先週の反省

土曜　函館
５Ｒ　バシュペリーゴ　１６着
「外枠だったし、流れも速くて追走に余裕がなかったね。
　道中どこかでタメを作らないといけないタイプかな。
　テンは無理せずにジッとしていたほうが良いかもしれないよ」
ラストワルツ、キョウワバーニングがハイペースで競り合うところ、
ドリームヒーロー、さらにバシュペリーゴと絡んで行って、
４ハロンが４５．４という、未勝利戦にあるまじきのハイペース。
レースは完全に前崩れの形になったので、
突っ込んで行ったバシュペリーゴが負けたのは仕方ない。
不必要に前に突っ込みすぎた。決め付けて行ったのかな。
まあ、出た感じは抜群に速かったので、
あそこまで速いなら内枠だったら少し違ったのだろうけど。

それにして負けすぎで、この日は馬が走ることを放棄してしまっている。
２走前は飛んで行きそうで、前走はもたれてと制御の難しい馬だが、
基本線として、位置を取りに行くような競馬はＮＧってことだな。
我侭をそのまま放置は出来ないが、過度な規制も出来ないという状況。
能力があるのは間違いないだけにもどかしい。
北海道の芝１２００ｍ戦は意外と少ないので毎回頭数が揃うから、
基本的にレースの組み立ては前目で悪くないんだけども、
バシュペリーゴがもっと力を発揮するための作戦を考えると、
ゆったり入らせて差しに構えたほうが良いかも。




８Ｒ　アドマイヤロイヤル　２着
「良い脚を長く使えないので距離がどうかなと思ったけど、
　上手く一瞬の切れ味が生きる流れになってくれた。
　今日は負けてしまったけど、能力のある馬だし、
　以前より力をつけているから、これからが楽しみだよ」
今回は力上位だと思っていたので戦前には一言も触れなかったが、
今回の距離２０００ｍは初距離だった。
マイルの女王となったラインクラフトの弟であり、
実際にアンカツもマイル程度の距離が良さそうと言っていた馬。
いまさらだけど、それは最重要事項だったよなあｗ
これも踏まえた上で、アンカツは見事な騎乗を見せてくれた。

サッと出て好位に取り付ける脚は変わっておらず、
途中でやや流れが落ちた所の動きも素直で、
ペースアップした所でもガタガタする事は一切無し。
アンカツが４角でタッチミーノットの動きをじっと見ているが、
馬のほうも心得たもので、じっと脚を溜めることが出来た。
コーナーリングも華麗で、まったく外に振られることなくそれでいて加速。
実にスムーズな加速で直線に入るとそのままエンジン全開。
距離が延びても、最大の武器である瞬発力を存分に披露できた。
ゴール寸前で間違いなくタッチを一度交わしており、
仕掛けのタイミング的にはパーフェクトだったと思うけど、
ゴールの瞬間でだけ負けてしまったような運のなさだった。
まあ、これは仕方ない。華麗な騎乗だった。

改めて実力の高さを確認できて何より。
勝ったタッチミーノットは１０００万でも最上位の馬であるが、
これを相手に、休み明け初距離でありながら、
こちらのほうが強いというレースを出来たから、
まず問題なくＯＰまで行くことが出来るだろう。
まず札幌で２勝くらいして、暮れには重賞にたどり着いて欲しいね。




９Ｒ　クリスタルウィング　１０着
津曲助手
「最後は一杯になってしまったが、
　前々でレースが出来たし、着順の印象ほど差はなかった。
　久々を叩いて内容は確実に良くなっていると思う」
準ＯＰに上がってからはレースの流れに乗れず、
終いも伸びてこないという不甲斐ない走りをしていたが、
今回は序盤からサッと動いて２番手に取り付く速さ。
トウカイプライムやウィズディクタットの早めの進出によって、
叩き潰される結果にはなったんだけども、
なんとなく前向きにになったっぽいことは収穫だろう。
前崩れのレースに巻き込まれた割には頑張ったし、
次はそれなりに頑張りそうという感触を得た。
しかし力上位とは感じられず、引き続き相手次第ではあるが、
それでも今回ほど疑問を持って予想する事はないだろう。
素直に買い要素を洗い出して、積極的に買ってみたい。








日曜　小倉
２Ｒ　モスカートローザ　１着
「使ったことで気持ちが入っていて、初戦とは行きっぷりが違っていた。
　これから力をつけてくれば、追ってから今よりグッと来る脚を使えそう。
　良くなる余地を残している」
まずスタートは良くなったし、二の脚も十分だった。
放っておいたら先頭まで行ってしまうくらいの脚があったが、
そこは宥めて６番手の外と絶好の位置につけられたね。
ヒデノオーカンが外から上がって行った所で少しカッとした感じだったが、
すぐに収まって余裕を持って走れたことが良かった。

序盤は流れが落ちていたが、その分だけ３角からペースが上がるレースに。
もう少し落ち着いて起動をかけたかった所だが、
外からマイネマオが捲くり気味に上がってきたことで、
これに抵抗するような格好で４角前に動き出した。
いかにも松岡らしい早仕掛けだなと後から振り返って思うが、
急激に来たこの馬に対してしっかりとした抵抗を出来たのは良いセンスだね。
並んで直線に入って少しだけ態勢を整える感じで待ったところ、
外からマイネマオが鞍上の左鞭に過度に反応して内に斜行してきた。
これに対しアンカツは強く右鞭を入れて、真っ向から対抗する姿勢。
モスカートもよく反応して、これを跳ね返すような格好から一瞬で突き放した。
根性があるし、瞬発力も十分に持っている。

アンカツのお墨付きもあるんだけど、
外から見てても、もっと良くなりそうな感触があるね。
今回も前走と同様に、外から並ばれた時にカッとしてた感じだし、
４角前に外から来た馬をきっちり跳ね返すあたり、
小さい馬だけど、狭いコースでコソコソするのは性に合わない感じだろう。
いかにも、ディープインパクトの子供って感じがする馬だ。
東京、京都、阪神と、広いコースでの活躍を期待したい馬だ。
それから、今回は意識して前で競馬を進めていたわけだけど、
池江息子さんの言われる通りに、差し競馬のほうが向いていそうだね。




８Ｒ　アドマイヤアゲイン
「芝に戸惑ったのか、小回りが合わないのか、
　変なところで手前を替えたりしていたね」
休み明けが影響したという感じは全くしなかった。
レース直後に、芝があってないような印象を受けたと書いたが、
アンカツのジャッジでも、芝か回りかどちらかを気にして、
本来の走りをしなかったというものだから、
とりあえず敗因は芝であると考えておこう。
次走はダートに出ると思うので、そこではもちろん頭で勝負。
新潟芝に出走するようなら、もう一度付き合ってみても良いが。