っていけば良いんじゃないかと思う。
もし馬に絶対の自信があるならば、外に出すチャンスを窺うべきだけど、
メンバー構成的に、おそらく出る隙自体がないだろうと思う。

モエレビクトリーが逃げて、ベルモントルパンが競りかける。
互いに若手が乗る人気薄の逃げ馬で、
互いの為に妥協してってよりは、競り合う可能性のほうが高いだろう。
それに続いて、リトルアマポーラ、シャドウゲイトの先行実績馬。
マンハッタンスカイ、シャインモーメント、サンライズベガと先団につき、
その後ろにナリタクリスタル、マイネルスターリーあたりが位置しそう。
この内にピルグリムがいることになりそうだ。
その前後を人気薄の馬達がごちゃごちゃして、
エアシャトゥーシュ、トウショウシロッコ、サクラオリオン、
これらがその後ろで脚を溜めて直線勝負になると思う。
中京の2000はそこそこ前が崩れるコースで、
今回も逃げ馬がはっきりしているので、ある程度は崩れそう。
先団~中団で脚を溜める馬の戦いになりそうだ。

前に行く馬達はそれなりに力のある馬が揃ったようで、
いきなり下がってくるって感じの馬はいないので、
出たなりに脚を溜めていくことが出来るんじゃないかと思う。
ナリタ、マイネルの人気2頭の内で進むことになると思うので、
3~4角からこれらが外に進出して行ったところで、
内々を巧く浮上することが出来たらば、勝ち負けが確実に。
リトルアマポーラの後ろについて、その左右のどちらかを突きたい。

開幕2週目の内枠に入ったという事は、チャンスが大きくなったわけだけど、
どうにもならないことになる可能性も同時に大きくなったということになる。
イン追走は、力を出し切る機会を棒に振ることになるかもしれないが、
今回は惨敗から一転して重賞初制覇を目指すレースなので、
思い切ってインからイン、もしくはインからアウトの競馬で良いだろう。
勝利を祈願して単勝を厚く買いたいと思う。




12R メイショウヨシヒサ ▲
河内師
「中京なので仕掛けのタイミングがカギだけど、
 距離自体は大丈夫。出来も好調キープ」
中京ダートのスタンダードなコース。
なんとも良く出来た条件というか、逃げ先行差しが互角のコースだ。
展開次第でどうとでも転ぶ条件で、
追い込み一手のヨシヒサにどこまでの出番がやってくるか。
この馬はなんというか、勝負が終わってから追い込んできて、
終わっている展開を捻じ曲げて馬券圏内に入ってくる馬だがw
1400でそんな競馬をしている馬が中京1700mという条件でどうなるか、
楽しみは十分にあると思う。後述するが、展開的にも面白そう。

2番枠に入ったワスレナグサのハイペース逃げは間違いあるまい。
しかしこれを追いかけて7番のキングオブヘイロー(岩田)、
それから大外のジョーメテオ(和田)が激しく追走。
ただでさえハイペースなのに、2頭の追走で相当に速くなりそうだ。
14番のリバプールサウンド、15番のギンザナイトが切れ込みながら先行。
中枠からバトルブリンディス、レースドール、シルクスターシップも先行。
非常に速い馬が1頭、速い馬が2頭、ある程度速い馬が5頭も揃って、
この構成だと追い込み馬の出番がやってきそうだ。
中団には、ダノンジュピター、ピサノジュバン、アイノレグルスら、
そしてその後ろの外にメイショウヨシヒサとなる。

ローカルらしくマクリ気味に差すのが理想のコースだが、
この構成だとそれは他馬に任せておいても良さそう。
まず前のラスト1ハロンはバタバタになるだろうから、
ダノンあたりの仕掛けに乗っかって大外を進出、
豪快に追い込んできたら頭まで届く可能性がありそうだ。

ただ、今回は久々の1700m戦。
最近は東京の1400を走っている馬なので大丈夫だとは思うけど、
そうは言っても、1200mや1300mを中心に戦ってきた馬なので、
いきなり強気にって訳にはさすがにいかない。
展開自体は向くと思うので、期待はしているんだけど、
あくまで単穴のつもりで単勝と、押さえに複勝を買って、
アンカツがどう乗るかを楽しみながら見たい。

今週の騎乗馬

2010-03-11 21:12:24 | 競馬
土曜 中京
2R 3歳未勝利 ダート1700m ブルーモーメント
安田厩舎、ダンスインザダーク産駒の3歳牝馬。
前走は5着だったが着順ほどにアンカツの感触が悪いということはなく、
今度こそと思っていたら、ここで初のダート参戦になった。
3Rに牝馬限定の未勝利1800mがあるのだが、
そちらを除外されたわけでなくこちらへの参戦なので、
狙って出てきたと考えて問題はないわけだが、
実際のところ、やってみないと何とも言えない。
実力は断然だろうから、無難に走ってくれれば。

兄は、倒した相手のおかげで一躍ダート王候補になったトランセンド。
トランセンド以外にも、上にはダート馬がずらりと並んでおり、
母系の血からすれば間違いなくこなす、それどころか得意なはず。
完全に芝種牡馬の父ダンスってのがどうかなあと思うわけだけど、
とりあえずは母系のほうを信じよう。

アルテミスとユメミルテーラーが人気だろうけど、
ユメミルテーラーのほうは、上位ではあるけどそれほど強くない。
アルテミスを倒せば勝てるはずだ。
ってか、モーメントが力を出せば競ることもないだろうが。




4R 3歳未勝利 芝1200m ウォンビーロング
藤沢和厩舎、ストラヴィンスキー産駒の3歳牝馬。
デビューから5戦連続で1番人気を背負っているが、
あと少しのところで勝利を逃がしている馬。
スタートがほどほどに良く、二の脚があり、
ややかかり気味に走るが上手にコーナーを回ってくる馬。
馬群を突くのも躊躇はしない良い馬なのだが、
追ってから全く味がないのが欠点、これが原因で勝てていない。
3戦目、馬体が大きく増えていた一戦で、
意識して好位で競馬していた時だけ、良い伸びを見せていたので、
あまり早めの競馬をすると良くは無さそうだ。

初の1200mになるが、書いた通りにややかかり気味に走る馬で、
さらにローカルの1200m戦で完全に能力で上位なので、
あっさりと好位で進めることが可能だと思う。
距離短縮が良いほうに出れば、2着以内は堅い。
実績的にショウナンスマイルとの一騎打ちだが、
互いに1200mが初となるのがどう出るかだな。




8R 4歳以上500万(牝) 芝1800m ローズバンク
小崎厩舎、トウカイテイオー産駒の4歳牝馬。
昨年、結果が出なくても続けて乗っていた馬。
アンカツが惨敗続きの馬に3度乗る事は非常に珍しく、
何かしら感じるものがあるだろうという事は読めていた。
横典がアンカツの競馬を引き継いで差し脚を磨き、
それをアンカツが引き継いで未勝利を抜けた。
そこから間隔が空いた500万でもいきなり勝ち負けに持ち込み、
なるほど走る馬だと強く思わせてくれたわけだが、
期待された前走ではまさかの6着敗退。
後方で溜めていたが、1000m通過から進出開始。
スルスルと動いて3番手の外まで押し上げたは良いが、
4角立ち上がりで手応えが怪しくなって激しく気合を入れられ、
そこから内に切れ込んでイエロータキオンと接触気味になって終わった。
これは完全に早仕掛けでの負けで悲観することはあるまい。

相手のレベルはほとんど変わらない感じ。
その中で、追い込み堅実なセキサンダンスインは強敵。
それから、リーガルアミューズも手強いか。
ざっと見て、逃げ先行馬が4頭しかいないので、
最初の好位の取り合いである程度決まるかもしれない。




11R 中京記念 芝2000m ホワイトピルグリム
鮫島厩舎、クロフネ産駒の5歳牡馬。
京都記念では惨敗してしまったが、おかげで一気に人気落ちとなった。
新聞各紙を見る限りは、軽いどころかなんと無印が多く見られるくらいで、
追いきりの記事もほとんどなく(中日スポーツにすらないとはw)
総じて7~8番人気くらいの扱いになっている。
競馬ファンはそうはいかないだろうけど、4番人気くらいを期待できそう。
京都がなきゃ、はっきり言って1番人気だっただろうからね。
あれはなかったものとして、変わったオッズだけを大いに堪能したい。

逆に言うと、各記者はあの敗戦を非常に重く見ているということで、
その見解についてはとても興味があるところなんだけれど、
(俺は2走目のポカで片付けていて、理論も何もあったものじゃないから)
だいたいの人間が無印なので、何も語ってくれないんだよなw

まあまあ、G3らしいメンバーが揃ったレースで、
今年は中京で行われた小倉大賞典の上位2頭と、
シャドウゲイト、トウショウシロッコ、サンライズベガ、
ピルグリム、サクラオリオン、リトルアマポーラと、
G2、G3の掲示板の常連的な馬の戦いになる。
どれが抜けて強いって事はまずないんだけど、
かといって勝ち負けにならないって感じの馬は5頭くらい。
十分な根拠を軸に予想して当てれたら気持ち良さそうなレースだ。
ピルグリムの単複だけで回収できそうな人気が想定されているので、
俺は既に考えることを投げているけどw




12R 伊良湖特別 ダート1700m メイショウヨシヒサ
河内厩舎、メイショウオウドウ産駒の7歳牡馬。
メイショウオウドウの初年度産駒なんだよな。
ここ7戦で2着4回3着1回、不発は6戦前の6着のみ。
成績だけを見たら間違いなく、現級の最有力馬。
その中身はと言えば、どうしようもなく追い込み馬だ。
確実に追ってくるけど届きません、を延々と繰り返している。
もう少し自然に前に出れるようになったら楽なんだけども、
残念ながらスタートがかなり悪い馬で、自然と遅れてしまう。
馬もそれに慣れきってしまっている感じなので、
ちょっと前に行き過ぎると全く走らない可能性も感じる。
(6走前に中団ポツンの絶好の形になったのだが、
 いつも後ろから使っている脚を全く出さなかった)
まずはゆっくりと進めなければならないか。

距離が未知数の1700mになるが、
東京の1400を走っている馬なので、意外とあっさりこなすだろう。
左回りに関しては全く不安はないところで、
展開が酷い不向きにならず距離を無難にこなせたら、
惜敗地獄にピリオドを打つ可能性は十分・・・
と思ったんだけど、ここは相手がめちゃくちゃ揃ったな。
ヨシヒサの実績は現級で最上位を争うものだけども、
アイノレグルス、リバプールサウンド、ジョーメテオら、
こちらに負けないくらいに走っている馬が相手になる。
まさに展開一つって感じになりそうだ。






日曜 中山
9R 房総特別 芝1200m ポールアックス
藤沢和厩舎、キングカメハメハ産駒の4歳牡馬。
12頭と少頭数になって、さらにメンバーも軽め。
前走で9着以下に惨敗した馬が9頭。
確実性を持っている馬が全くおらず、たまに激走する程度。
ポールアックスのここ3走は、それほど安定しているわけじゃないけど、
このメンバーに入ったら、1頭を除いて断トツで安定していると言える。
敵はただ1頭。現級の安定勢力アポロラムセスだ。
何をやっても2着か3着に収まる職人技を持った馬w
ポールアックス的には、勝利のチャンスを迎えたってレースだが、
アポロ陣営からしたら、絶対に勝ちたいレースだろう。

逃げ馬は不在だが、出走馬のうち9頭が先行馬と呼んで良い存在。
ハナは取りたくないが2番手は欲しいという攻防になりそうで、
枠が一番内の馬が先頭を行くことになりそうな感じ。
なんというか、細かい戦いになりそうだ。
アポロラムセスはここ2戦を後ろから進んでいるんだけど、
本来は先行馬で、これがどう動いてくるかもレースを左右する。
いろいろ考えるのが面白そうなレースだ。
枠が決まってからじっくり考えたい。




11R 中山牝馬S 芝1800m ザレマ
音無厩舎、ダンスインザダーク産駒の6歳牝馬。
いよいよラストラン。
牝馬の史上最強世代の1頭として、長く牝馬戦線を戦った。
何度も惜しいところまで行きながら重賞を勝てずにいたが、
昨年の京成杯AHでついに初のタイトルを手に入れた。
まあ、勝ったからといって何が変わるということもなく、
その後も相変わらず難しいところを見せ続けて最終戦を迎える。
アンカツとはこれで8度目のコンビ。
予想外の惨敗を喫したマーメイドS以外は(敗因は距離だろう)
不発なく4着内に走ってくれて、常に楽しませてくれた。

これで最後になるが、結局この馬の事は誰も分からなかったのだろう。
吉田照哉さんと音無師は使う条件を迷い続けたし、
アンカツを始め、誰もこの馬を乗りこなせなかった。
もっと走るだろうと常に思わせながら、
何をしてもガツンと来るところがなかった。
唯一、昨年の阪神牝馬Sで何かが手に入りそうだったが・・・。
俺はもっと強い馬だと思っていたんだけど、
残る歴史には、実力相応の結果を積み上げたってことになるのか。
なんとなく寂しい気持ちがある。
せめて最後に、もう一つタイトルを重ねて引退させてあげて欲しい。
使い続けてようやく結論が出たことだが、
1800mの距離は明らかに長く、条件は合わないけど、
それでも堅実に走ってくれることだけは分かっている。

4頭の逃げ馬が揃って、なおかつ先行馬が少ない今回の一戦は、
頑張ってきたザレマに対して、天からのご褒美に思える。
自然と5~6番手あたりからの競馬になりそうだ。
阪神牝馬Sで見せた脚を使えたら、勝ちきるところまで。


最後になるので、ザレマだけが持つ記録を記しておこう。
京都牝馬Sで3度馬券に絡んだ馬はザレマのみなのだ。
京都牝馬Sは賞金別定戦で、1600万円ごとに1キロ増えるため、
G1~G2上位級の馬ではとても出走できない斤量になるレース。
かといって、牝馬の目標の1つで賞金が少ないのでは出ることすら叶わない。
その条件を超え、出走したら馬券に絡むという芸当を見せなければならず、
この絶妙のところを長くさ迷っていたのがザレマという馬だ。
本当になんとも言えない微妙な記録だろうけどw
この記録がザレマの競争生活の全てを物語っているような気がするな。




12R 4歳以上1000万 ダート1800m スマイルミッキー
松永幹厩舎、コロナドズクエスト産駒の4歳牡馬。
前走、当日の乗り替わりで急遽乗った馬。
それまで1000万では見せ場を作ったことすら1度もなく、
それどころか、地方で勝つまで500万でもぼろ負け続きだった馬。
そんな馬で好スタートからいきなり強硬に先手を主張し、
誰もが想像だにしなかったであろう逃げを敢行。
直線の半ばまで、もしかしたら残るのかというシーンを演出した。
貴重な初勝利もアンカツが乗って挙げたもので、
間違いなく、この馬にとって何か走りやすい騎手なのだろう。

能力的には二枚も三枚も落ちる感じの馬だったのが、
アンカツが乗れば、展開次第で勝ち負けに、程度の馬にランクアップ。
今回は逃げ馬が不在なので、再度行くことが叶いそうな感じ。
強い馬が2頭いるが、展開次第で3着を奪えそうな感じだ。
願いは1つだけ。ベルモントガリバーの進出が早くない事。
ベルモント鞍上の博幸の意識がユウターグローバルに向いてくれていたら、
もしかしたら頭まであるのかもしれない。

ダイオライト記念結果他

2010-03-10 23:11:19 | 競馬
ダイオライト記念 マコトスパルビエロは3着
ダイオライト記念に挑んだスパルビエロは3着だった。
結論から言わせて貰えば、良くも悪くも本当にこの馬らしい走りだった。


スタートはやや遅め程度で、この馬としてはまずまず。
内のサイレントスタメンらが遅めだったことも幸いで、
内に寄せつつスムーズに加速に入ることが出来た。
内からフリオーソが飛び出したのは予想通り。
フサイチが2番手に待機することも予想通りではあったが、
そのフサイチが激しく引っかかっており、
これには絡まないように少しだけ引いた3番手から進めた。

フリオーソはやはり速いペースでレースを進めた。
フサイチセブンは行きたがっているのを博幸が必死に抑えながら。
これを見ながら楽な手応えで進むスパルビエロとロールオブザダイス、
この2頭が絶好の位置と気配に見える。
その後ろでマイネルアワグラスが虎視眈々と機を窺い、
その後ろに、その仕掛けに便乗する構えのセレン。
番手のセブンがかかっていたことは置いておくとして、
何もかもが想像通り。つまり「誰にとっても理想的な展開」になった。

途中、一度だけペースががたっと落ちているんだけど、
ちょうどそのあたりでアンカツのスパルビエロがフサイチに並びかけ、
これをけしかけて再度ペースを上げさせていることが確認できる。
スパルビエロとして、やっておきたいことを全て成しながら2周目3角へ。
映像を見る限り、やはり真っ先に動き出そうとしているのはアンカツ。
ジリジリと前に詰め寄っていくが、やはり前2頭が速い。
突き放されるのを追っつけ通しで食い下がりながら4角を回ったのだが、
誤算はこちらの仕掛けに乗ってきた松岡のマイネルアワグラス。
競艇で言うならツケマイみたいな感じに鮮やかに捲くって来て、
わずかに前に出られたところで直線に入った。
しかしその苦しい態勢から頑張るのがスパルビエロ。
アワグラスに乗っかって内から迫ってきていたセレンの追撃を振り切り、
抜けられたアワグラスを差し返す態勢にまで入った。
が、直線の長さが足りずにそこまでだった。
最初に抜けたフサイチセブンは強すぎた。

速いペースだったので、仕掛けのタイミングはちょうどだったように思えたが、
結果から見て、もうちょっと早くても良かったかもしれないね。
それにアワグラスがついてきたら、最後に相手を失速させれたかも。
まあ実際には、前に飛ばすフリオーソとかかるフサイチセブンを見ていたので、
それとスパルビエロの本質を天秤にかけて、
だいたい理想的なところで動けたんじゃないかなあと感じた。


このレースをひとまとめにするなら、とにかくフサイチセブンが強かった。
かかったのをこらえきった博幸の好騎乗も大きかったのだけど、
(ハイペースのフリオーソと喧嘩してくれてたらなんとかなったんだけど)
距離については全く問題がなかった上に、この相手でも実力が一枚上だった。
G1で3着内に入れる馬が3頭もいたレースだったので、
セブンの実力は既にG1の最上位の1頭と考えて差し支えなさそうだ。
前走については回顧で褒め称えたつもりだったけど、まだ認識が甘かったようだ。
(まあ、今回は距離の壁が大きいと考えていたのだけど)
同時に、セブンと互角以上のトランセンドもその域にいることが確認された。
トランセンドのアンタレスSがとても楽しみだ。

スパルビエロとしては、フサイチセブンには完敗だったが、
もうちょっと時計のかかるレースだったらもっと戦えるだろう。
アワグラスに負けたのは、好メンバーが揃っていたからこそだろうから、
そんなに悲観することはないだろうと思う。
次走には困るところだが、どうあれ今年も交流戦線で楽しませてくれそうだ。






ホワイトピルグリム 好気配
京都記念で大敗したピルグリムだが、
調教の気配は依然として良好。
今日はアンカツが騎乗してCWで追いきられた。
不良馬場で相当に力がいる状態だったのだが、
83.6-66.5-51.9-38.8-12.7
一杯に追われて好時計をマークした。
ラストは13秒かかる馬がほとんどだったことを考えると、
とても力強い動きをすることが出来たと言って良い。

4走前、不良馬場で楽に勝ってびっくりしたんだけど、
かつては非力で重馬場を走る体力がなかったのが、
今日の調教を見ても分かるように、力が上がっている。
この動きならば、週末に馬場がある程度悪くても走ってくれるだろう。
と言っても、やはり良馬場であるに越したことはない。
年末年始に使われているとはいえ、
とりあえず開幕週なので、そんなに悪くはならないと思う。
巻き返しを大いに期待したい。




ザレマ 最後もいつも通り好調教
不良となって走りにくくなった栗東坂路で、競争生活最後の本追いきり。
これまで、いつも力強く坂路を駆け上がっていた馬だが、
最後の調教でもさすがの動きを見せてくれた。
51.9-38.5-25.9-13.1。
併走したドモナラズを1秒以上突き放した。

かつてこのブログでも触れたことがあるケイアイガーベラが1番時計。
ていうか、この馬だけが別の馬場を走ってんじゃないか?
って感じで49秒台をマーク。分かってはいたが、この馬は何かおかしいw
これは置いといて、2番時計は51.5。
51秒台は6頭だけで、そのうちの1頭だから、文句なしの動きだ。
ザレマが追いきられた時間は9時41分で、
何度も整地されながら、最初より荒れた馬場だったことを考えれば、
全体で2番目に凄かったと言って差し支えないだろう。
悔いのない追いきりになったと思う。後は実戦で走るだけだ。




ジャミール 順調
来週の阪神大賞典に出走するジャミール。
アンカツが騎乗して、ポリトラックでテンシノアスターとの併せ馬。
82.0-62.6-49.1-37.0-12.7
一杯に追われて、楽々と先着を果した。
雨でも関係ないポリトラックだけあって速い時計が出たが、
ポリトラックではそんなことは大した問題ではなく、
最後までしっかりと追われて目標を交わすことが重要。
とても良い1週前追いきりが出来たと思える。

大本命だったオウケンブルースリが回避、
さらに繰り上がりの本命馬フォゲッタブルも回避。
これで何がなにやら分からなくなった阪神大賞典。
衰えたと思うアサクサキングスや、牝馬のメイショウベルーガ、
立て直し中のホクトスルタンやベストメンバー、
このあたりでもある程度人気を集めそうな構成で、
8歳馬トウカイトリックのほうが真面目に強そうといった風情。
この相手関係だと、昇級戦のジャミールだが人気は間違いない。
後は、メンバーが軽いと見てイコピコが急遽こちらに参戦を表明したので、
これと人気を分け合うような感じになるんじゃないかな。

フォゲッタブルとロジユニヴァース、ドリームジャーニー、
本番ではこの3頭との戦いになると思われるので、
ここは昇級戦ではあるが、軽く制して本番に向かいたいね。

ダイオライト記念

2010-03-09 22:37:21 | 競馬
3月10日 ダイオライト記念 船橋・G2 2400m
1 マイネルマニセス    吉村智洋
2 フサイチセブン      内田博幸
3 デュヴァル        別府真衣
4 フリオーソ        戸崎圭太
5 セレン          石崎隆之
6 ケイエスショーキ    脇田創
7 エイシンインパール   佐藤裕太
8 サイレントスタメン    金子正彦
9 マコトスパルビエロ   .安藤勝己
10 ロールオブザダイス  岩田康誠
11 ファンドリコンドル    水野貴史
12 トウホクビジン     本橋孝太
13 マイネルアワグラス  松岡正海
14 ナイキハイグレード   川島正太郎


明日は船橋競馬場でG2・ダイオライト記念が行われる。
例年よりもかなりメンバーが揃ってハイレベルな一戦。

1番人気はフリオーソ。
地方最強にして中央を入れてもトップ5に入る実力馬。
ダイオライト記念は2年連続で圧勝しており、3連覇がかかる。
2番人気はフサイチセブン。
圧勝続きで未勝利からOPまで駆け上がって、
前走のOP特別はトランセンドとの超高速決着で2着。
まだ底が見えない馬。おまけに距離適性も見えていない。
3番人気がフサイチと僅差でスパルビエロ。
若い時期から古馬重賞でも勝ち負け出来た実力馬だが、
反応の鈍さがマシになった分だけ伸びて昨年は重賞を3勝。
G1馬とも互角に戦えることを既に証明している。
4番人気がロールオブザダイス。
昨年のダイオライト記念の3着馬。
暮れのG1・東京大賞典で惜しい3着に好走、次走で平安Sを制覇。
前走の佐賀記念は落鉄して上手く動けなかった模様。
5番人気がセレン。
初めての中央馬との戦いになったG1・東京大賞典で僅差4着。
一瞬、この馬が差しきってしまうのかと思わせる脚を見せた。
6番人気がマイネルアワグラス。
昨年のダイオライト記念の2着馬。
ここ3走で、スパルビエロ、フリオーソ、フサイチに完敗している。
ただし、たとえ負けても勝ち馬とは3馬身差で収める堅実派。

ここまで6頭の勝負だろう。
もしかするとしたら、大外のナイキハイグレードまで。
これらはどのレースに出ても勝負になる馬達で、
G1以外の地方交流戦でこのレベルの馬が揃うのは稀。
熱い戦いになりそうだ。


まず天気は大事になってくる。
不良まで行けば、このレベルの先行馬が止まる事はまずないだろう。
今日は不良馬場で行われていたし、明日の朝方まで降るようだけど、
昼間はよく晴れるって感じの予報になっている。
とりあえずどちらにも取れるように、稍重から重くらいを想定してみたい。


逃げ馬が3頭。そのまま人気の3頭だ。
その中で、勝ち負けになるかどうかは置いておいて、
エスポワールシチーの逃げをなんとか出来そうな馬がフサイチセブン。
スタートも巧い上に二の脚も抜群に速く、
本気で行く気になったらエスポワールと互角だろう。
ただし、今回は未知の距離に挑むことになるので、
少なくとも「他馬と戦ってまで行く事はない」だろうと言える。

ここ2年の交流G1戦線で流れを作ってきた馬がフリオーソ。
これもスタートから二の脚まで十分に速く、
さらにスタミナが豊富なことから、序盤に強気に出ることが出来る。
このダイオライト記念でも、2年連続で逃げで圧勝しており、
さらに今回は前2年とは違って内枠に入ったことから、
内のフサイチを制して先手を主張すると思われる。
そして2頭が競る事は、まあありえないだろう。
よほどスタートで差が出来ない限りは、
フリオーソ、フサイチセブンの順のはず。

上の2頭だけならば、話は非常に簡単なのだが
(フサイチにそこそこのスタミナがあれば、確実に行った行ったで終わる)
3頭目、問題の逃げ(4角先頭)馬が、我らがマコトスパルビエロ。
今更改めて書くまでもないことだが、
スタートがかなり遅く、二の脚もほとんどないのに、逃げが良い馬w
難しいところが多く、特にテン乗りでは変なことになってしまう馬で、
癖を知り尽くしているアンカツですら、たまに出遅れてしまう。
自分から前に行こうという意思を持っている馬ではなく、
鞍上に急かされて、仕方ないという感じでジワジワ加速してくる。
枠が内になると窮屈な競馬を強いられる可能性が非常に高まる馬で、
今回、ある程度外目の9番枠になった事は歓迎したい。

が、完全に良かったといえる枠でもない。
というのは、10番のロールオブザダイスと13番のマイネルアワグラスが、
残念ながらスパルビエロよりも最初の100mが速い馬なのだ。
基本的には、内で2頭が速いペースで出て行くことになるから、
それについてまでってことは考えられず、
まずは少し離れて・・・って感じで待つことになるだろうから、
出られても交わして前に出る事は、額面上は容易である。
が、怖いのはゲートを出てからすぐに前に入られること。
これはありえる。ありえるというか、結構な確率で入られるかも。
外枠から出ることになるロールの岩田と、マイネルの松岡は、
ある程度前に出しつつ、内に寄せながら・・・と考えているだろうから、
もし最初にスパルビエロより1馬身以上前に出ることになったら、
容赦なく前を消してくるだろうと思われる。
スパルビエロの今回の最大の敵はここ。
ここを挟まれずに真っ直ぐに3番手に浮上して、内の2頭を追いかけれたら。
それでやっと互角の戦いを期待することが出来る。

まあ、ここについてはクリアできるものだと信じて話を進めたいw
外から内の2頭に並びかけていくスパルビエロ。
内の2頭が競るって事はないと思われるので、
頑張って追いかけたら、スパルビエロは加速し始めたら速いので、
コーナー前に並びかけにいくところまでは行けると思う。
そこで、どこまで喧嘩を売りに行くのかだけど。
スパルビエロの特徴は、平均ペースで走っておいて、
4角前に加速させることでコーナーでの減速を防ぎ、
直線でも平均的な脚を持続して押し切り、差しきりを計る馬。
よって、G1級の逃げ馬フリオーソの作る流れは、スパルビエロにも悪くないはず。
(まあ、最近のフリオーソが作る流れは地味に遅いとは思うが)
喧嘩を売るのは3角過ぎからで構わないのだから、
最初はやはりアンカツも四位と同様に妥協して行くと思う。
2番手の並びは分からないが、先手はフリオーソだろう。
その後ろにスパルビエロとフサイチが併走の形。

(スパルビエロがフリオーソより前に出るとしたら、
 相当な無理をして行かせないといけないだろうが、
 もしこれを楽に成し遂げることが出来た場合には、
 そのまま楽勝までありえると思う。
 が、まあ・・・無いだろうねw)


そこから少し離れて、ロールオブザダイスとマイネルアワグラス。
共に実績があり、スタミナにはそれなりに自信があるだろうけど、
前年にフリオーソには歯が立たずに敗れている馬だし、
自分が最初に動いて喧嘩を売りに行ったら、前にいる3頭に返り討ちに合うだろう。
(1頭ならば喧嘩は売りやすいだろうけど、G1級が3頭となると厳しいだろう)
伏兵2頭の作戦としては、フリオーソに対して対抗の2頭が喧嘩を売りに行ったところ、
そのタイミングで間髪いれずに仕掛けて食らいついていって、
最後になんとか差し込む、という形になるだろう。
それしかないだろうと思われるし、実際そうすると思う。

その後ろでセレンがじっと待ち構えることになると思われるが、
実力的にはやはり上記の馬達には少しだけ落ちるだろうし、
(素晴らしい脚を持っていて、それほど大きな差があるとは思わないけど)
馬場的に、先行する5頭のうち3頭を捕まえるってのは困難ではないかな。



形としてはこんなもので、3角を迎えたあたりで番手のどちらかがスパート。
反応の速さ的には間違いなくフサイチのほうが先だろう。
一端、フリオーソとフサイチが並ぶような格好で、
その後ろをスパルビエロが食らいつきながら直線に入ると思う。
その後ろをロールとマイネルがしっかりとついてくる。
能力的なことを考えれば、前を行く3頭がやはり上で、
いったん突き放し気味になるんじゃないだろうか。
そこから誰が止まって誰が伸びるのかを考えれば良い。

船橋の2400mでフリオーソが止まるってのはちょっと考え辛い。
半端に遅い流れにしたり、控えて瞬発力勝負なんてやった日には、
大して伸びずに終わってしまう可能性もあるだろうけど、
馬場が締まりそうなので、その可能性は捨てたい。
非常に死角が少なく本命と呼んで良い存在で、悪くとも連は確保しそう。

スパルビエロも絶対に止まらない。
最初に置かれて泣ける展開になった、最高峰のG1ジャパンカップダートですら、
置いていかれながらも最後の直線では盛り返す芸当を見せていた。
現ダート界の頂点のレースで、あの厳しいレースであれだけ踏ん張れる馬ならば、
レベルが高いとはいえ、G2のこのレースで止まる事はまずないと思う。
反応の鈍さが収まってきたことと、得意の左回りを助けに、
2年前は一蹴されたフリオーソにリベンジする可能性も十分。
こちらも不発はほとんど考えられない。最悪でも3着は外すまい。

そして誰が考えてもそうなるだろうけど、
3頭の中で消える可能性が一番高いのがフサイチセブン。
勝つ可能性と消える可能性が見事に同居している馬だ。
前走、物凄いハイペースを自分で捕まえに行って、
最後は脚が上がってしまって2着に完敗しているので、
それを教訓にして、多少は慎重なレースをすることだろう。
だが、2400mとなるとやはり勝手が違うのでは。
どれだけ慎重に運ぼうとも、この馬の反応は素晴らしいもので、
仕掛けたらビュンと加速してフリオーソに並びかけに行って、
それが最後まで持つかと言ったら、俺には疑問に思える。
昨年、スパルビエロが勝った日本テレビ盃において、
ラスト100mでフェラーリピサが急失速をしたのだが、
あんな感じになるんじゃないかと思っている。
それでも3着に残る可能性は十分だと思うけど、
後ろの2頭に差し込まれる可能性も十分だと思っている。

逆に、この条件、相手にあっさり勝つようなら本当に脱帽。
新しいスターの誕生を素直に祝福したいところだ。


馬券は、まずはスパルビエロ応援の単勝を。
それから、スパルビエロ→フリオーソの馬単を1点。
スパルビエロ-フリオーソの馬連5倍程度を抑え馬券に。
2頭を1、2着固定で、3頭に対して3連単を6点。
これで行きたいと思っている。

先週の反省

2010-03-08 21:08:10 | 競馬
書くことがなさすぎてあれですがw


5R タツサファイヤ 10着
「外枠はむしろ良かったと思う。
 良い感じで行けたが、ラスト1ハロンあたりで止まってしまったね。
 でも、そんなにハードに攻めていたわけではないので、
 使った上積みは見込めるはず。
 思ったほどテンションも上がっていなかったし、
 次は変わってきそう」
スタートは思っていたほどに速くはなくて普通。
ただ、外枠だったのですぐに加速に入る事は出来た。
内でそこそこのペースで進む馬達を見ながら4番手、
まず予想通りの位置でレースを進めた。
アンカツの言う通りに3角、4角の雰囲気は悪くないのだけど、
いざ直線に入って伸びてくるかってところで加速せず。
ラスト200mに入るあたりで急速に沈んでしまった。

走りそうな雰囲気はあった。ラスト300くらいまでは勝ちそうな雰囲気。
それがさっぱりになってしまったのはいただけないんだけど、
確かに調教を目一杯にしていたわけではないし、
変わってくる余地は多分にあるだろう。
直線までの走りには文句のつけようがない。ラストだけだ。
次走で一変を期待したい。



10R ボランタス 8着
「ペースが遅かったから自分動いていく競馬をしたほうが良かったかな。
 力のありそうな馬だよ」
上々のスタートから仕掛けて前へ。
なかなか反応良く動いて、3番手の外目に押し上げた。
1角まではそれなりのペースで流れていたのだが、
1角を回って2角に差し掛かるところから、
急激にペースが落ちてドスローに。
不良馬場とは思えないほどの超スローにもボランタスは落ち着いたもの。
休み明けでもさすがは重賞の上位常連といった雰囲気。
2角を過ぎてからタガノエクリプスがじれて大マクリ。
これはスルーして5番手の位置を守ってレースを進めた。
速い流れになって団子状態で4角から直線を迎えたが、
平均的に速い流れに微妙に対応できずに置かれ気味。
大きく負けてはいないのだが、4角で地味に置かれた分だけ負けた。

このボランタスという馬、休養前は好位~中団から差す馬だった。
上がりは常に36秒ちょっとと、終いの脚がしっかりとしており、
また調教で乗ったときもスパッと切れたことから、
奪った位置も良かったし、ここから瞬発力勝負でと考えていたのだろう。
それが、いざ勝負どころに来たら反応できずの負け。
まさに動いて行ったほうが良かった敗戦となってしまったが、
それを戦前から想定するのは難しかったので仕方ないかな。
今回そうだったのは休み明けが原因かもしれないし、
叩き2戦目は流れに合わせて乗る必要があるだろう。



11R ベストクルーズ 9着
「3角で下がってきた馬の煽りをまともに食ってしまった。
 能力のある馬だけど、力を出してやれなかった」
土曜日に回顧した通りの内容。
6番のマスターセイレーンを突っぱねておけば違う結果だった。
馬の力を信じていることが仇って感じだ。
クルーズを信用してなかったらもっと前に行っただろうからね。
もうちょっとアンカツの手を加えたほうが良さそう。

凄い下がり方をして、とても走る気の起きない状況になっていたと思うが、
映像を見る限り、ラスト2ハロンから1ハロンだけ凄い脚を使っていた。
決着がついたラストはもう流していたけど、それでも他馬を上回っていた。
トライアルとしてはそれで良しと考えたい。
2008年、クルーズにとてもよく似た馬で牝馬戦線に挑んだが、
桜花賞では、前哨戦で走りすぎて本番で飛んだように思われたので、
今回はソフトにひと叩きして本番でどうなるか、楽しみにしたい。



12R ハギノリベラ 6着
「いつもはゲートで横を向けているんだけど、
 大人しいから前を向けていたら上に出てしまった。
 この馬場であれだけ置かれては厳しかったが、
 馬は本当に具合が良いね」
我ら素人には知る由もないが、馬の性格ってのは千差万別で、
ゲートの出方一つをとってもいろいろとあるのだろう。
リベラについては、なんとか出すためにそんなことをしているらしい。
で、最近はスタートが安定してきたこともあり、
いつもと違うことをしてみたら・・・。
飛んでスタートという変なことになってしまったそうだw

出遅れからさらに加速もつかず、総合して大出遅れ。
結果的に、これがなければ勝っていた内容だっただけに、
なんつー余計なことをって感じだw
まあ、どこかでやらなきゃいかんことだろうけども。

道中、一度だけ異常にペースが緩んだところがあり、
それのおかげでラスト2ハロン目まで速いラップが刻まれた。
後ろからはどうにもならない展開になってしまっていて、
実際、ラスト200のところではまだ遥か後ろにいるのだが、
ゴールしたところでは僅差の6着にまで上がってきていた。
最後に全体が緩んだと共に、リベラは11秒台半ばでブチ切れた模様。
同じくスローだったOPの仁川Sで最速のモンテクリスエスが36.1。
リベラはそれを上回る35.8で上がってるんだから凄かった。
久々に、役に立たない末脚を見せてしまったw
ただ、今回の脚はこれまでをさらに上回っており、成長は感じた。
次は普通に出たらかなりの確率で勝てそうだ。






日曜 中山
10R サクセスオネスティ 5着
「今日はスタートしてから他馬に寄られる場面があったし、
 そこからジッと我慢するような形になって、
 ちょっと可哀想なレースだったね。
 ただ、それでもいろいろなレース運びが出来そうな感じがする馬なので、
 このクラスでもチャンスがありそう」
横からの映像ではちょっと確認しにくいんだけど、
3番のカフェレジェンドが躓き気味にこちらに寄れているのだろうか?
カフェと被るように後退している事は分かる。
不良馬場の1200mでそれでは先行など叶うはずもなく、
これまで一度もしたことがない追い込み競馬をすることに。
しようと思ってやったことなら馬も心の準備も出来ているだろうが、
急遽そうなってしまったことになるので、それは確かに可哀想だった。
それでも、インで我慢して直線では内から外へスムーズに持ち出せて、
もし追い込むならこうやりたいという形はしっかり出来て良かった。
理想の形にはならなかったが、何も収穫がなかったわけではない。

これまでも昇級戦では惜敗しており、
そこから少しして勝ち上がって来た馬。
このクラスもきっちりと抜けることが出来そうだ。
兄とはまた違うが、OPで頑張る姿を見れそうだね。
今回は伏兵だったが、次走は当然ながら本命で買いだろう。



11R アドマイヤテンクウ 11着
「体が減っていた事は気にならなかったけど、
 今日は返し馬からハミを取っていかなくて、
 前回と雰囲気がまるで違った。
 馬場を掴んでいく感じがなかったし、道悪が原因かな」
道悪を走れなかったこと自体は間違いないわけなんだけど、
その走れなかった原因については、確定は出来まい。
馬体が大幅に減ってしまっていたことで、
これまでとは何かが違う状態でレースを迎えたことになる。

ごくごく常識的なな話をさせてもらうなら、
20キロのマイナスというのはあからさまなマイナス材料だ。

2009年以降 馬体増減別の複勝率(サンプル数 59893件)
-20~   8.0%
~-10  15.9%
~- 4  20.7%
~+ 3  22.3%
~+ 9  20.4%
~+19  17.4%
+20~  15.1%

大幅なプラスの場合は、太め残りと並んで成長とかあるんだけどね。
大幅なマイナスのほうは、勝負ってよりは体調不良がほとんどか。
この状態で極悪馬場を走れってのは可哀想だったように思う。
飛びが大きい馬ではあるので、本当に駄目なのかもしれないが、
今回の一戦だけで決めつけることは出来ないんじゃないかな。

レース運びというか、道中の位置取りだけは完璧だった。
これからは今回くらいの位置から末脚を伸ばしていきたい。
ただ、それだけが収穫の寂しいレースになってしまった。
立て直しを期待したい。

来週の特別騎乗予定馬

2010-03-07 18:45:34 | 競馬
牝馬戦線のベストクルーズは、
不利を食らっただけで最後は伸びてたし本番は大丈夫だと思うけど、
アドマイヤテンクウのほうは先がかなり危ない結果に。
敗因としては、道悪か体調不良のどちらかなのは明らか。
もし馬体自体は問題なく、道悪が悪かったのだとすれば、
馬場が渋ると微塵も走らない、ということになってしまうので、
これからの競争生活が制限されていくことになる。

俺としては、
「体調不良で元気がなかったから、悪条件をこなす気力がなかった」
という説を取りたいのだが。
初めて理想的な位置を取ってレースを進められたのに、
こんな結果になってしまうとは本当に残念だった。

馬体を立て直すだけなら出来ると思うんだけど、
権利を取って万全の態勢でダービーに挑めるのかどうか?
今日の身体と結果では、常識的には厳しいと言わざるを得ないだろう。
本当ならば放牧に出してしまいたいのだが・・・。
ダービーを前にしてそれはあまりに難しい決断か。
競走馬として生まれたからには、多少無理してでも目指したいレースがある。
競争生活の中で、馬がどこで無理をするかといったら、
ここが唯一で最大の無理のしどころだからなあ。
ここを過ぎてしまえば、どれだけでもジックリ行けるんだけども。
とりあえずは次走報を待ちたい。


アンカツ的には開幕して最初の2週が駄目で、
そこから物凄い勢いで立て直したと思いきや、
またここ3週間ほど、どうにも嫌な流れが続いてしまっているので、
ダイオライトを含めた3重賞を中心に断ち切って、阪神大賞典に向かいたいところだ。
なんつーか、今年は最初からジェットコースター状態になってるなw
この流れだと、また急上昇してくれるだろう。







土曜 中京
蒲郡特別 芝1200m 未定



中京記念 芝2000m ホワイトピルグリム
鮫島厩舎、クロフネ産駒の5歳牡馬。
復帰戦を完勝して期待された京都記念だったが、
全くと言って良いほどに動かなくて惨敗してしまった。
先着された相手には、力的に負けるような馬ではないのも含まれていて、
理由は分からないけど、本気で走らなかったことだけは分かる。
そういうのを競馬界では古来から「2走目のポカ」とひとまとめに呼んでおり、
ピルグリムの前走もそれで片付けて、次に期待したいと思う。

ここは休養前のG2・金鯱賞で3着に食い込んだ舞台だ。
外を伸びるサクラメガワンダーに食らいついての内容で、
並のG3ならば間違いなく最上位に位置するはずの馬。
同舞台でのG3戦となれば、期待は膨らむばかりだ。
前走の大負けでハンデの0.5キロ増も防いだだろうしね。
2走前程度に普通に走ってくれれば。

上がり馬エアシャトゥーシュ、
休み明けの実力馬サンライズベガ、
前走出遅れが響いた実績馬シャドウゲイト、
不良馬場の中山記念で大穴をあけたテイエムアンコール、
重賞の安定勢力トウショウシロッコ、
小倉大賞典で僅差2着のナリタクリスタル、
好走と惨敗を繰り返す牝馬リトルアマポーラ、
このあたりが相手になるだろう。
なんというか、G3らしいG3。メンバーは揃っている。
が、これくらいは倒さないと上を目指せない。
仕切り直しには丁度良い一戦。期待したい。



伊良湖特別 ダート1700m 未定






日曜 中山
房総特別 芝1200m ポールアックス
藤沢和厩舎、キングカメハメハ産駒の4歳牡馬。
芝の短距離戦線に移って頭角を現しつつある馬。
ここ3戦は全て中山の1200mを戦っており、
その全てで言える事は、スタートが速くないということ。
その代わりに二の脚はそこそこ速い。
3戦共に内枠に入っているのだが、
3走前は仕掛けて上がって行ったら前がもろに塞がって終了。
2走前は内々を巧く突いてゴール前で先頭に立つも惜しくも2着。
前走も内々を巧く上がって行ったが、直線で詰まり気味になって伸びず。
まあ、中山で内を突けばそうなるだろうってことを、
一通りやってきたって感じの馬だな。
3戦前は前が詰まっただけで、基本的にはズブそうな馬。
追っつけ気味に追走して最後しぶとく頑張る馬って感じなので、
スタートさえ五分ならば、好勝負になりそうだ。

登録を見る限りはアポロラムセスしか強敵がいないが、
先行馬が多数揃っている感じはあるので、
まずはメンバーと枠が決まってからだな。



東風S 芝1600m



中山牝馬S 芝1800m ザレマ
音無厩舎、ダンスインザダーク産駒の6歳牝馬。
いよいよ引退レースを迎える。
長きに渡って牝馬重賞戦線を戦い抜いてきた強豪もはや6歳。
重賞で掲示板に載ること、二桁回数の10度。
しかし勝利は京成杯AHの1勝に留まっている。

早く抜けると手応えほどに伸びずにきっちり差される馬で、
溜めて行ったほうが確実に伸びてくる馬だが、
それが最高に巧く行った昨年の阪神牝馬Sでは、
さらに後ろから差されるという不運にぶつかってしまった。
距離が延びれば延びるほどに終いが甘くなるので、
1400mからマイルで中団前から競馬を進めるのが理想。
勝った京成杯AHでは流れの中で4角を溜める形になり、
それが功を奏して押し切りを見せることが出来たのだが、
それを意図してやろうとするのが非常に難しい馬。
次の富士Sの負け方が、この馬の難しさを全て表している。

最後の条件は中山1800m。
またどうにも微妙な条件で迎えることになったがw
このコースでなら、逃げてしまうことまで考慮に入れたいところか。
2走前の京都牝馬Sで逃げておいたし、
あの時よりは頑張ってくれるだろうと思われる。
まあ、ブライティアパルスがいるので、それはないだろうけど。

冬場で馬体が絞れずに苦しんでいたが、
なんか無理矢理っぽいけど、フェブラリーSを挟んで見かけ上は絞れた。
後は中身がしっかりと伴っているかなんだけども、
長いこと競走馬を続けてきて、体調管理は巧い馬だと思う。
最後に一仕事をしてくれると期待しているし、信じたい。

ウェディングフジコ、ジェルミナル、チェレブリタ、
デリキットピース、ブライティアパルス、ブラボーデイジー、
このあたりが相手ってことになるだろうか。
中京記念と同じく、いかにもG3って感じでメンバーは揃っているが、
貫禄(というと3着になりそうだがw)を見せて引退に花を添えたいね。

日曜日の結果

2010-03-07 15:13:10 | 競馬
10R サクセスオネスティ 5着
出る事は出ているのだが、体が縮こまったスタート。
そのために2歩目が遅くて、不良の1200mであることが重なり、
速い流れについていくことが出来なかった。
遅くなった以上は完全に追い込みに切り替えての競馬。
インをじっくりと走り、3角から4角も距離ロスを消して回る。
ごちゃついている内に突っ込むようでは駄目だと思っていたら、
伸びる内と伸びあぐねる外の馬群が真っ二つに分かれ、
ちょうどそこをついて鋭く脚を伸ばしてきた。
最後は、距離がもう少しあれば・・・という感じの5着に。

1200mになることに関しては若干の不安があったが、
微妙にスタートが遅かったことでその影響が大きくなった。
それでも、走り慣れている1400mならという内容だったので、
次は期待しても良いだろう。メドは立った。
通ったコースの差はあるんだけど、スリーアリストより伸びたしね。
馬券的には、もっと速いペースになると思っていたのが誤算だったかな。



11R アドマイヤテンクウ 12着
まさかのマイナス20キロ。
なんとなくつけていたフジテレビの解説で細江純子氏が、
「増えているかもという話だったのでびっくりした」という話をしていたので、
ああ、なんか輸送で駄目なことがあったんだなあと思わざるを得なかった。

スタートを決めて気合を入れて好位の6番手外を奪ったが、
ついていくので精一杯な感じ、気合をいれ通し。
3角を過ぎたところからはもう追っつけ通しで、4角の前では鞭が入っている始末。
それでいて、後ろから上がってきたダイワバーバリアンに持ったままで交わされた。

体調不良としか言いようがない敗戦。
下手に権利を取るよりはマシなのだが、
ここまで崩れてしまうと先が物凄く不安だ。
不安だが、松博厩舎の立て直しを信じて待つしかない。
立て直してダービーを目指そう。

日曜日の騎乗馬と予想

2010-03-06 18:22:01 | 競馬
また土曜日を潰されてしまった。
誰か変わりに働いてくれないかな。


チューリップ賞は軽い不利が大きくなって沈んでしまった。
スタートこそ一息だったものの、
軽く仕掛けられるとサッと反応して先行集団にいたのだが、
6番のマスターセイレーンが内から外に出てきて、
11番のグリューネワルトが外から内に入ってきて、
進路が狭くなりそうな雰囲気だったところで無理せず待機を選択。
(狭くなってから、2頭が逆に寄れてもう一度道が大きく開いているが)

横からの映像では、そこからパミーナに入られて躓いたように見えるが、
パトロールを見る限り、発端は11番のグリューネワルト。
この馬が内に切れてからすぐに外に戻ってきたことで、
後ろについていたパミーナの前がなくなりかかって小林が引っ張って下げ、
その真後ろにいたクルーズの進路を消してしまっている。

パトロールを見る限り、クルーズはずっと真っ直ぐ走っているんだけど、
前を走っていた馬達がふらふらで、その影響をもろに受けてしまった。
これでは走りのリズムも何もあったものではなく、
これで最後、メンバー中2番目の脚で伸びてきているのは凄い。
クルーズの能力の高さだけが感じられるレースになった。

アンカツはこの程度の相手は捌けると考えていたのかもしれないが、
障害物は障害物で、それについて強弱ってのはあまり関係ない。
勝負に全く関係ない馬を避けられずに負けてしまった感じだ。
表現は悪いだろうが、自爆テロに巻き込まれた感じだな。
勝負の分かれ道は、マスターセイレーンが外に寄って来たところだった。

ただ、今回のレースはあまりにも多くの馬が最初からフラフラしており、
これについては、馬場が悪かった事は多分に影響しているだろう。
馬場の綺麗な良馬場ではあまり見られないケースだったとは思う。
よって、馬群の中で競馬をすること自体は悪くはないと考える。
実力上位の1頭ではあるが、実力断然というわけではないのでね。
今回みたいな事は、割り切って考えないといけないか。


今日の4頭について思うのは、全て雨の影響を悪いほうに受けたって感じ。
リベラだけは出遅れなきゃなんとかなってたと思うが、
この馬にはこれが付き物であると、久々に思い出すことにw





日曜 中山
10R サクセスオネスティ ▲
尾形助手
「今は本当に具合がいいし、中1週と間隔が詰まるのもむしろ歓迎。
 昇級でも期待は十分」
今日の12Rと同様に、それなりの実績を持つ馬が多数揃った一戦。
人気的には7番手くらいになりそうだ。これは妥当なところだろう。
しかし陣営は自信がありそうなので楽しみにしたい。

まず、12番のストレートインが凄い速度で先手を取りそう。
この馬はテンを33秒台で入っていく馬だからね。
テンの速さだけなら重賞でも通用する馬だ。
これを追って7番のヒシアカデミーが番手か。
2番のフミノパシフィック、6番のリボンノキシ、3番カフェレジェンド、
これら先行馬も、いつも通りに気合を入れて前に出て行くだろう。
9番ドリームクラウン、13番ファイナルスコアー、
人気を背負う馬達と共に、サクセスも好位の後ろからか。
コンティネント、ジェイケイボストン、ダノンブライアンもある程度動く。

まずストレートインの存在だけでハイペースが確実だが、
上記の通りに、出走馬のほとんどが先行馬で構成されているので、
最初からかなり激しいレースになりそう。
日曜も雨が残って重か不良の馬場になりそうなんだけど、
これだけ揃うと、それでも前が崩れ気味になると思われる。
スリーアリストの強烈な追い込み炸裂する可能性が高いか。

正直、先団は何も残らないくらい速くなると見ていて、
(ドリームクラウンより前にいる馬)
ドリームとファイナルが抜け出しを計った前後、
連れて動いている馬達の決着ではないか。
サクセスもその一団にいられると思う。
相手は強力だが、今の充実度を信頼してまずは単複を買いたい。
今週の調教の動きではNo1だからね。

ファイナルスコアー、ドリームクラウンは、
前者が微妙な斤量、後者が自身の特徴によって甘さを見せると思う。
そこを最後に来たスリーアリストが差しきるだろうと思うんだけど、
もう1頭、ダノンブライアンの差し脚も効いてきそうだ。
スリーアリストから4頭へ流すのが基本かなと思いつつ、
サクセスに頑張って欲しい気持ちも込めて、
3連単2頭軸マルチで3頭に流そうと思う。




11R アドマイヤテンクウ ○
松田博師
「前走まではどこか頼りない感じだったけど、
 トモに肉がついて、弾けるような走りになってきた。
 さらに出来は良くなったので期待したい」
2戦目でまさかの大負けした時にはどうなることかと思ったが、
休養を挟んで栗東のウッドコースで調整して、本当に良くなった。
まだまだ良くなりそうなのが嬉しいが、
皐月賞を目指す上で、発展途上でも連は確保したいレース。

ただ、あくまで大目標はダービーである。
前走、中山重賞でいきなり逃げて2着を確保したわけなんだけど、
それでセンスが抜群かと言うと・・そういうわけではないだろう。
新聞でそんな文字を目にしたのだが、それはさすがに違和感があったw
前走でも、コーナーを綺麗に回れていないしね。
小回りを回るのはそんな得意な馬ではない。
中山のコーナーで加速がつかないままに直線に入っているので、
だからエイシンフラッシュに一気に抜け出しを計られたのだ。
距離を進んで加速がついてから差し返していることが意味するものは、
「テンクウは相変わらず小回りが下手」ということに他ならない。
そこについては楽観視すべきではないだろう。

ここは能力で3着を確保する事は容易だと思うのだけど、
ここでエイシンアポロン(ヴィクトワールピサ)に負けるということは、
上に何頭かがはっきりといる状態での本番となる。
今回を使ってまだ前進するのは前進するとして、
3着で皐月に進んで上位と呼べるかと言うと、それはかなり疑問。
その弥生3着で困るのは、ダービー前にもう1戦必要になるということ。
広い東京(青葉、プリンシパル)や京都(京都新聞)を使えば、
九分九厘権利を手中に収めるだろうとは思うけど、
それだけ使ってダービーで万全の態勢で行けるかと言えば、
その答えはNOと言わざるを得ないだろう。

当然ながら、出来れば勝ちたい。
ただし、ヴィクトワールピサがとても強い事は改めて語るまでもなく、
今回はまだこれを越えれない可能性が十分にある。
それは仕方ないとしても、皐月で戦う感触は2着以内でしか得られない。
朝日杯2着のエイシンアポロンに先着を果すことで、
ローズキングダムがある程度近いことを感じておかないと。
1着なら最高、2着なら合格、4着以下なら立て直しが効くのでOK。
3着だけは、先を考えるとあまりにも煮え切らない着順で避けたいところだ。
3番人気の馬に向かって、3着は避けてくれと祈るのも変な話だがw

大外枠になったわけだが、当然有利ではないが大きな不利でもあるまい。
10番コスモヘレノス、9番スマートジェネシスが行くだろうから、
それに続いていくような感じになるんじゃないか。
11番ダイワバーバリアン、12番ビッグバンも先行しそうで、
想像するに、外の馬が内を被せ気味に1角に入ることになりそう。
テンクウとしては、これらの外には行き過ぎず、
ダイワかビッグの後ろに滑り込む感じで内に切れ込んでいって、
ヴィクトワールあたりを閉じ込める感じの5番手外が理想。
さらにエイシンアポロン、ミッションモードと内枠に揃ったので、
出来ればこれらを一度後ろに追いやりたいところだ。
外枠5頭の内への入り方次第では、
一気に有利な展開になる可能性があるので楽しみ。
逆に、内から何頭かの抵抗があった場合。
その場合は一番外のテンクウがグッと不利になると思われる。
その時は出して3番手まで上がりたいのだが、
内が抵抗すると分かった時には1角がかなり近くなっているだろうから、
無理に出して行くと大きく外に飛んでしまうかもしれない。
特にテンクウは小さいコーナーが得意ではないので。
この時は、覚悟してしっかりと下げて内に寄せたほうが吉と出るだろう。
言葉にすると簡単(・・・でもないかw)だが、
そこはアンカツが巧く誘導してくれると期待したい。

道中は淡々と流れるだろう。
エイシンかヴィクトワールが動くまで誰も動かないだろうから、
テンクウもしっかりと脚を溜めて直線の攻防に備えたい。
といっても、加速がつくまでに時間がかかることを考えると、
多少外に振られようとも、4コーナー入り口から加速させたいところか。
ヴィクトワールの始動を待っていたら、そこでレースは終わるだろう。
これについては、ジャミールが本当に上手だったんだけどね。
あれが中山で外を加速するための最高の入りなんだけど、
テンクウにそんな器用なことを求めるつもりはないw
不器用でもいいから、なんとか加速気味の状態で直線に入って欲しい。
直線のヨーイドンだけなら、ヴィクトワールすら凌いでいるのだから。
その態勢に持ち込めたら、アンカツの仕事は完璧に終了。
後はテンクウが頑張ってヴィクトワールを退けてくれるのを期待だ。


単複を買っておけば簡単に当たるとは思うけど、
ここは気合を入れて単勝系だけで勝負したい。
単勝1点、ヴィクトワールへの馬単1点、
テンクウ→ヴィクトワール→エイシンの3連単1点で。

雨については、みんな同じとして考慮していないがw
不良まで行ったらさすがにいろいろと変なことがあるかもしれない。
まあ、その時はその時だ。とりあえず力通りに。

土曜日の騎乗馬と予想

2010-03-05 22:44:44 | 競馬
5R タツサファイヤ ◎
寺井助手
「使っている馬を煽るスピードがある。
 スタートセンスも良く、初戦からチャンス十分」
アンカツや寺井さんのこの馬に対する評価が良いのは分かっていたが、
どうやら一歩抜け出した評価を受けることになりそうだ。
まあ、鮫島-アンカツってこと自体が既に一種のブランドなので、
それで多少売れる事はやむを得ないとして、勝利を期待したい。

ゲートが速いことも確認できている。
内枠からさっと先手を取って楽に押し切るレースを期待していたが、
外になったので、内で速い馬を見ながらになるだろう。
サファイヤが力上位であるならば、この枠は悪くない。
新馬戦のことなので、どの馬がどんな走りをするかは全く見えないし、
慎重に運ぶ為にはちょうど良いのかな。
まあそれならば、大外枠が欲しかったんだけどね。

ざっと見た感じ、大半の馬が仕上がり途上って感じ。
能力的に自信があるって感じの陣営もない。
想定人気通りに、サファイヤがはっきりと抜けている気配。
どうやら相手に恵まれているようなので、チャンスを生かしたいね。

1枠の2頭が先手を取りそうな気配。
それから中枠で何かが必死についていくのだろう。
それらを見ながら内へ寄せていって好位の5番手あたり、
ここから外々をリズム良く追走して4角で先頭を窺い、
直線に入ってから抜け出して・・・が理想になるか。
評判通りの走りを期待しよう。3倍弱っぽい単勝で。
後は、前に行けそうな感じのコメントが出ている馬を相手に。
1枠2頭とソトビートを相手に、馬単3点と3連単6点を買ってみたい。




10R ボランタス ▲
清山助手
「数字は大幅に増えているが、太め感はないし、
 休養前の状態とそん色のない仕上がり」
マチカネニホンバレ、ロールオブザダイス、マコトスパルビエロ、
ワンダースピード、アロンダイト、ウォータクティクス、
エスポワールシチー、ダイショウジェット、サトノコクオー、
カネヒキリ、フリオーソ、トーセンアーチャー、
サクセスブロッケン、ブルーコンコルド、メイショウトウコン

物凄いビッグネームが並んでいるが、これはいったい何なのか。
答えは「ボランタスが近7走で先着された馬の名前」だ。
どう見ても現在のダート界のオールスターである。
逆に言うと、これら以外に先着を許してはいない。
どこからどう贔屓目に見ようとも、
今回の対戦相手達とは戦ってきた相手の次元が違う。
そんな馬の評価が、想定で7番人気の単勝10倍。
舐められてるとかいう次元を超越しちゃってるような・・・。
これは黙って買うしかないだろう、仕上げとか一切考えずでもw

清山助手は週の始めからかなり自信を持っていた。
乗り込みは十分で、動ける状態だと言う。
本当に休養前と遜色がないのなら、負ける可能性は0に近いのだが、
さて、実際にどこまで走ってくれるだろうか。
最終追いきりをわざわざアンカツに依頼している以上は、
確かに最初から勝ち負けに持ち込む気合は感じる。

既にキャリアは十分に積んでいる馬で、
若駒の休み明けよりは信頼を置くことが出来るだろう。
この馬自身、過去に1度だけ長期休み明けを経験しており(4戦目)
その時は1年ぶりだったが、見事に勝利を収めている。
もう1つ、8戦目が4ヶ月ぶりのレースなのだが、
その時もきっちりと勝っているな。
でかい馬なのに、間隔が開いても苦にしないタイプのようだ。
大幅に増えているってのがどれくらいなのかが分からないけど、
どうであろうと、リスクをリターンが大幅に上回っている。
書いてきた通りに信頼を置ける要素がいくつかあることも踏まえて、
期待を込めて単勝勝負と行きたい。念のために複勝もw
駄目な時はまあ、掲示板にもいないんだろうな。

相手の実力を見ていけば、ネイキッドとの一騎打ちということになる。
馬単1点、念のために馬連を1点で。




11R ベストクルーズ ○
松田博師
「休ませたことで気合が乗ってきたし、
 稽古の動きも良くなっているように、心身ともに成長を感じる。
 以前の実績からも好勝負を期待する」
ボランタスが舐められているのは、状況を考慮すれば理解は出来るのだが、
この馬も舐められている。とんでもなく舐められている。
何紙かチューリップ賞の木曜予想を見てみたのだけど、
◎はいっさいないし、○は片手で足りる程度。
▲すら少なく、ほとんどが△か×で、無印もちらほら。
6番人気とか7番人気とか、そんなレベルなんだけどw
まあ、ファンタジーSでの印も酷いものだったし、
阪神JFではなんと無印とかいう記者のほうが多かったくらいの馬。
調教を毎日見てる人間としたら、こんなの買えねえよって感じなんだろうかw
今回もまた、ありえない高配当を送ってくれそうだ。

この馬は調教は動かないんだからどうしようもない。
横で見るから目が曇る。縦で見ないと。
今回の話をするならば、隣を馬なりで走るラフォルジュルネが凄すぎて、
どうしてもクルーズが弱く映るのは確かに分かるのだが、
見なかったことにするくらいの気持ちで挑まないと、この馬は買えない。
実際、1回も馬券圏内を外していないのだから、いい加減に理解しないと。
過去に1度でも動いたことがあるならば話は別だけど、1度もないんだから。
今回の調教がこの馬のこれまででベストの動きだ。

レースセンス抜群の馬で、
前走はパトロールを見ない人には分からないだろうけど、
遅めのスタートを逆に利用し、あえて内に滑り込んで競馬を進めている。
1頭だけスルスルと内に滑り込んでいく様は見事の一言。
結果的に、内に入り込んでいたことが功を奏し、
壊滅する外の馬群を尻目に3着に滑り込むことが出来た。
今回は5枠10番。ようやく外枠の呪縛から放たれた。
まあ・・・まあまあか。悪くはない。
内枠で困ることが一切無さそうなので、内が良かったんだけども、
真ん中からなら、いくつかオプションがあるだろうから歓迎したい。

逃げ馬が不在だが、シルククラリティ、パミーナとダート馬2頭が行きそう。
続いて内目の枠になったヴィクトリーマーチ、マスターセイレーン、
エーシンリターンズ、ショウリュウムーンあたりが好位に。
オメガブルーハワイ、ストレンジラブ、グリューネワルトと、
伏兵格の馬達がその後ろについて先団を形勢。
オウケンサクラ、ベストクルーズ、ワイルドラズベリー、アパパネ、
人気を背負う馬達は、ちょうど中団あたりで集まりそう。
スローってことはないだろうが、それほど速い流れになる事はなく、
しかし先団には瞬発力のない持続力型が揃っていることから、
3角過ぎに団子から流れが速くなって3~4ハロン勝負になりそう。
いかに馬群を綺麗に抜けて追い出しに入れるかが鍵になりそうだ。

アパパネは前走時は内に切れ込んで差しきったのだけど、
今回は馬群が一塊で進みそうなので、そのチャンスはないと見る。
この馬、2走前がそうなんだけど、
そんなにしっかりと折り合う馬じゃなくて、
さらに調教の動きから、万全ってわけではないので、
付け入る隙は十分にあると思われる。
JFの直線入り口で見せた一瞬の脚はさすがに図抜けているだろうけど、
ここで能力を全開にしてくるかと言うと、そんな感じはしない。
力の違いで大外から襲ってくるとは思うけど。

まだ開幕2週目で内のほうがごちゃつくのは当然だと思うけど、
先行勢の中でけっこう大きな能力差を感じる。
止まる馬は早々に止まって、凹むところがいくつか出てくると思われ、
そこを突いた好位差し馬が勝ちを収めるような気がしていた。
(が、枠が決まって、とりあえずその考えは捨てたw
 それをやるならショウリュウムーンかラフォルジュルネだろう)
クルーズが内枠なら、その役目を果すと思っていたのだが、
内に先行馬を多数置いた10番となると、横綱相撲のほうに回るかな。
アパパネ、ワイルドラズベリーの8枠の差し馬を外の後ろに置いて、
馬群の半ばから外目を差してくることになりそうだ。
阪神JFではアパパネに一気に差しきられてしまったので、
それよりは先に出て行くことになると思う。

最後は外から伸びるクルーズとアパパネだと思うが、
しぶとそうな馬がいくらか見受けられ、
前走でこれはと思ったのはショウリュウムーン。
この馬の決め手は結構なものだと思っているので、
これを含めて3頭BOXで行きたいと思う。
基本線は、もちろんクルーズの単複で。




12R ハギノリベラ ▲
寺井助手
「ようやく安定してきたね。
 ズブい面はあるけど、追い込みが利きやすい阪神は向くね」
ここに来ての成長が著しい馬。
キャリア自体はそこそこあるのだけど、あまり学習していなかったが、
ここ4戦くらいで学んだ事が、これまでの競馬を全て吹き飛ばしている。
最初にズブい面は未だに消える気配を見せないのだけど、
2コーナーを回ってからの反応は抜群になってきた。
最初のコーナーを置かれすぎずに回ってしまえば、
後は展開にあわせて捲くるなり差しに徹するなり、
鞍上の判断次第の競馬をすることが出来る感じになってきた。
相手なりの面もあるので、昇級してもやれそう。

グリッターエルフ、マヤノバルトークと逃げ馬が2頭。
はっきりとした逃げ馬で、どちらも引かなさそうだが、
グリッターのほうが、とにかく行ってなんぼって感じの馬で、
さらに内の2番に入ったことを考えると、意地でも行くだろう。
マヤノの鞍上のルーキー高倉の裁量が注目されるが、
これは調教師の指示通りに乗る事は間違いなく、
こういう場合、難しい指示を出す事はまずないと思われる。
具体的に言うと、逃げろ、の1点だと思う。
激しく競ってハイペースになると見た。
やや離れて12番のウィッシュビーワン、
それから8枠のヒミノプリンセス、メイショウブンブク、
このあたりが前に出て行きそうな気配。
雨が降ることも重なって、相当に速い流れになるのでは。
パーフェクトラン、アドマイヤインディ、ハイローラー、
このあたりの実績上位馬が先団から中団を形成。
リベラとキャプテンマジンが後方集団の前って所。

ハイローラーかアドマイヤインディが3角からじわっと行くと思われ、
リベラとしてはそれに乗って行くのが楽だろうか。
それとも、それを待たずに自分で敢然と打って出ることになるのか。
枠の並びからして、後方集団前目の外って感じになりそうなので、
アンカツの意図する競馬が出来るだろうとは思う。
相手はかなり強いが、淀みなく流れる展開で持ち味は生きると思う。
差し馬の決着を期待したいところだ。

リベラ、ハイローラー、インディ、マジン、
この4頭の差し馬BOXで行ってみたい。

今週の騎乗馬

2010-03-04 23:10:09 | 競馬
土曜 阪神
5R 3歳新馬 ダート1200m タツサファイヤ
鮫島厩舎、サクラバクシンオー産駒の3歳牝馬。
先週、今週と続けてアンカツが調教で騎乗。
かなり感触が良いらしいので期待したい馬だ。
先週一杯に追われて、今週は微調整をする程度。
バクシンオーの子だし、いきなりから期待したいと思う。
ゲートの時計も速いので、そこも魅力かな。
いわゆる良血馬とは真逆にいるような馬で、
(遡って、ベルモントサンダーが近親ってことくらいか)
それも俺的にはとても好ましい点だ。

相手を見渡した感じ、スプリングオスロが良いだろうか?
とりあえず抜けている馬ってのはいないと思うが。
そろそろ新馬戦も終わりが近づいてきており、
鮫島厩舎から3頭出しなんていう珍しいことになっているが、
その中でなら、サファイヤが1番なのは間違いない。
それだけなら確信を持って言えるw




10R 仁川S ダート2000m ボランタス
角居厩舎、ティンバーカントリー産駒の6歳牡馬。
登録から頭数が減ったな。
フサイチセブンが回避したので、実績、実力共に断然の一戦。
久々にダートのモンテクリスエスはさすがによく分からんけど、
2戦目を覚えている人間として感想を言わせて貰うなら、
今回は多分どこにもいないだろうと思う。
あえて相手を挙げるなら、ネイキッドがどこまで迫ってくるかって所。
ただし、全てはこちらがまともならばだが。
今回は1年近い休み明けがどう出るかに尽きる。

最終追いきりの動きは、さすがバリバリのOP馬ってところ。
アンカツが乗ってCWで終いを一杯に追われた。
69.4-53.8-39.7-11.8をマーク。
併走したミクロコスモス、レッドバリオスを一蹴している。
とりあえず、横の比較からは素晴らしい動きだと思うが、
縦の比較(この馬自身の過去の動きからの比較)を出来ないので、
そこは何とも言えない。良いんだろうなあ、としか。

何度も書くけど、普通に走ってくれればって言葉に尽きるんだが、
助手さんはかなり自信を持っておられるみたいだ。
帰厩して少しで出走することになるんだけど、
やはり山元トレセンのほうで相当な数を乗り込まれてきたらしい。
(そりゃそうだわな)
休み明けとして出来る事は全てやってあると考えよう。
まともなら単勝1点台の馬が、10倍弱くらいつきそうなんだから、
物凄い妙味があるのは間違いないので、楽しみにしたい。




11R チューリップ賞 芝1600m ベストクルーズ
松田博厩舎、クロフネ産駒の3歳牝馬。
本番の桜花賞へ向けて、変なレースは出来ない。
調教ではここにきて、この馬としては素晴らしい動きを披露している。
横の比較ではやはりボロボロだがw 縦の比較では素晴らしいの一言。
で、調教で大事なのは縦のほうだからね。横は見なくても良いくらいで。

阪神JFの1着馬、3着馬の始動戦に、
一足早くエルフィンSを戦った5頭と、
後は新馬、未勝利、500万を勝った馬が9頭。
2歳馬の重賞ではよくあることではあるが、
3歳のトライアルで大半の馬が前走を勝っているというのは、
意外と珍しいことではないかと思う。
前走でほとんどの馬が勝利を挙げているってことは、
ほとんどの馬が対戦していないということに他ならない。
比較が困難であることを表している。
このレース、じっくり考えようとすると非常に難しい。

どのレースに強い印象を受けたかにかかってくるのだが、
たった一つだけ確実に言えることがあって、
それは、阪神JFが一番高レベルであることだ。異論のある人はいまい。
そこの上位馬が出てきたとなれば、それを受け入れれば良いだけで、
難しく考えなければ、アパパネとベストクルーズで何も問題ないところ。
俺も、複雑に考える事は基本的に放棄しているw
今考えている事は 「今度こそ内枠当たれ」 それだけだ。




12R 4歳以上1000万 ダート1800m ハギノリベラ
鮫島厩舎、シルバーチャーム産駒の4歳牡馬。
普通にスタートをせず、二の脚もなく、
勝負が決まってから追い込んでくるのがかつてのリベラだったが、
ここに来て、目に見える良化を見せてくれている。
まずはスタートで大きく遅れることがなくなり、
それに伴って、遅いなりに序盤に動くようになった。
障害物を避けるように後方集団の前目くらいにつけれるようになり、
それによって、仕掛けてからの始動がかなりスムーズになった。
直線での伸び自体は昔とほとんど変わっておらず、
最初に動けるようになったその分だけ、
前進することに成功して500万条件を好内容で抜けた。
まだまだ良くなりそうな気配がある馬。
昇級戦でも互角に戦ってくれると期待している。

1000万としてはかなり強力メンバーの一戦。
有力馬は五指に余る感じで、間違いなく人気薄になるだろう。
ただ、これには勝てないと思える馬(確勝を期している馬)はいない。
時計的には1分52秒くらいになるんじゃないかと思われ、
もう少し前進できたら、きっとやれるはずだ。
ただ、雨が強く降ったら厳しいかもしれない。






日曜 中山
10R ブラッドストーンS ダート1200m サクセスオネスティ
久保田厩舎、クロフネ産駒の4歳牡馬。
1800mを使ったデビュー直後の2戦は惨敗しているが、
1400m以下を使い出してからは一度も大負けをしていない。
クラスが上がってもその壁にぶつかることがなく好走、
特に苦労することなく準OPまで上がってきた馬。
ハンデ56キロは、下級を強い勝ち方をした馬としては妥当なところなのか、
ドリームクラウンあたりと同じってのはイマイチ釈然としないが、
この馬自身としては苦にするものではないので、良しとしたい。
アドバンテージがあればなお良かったんだけどね。
昨年の11月、500万条件でナムラカクレイ(現準OP)と一騎打ちをして、
最後はねじ伏せられたんだけど、これに近い力を示している。
それを基準に考えて、準OPでもやれるんじゃないかと思われる。

メンバーの半分以上が逃げ先行馬で構成されたメンツなので、
最初に戸惑ったりすると後方からになってしまって、
差し脚のある馬だとは思えないので、そこで終わってしまうだろう。
今回、1200mになるのは多少不安なんだけど、
基本的にスタートは速めなことと、
何より二の脚がかなりあるので、心配はいらないかな。
5番手くらいをついていけたら好勝負になりそうだ。
ドリームクラウン、ファイナルスコアーらを目標に進めたい。




11R 弥生賞 芝2000m アドマイヤテンクウ
松田博厩舎、キングカメハメハ産駒の3歳牡馬。
皐月賞、というよりダービーへ向けて、絶対に2着が欲しいレース。
その準備はきっちりと整っている。
調教の変わりぶりはこれまで散々触れてきたのでもう良いとして、
相手関係について考えてみたい。

まずは1点台前半の人気を背負う大本命ヴィクトワールピサ。
前走はラジオNIKKEIで、中団外々を回って楽に差しきっている。
このレースは、スローと呼んで差し支えないラップで、
これを余裕を持って勝ったのだから、抜けて強かった。
ラジオNIKKEI杯2歳Sで抜けて強いということは、
そのまま翌年のクラシック戦線の本命と言って良い。
差し脚は当然あるし、加えて適度な先行力も兼ね備えている。
現時点で死角はほとんど見当たらない。

2番人気が朝日杯2着のエイシンアポロン。
こちらも先行差し自在で堅実な馬。
G1の朝日杯では、ローズキングダム以外の馬を圧倒している。
ただしローズキングダムには完全に力負けの格好で、
2歳マイル戦線では、上も下も遠い、まさに単独2番手の馬だった。
瞬発力とスタミナ的な面でヴィクトワールに劣ると思われ、
ごまかしやすい中山のコース形態を味方にどこまで戦ってくるかになる。
テンクウから見て、これを超えられないようでは皐月に出る意味がない。

4番人気はダイワバーバリアンだろうか。
朝日杯でエイシンアポロンに続いて3着だが、
直線だけで2馬身離され、逆転はちょっと難しいという感じの内容。
エイシンとはその前のデイリー杯でも戦っており、
この時も4角同位置で2馬身差で敗れていることからして、
この2頭には瞬発力に決定的な差があると思われる。
エイシンは瞬発力勝負でどうこうの馬ではなく(レベルが高いのは前提だが)
それにヨーイドンで負けてしまうのだから、
バーバリアンが上を目指すには、もっと前での粘りこみしかあるまい。
さらに、今年初戦のきさらぎ賞を好位でまったく伸びずに負けているので、
今回は相当に思い切らないといけないと思われる。

バーバリアンと4番人気を争うのがコスモヘレノスか。
前走、中山2000mをまずまずの時計で逃げ切っており、
それだけでも穴人気して然るべき材料。
中山の波乱の歴史は、「警戒されない逃げ馬」が作ってきた。
この馬はどうか。舐められていたら好勝負になるだろう。

同じく4番手の一角なのがミッションモード。
こちらは中山2000mを馬群を縫うように上がって差しきっている。
一度、アンカツがこの馬に乗るという情報が出たときに触れたことだが、
この馬の前走はやや恵まれた面がある。
本来なら前は締まって然るべきところを、
ロフティークリフが弱くてなおかつ上手に下がってくれたことで、
運良く馬群を抜けてロスなく差しきれたという面がある。
前走を見る限りは、そんな強調できることはないが、
もしかしたらもっと強いのかもしれない。
この馬はやってみないと分からない面が強いと思う。
未知の要素を考慮したら、単勝ではこれが4番手になるか。

その次が、マイル戦を走っているダイワファルコン。
京成杯、共同通信杯で完敗も、ほどほどに走っているアースステップ。
ダートからやってくるトーセンアレス。道営からやってきたビッグバン。
スマートジェネシス、ベストブルーム、マコトヴォイジャーが下位人気。


エイシンアポロンとダイワバーバリアンのところに大きな壁があり、
ここを乗り越えてくる馬がいるかどうかを考慮して、
ヴィクトワールからの馬券を組み立てるレースなんだろう。
が、テンクウを応援する人間からすれば、
このエイシンから下のところは考慮の外だな。
いかにしてヴィクトワールと戦うか、それだけを考えたい。
馬券的なことを書くなら、エイシンに距離の壁で飛んでもらうしかないが、
基本的には3連複の1点は非常に堅いんじゃないかと、今はそう考えている。