アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

アンカツ手記・水曜日

2008-05-28 22:47:34 | 競馬
アンカツ手記・水曜日---------------------------------

日本ダービーまであと4日。
僕も不利に泣いたオークスショックから気持ちを切り変えて競馬の祭典に臨みます。
後味が悪いレースでしたが、引きずるのが一番良くないこと。
自分では立ち直りが早いと思っています。本当に“今週こそ”です。

コンビを組むレインボーペガサスは、
昨年9月札幌の2歳新馬戦から乗せてもらっています。
そのデビュー戦を4着、2戦目2着、3戦目3着を経て、
10月京都の4戦目でやっと初勝利を挙げました。
勝つのに手間取ったのは、イレ込み癖があったからです。
現地競馬でも、当日に激しくイレ込み、持てる能力を全く出し切れませんでした。

1勝したあと、もちの木賞を連勝。
昇級の壁を乗り越えて、しかも後続を引き離すレコード勝ちでした。
ダートで連勝したので、砂巧者のイメージができてしまいましたが、
当時から背中のクッションが素晴らしく、芝でも活躍できると確信していました。

きさらぎ賞当日は、ダイヤモンドSのアドマイヤモナークに乗っていて、
騎乗できなかったのですが、ペリエとのコンビで重賞制覇。
芝向きなのを立派に証明してくれました。
その後は、スプリングS、皐月賞と連敗中でも、内容は悪くないと思っています。

特に僕が乗っていた前走の皐月賞では、
後方から直線だけで2着馬と同タイムの4着まで追い上げました。
末脚不発がなくなったのが何より。
3歳牡馬の中でもトップクラスの実力を備えているのが分かり、
意を強くしています。

とはいえ、決してずば抜けた存在ではなく、
数頭、いやそれ以上の馬が横一線に並んでいるというのが僕の見立て。
1週前の追い切りに乗ってみて、変わりなくきているのは確認済み。
あとは28日に僕が乗る追い切りでどれだけ動いてくれるかでしょう。
明日感触と勝算を書いて締めます。 

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ダービーの日が刻々と近づいてくる。
アンカツの中央入り後のダービー成績はこんな感じだ。

2003年 ザッツザプレンティ 7番人気  3着
2004年 キングカメハメハ  1番人気  1着
2005年 ローゼンクロイツ  4番人気  8着
2006年 ヴィクトリーラン   12番人気 競争中止 
2007年 フサイチホウオー  1番人気  7着

ダービー1レースだけからも、その世代のことをよく思い出せるもの。
このレースに出走、出来れば有力馬として挑むことこそが、
騎手、調教師、馬主、全てのホースマンの目標だ。
そのために、他のレースが存在するといっても言いすぎじゃないレース。
さて、今年はどんな結果になるだろうか。
今年もまた、過去5年のどの年にも当たらない熱い1年だった。
騎乗馬が混沌としたという意味では2006年に近いが、
今年は期待した馬のほとんどがダービー出走にこぎつけてるからね。
その中で選んだのが、2008年のダービー騎乗馬レインボーペガサス。
今年のダービーも人気サイド。第一の目標は果たされた。
競馬の祭典を有力馬で楽しめることを感謝したい。


ペガサスの問題点を整理しておこう。
いろいろとあるのはあるんだが、大きく分けると二つ
(厳密には共通することなんだけど)
この二つによって出世が遅れることとなってしまった。

1 馬体細化
とにかく馬体が減りやすい馬のようだ。
7月終わりごろ、アンカツがこの馬の調教に乗り出して、
デビューは8月半ばということだったが、もう報道で声が聞こえてきた。
この馬は良い、凄い動きをする馬だと。
それが除外とインフルエンザの影響でデビューが9月に延び、
いざデビューしてみたら、「ガレていた」というのがアンカツの感想。
細いってのを通り超えた表現である。
体重自体はめちゃくちゃ細いってことはなかったんだろうけど、
トモが寂しいとか、そういう部類の細さだったと思われる。
使ってさらに馬体が減る始末で、調教を制限したことで馬体が回復。
馬体が戻って、栗東坂路を使い出してようやく軌道に乗った。
暮れのG1まで使って、馬体は少しずつ減っていく方向。
少し休養を入れたきさらぎ賞でまた馬体が大きく回復。
そこから2度使って、また馬体が少しずつ減ってきているところ。

そういう意味で、皐月賞から直行できたことが非常に大きいのだ。
他のどの馬よりも、このレース間隔の長さがプラス方向に大きい。
この中間は皐月賞前より一本少なく速めの時計が5本だが、
その強さが全然違うことに、すぐに気づくことだろう。
皐月前は、間隔の狭さもあり59秒とか58秒くらいで終始していて、
レース直前の追いきりだけ目一杯やったという仕上げ過程だった。
今回は、毎日の軽い運動からして時計が速くなっていて、
強い追いきりも、53秒から55秒を何度も出してきている。
今日はアンカツが騎乗して、53.1-38.4-26.0-13.5
自己ベストに近い速い時計で最終追いきりを終えることが出来た。

ラスト1ハロンが気になる人がいるだろうけど、
この馬は過去の坂路の全ての追いきりにおいて、
ラスト1ハロンで12秒台を出したことがないことを記しておく。
1週前の段階で少し余裕があるという話だったので、
おそらく馬体は少し増えた状態で出れるんじゃないだろうか。

2 入れ込み
これは馬体が減ってしまうことと繋がっていると思うのだが、
とにかく入れ込みが酷い。テンションが上がりやすい。
アンカツは「目が血走っている」という表現をしたほどだ。
勝った4戦目までは、普段からかなり危ない馬だった。
それが栗東で調整を始めてから落ち着いてきたようだ。
3走前にきさらぎ賞で騎乗したペリエは、
「折り合うようになったら大仕事をするんじゃないか」と言い残して帰った。
レースでは折り合いをやや欠いていたからこう言ったわけだが、
あれはペガサスとしてはかなりマシになっていたんだけどねw
それからスプリングS、皐月賞と使い、
その全ての調教に乗ってきたアンカツの今回の調教の感想が、
「落ち着いてどっしりしてきた」というものだ。
1戦ごとに気性についてのコメントが良くなっている。

気性難と馬体細化に悩んできたペガサスにとって、
この二つがほぼ間違いなく解消されたことは本当に大きい。
他にもコーナーリングの下手さなどの課題があるが、
今回は東京競馬場であるから、その辺の問題は消えている。
もうこの馬の死角は消えていると考えたい。



こちらがフルに力を発揮することが出来るならば、後は他馬との力関係だけ。
明日以降、アンカツの調教に騎乗した感想を見ながら、
じっくりと展開等を考えてみたいと思う。


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2 コメント

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Unknown (ベガ)
2008-05-29 15:58:41
土曜日は、何頭か除外になったんでしょうかね?
まあアドマイヤオーラで決めてもらって、宝塚記念では主役をはってもらいたいですね。

ユビキタスなんですが、ユニコーンS行かないんですかね?陣営は状態を見てって言ってますが・・・出来れば出てほしいのですが。サダムイダテン・シルクビックタイムという強豪相手ですが、何といってもサクセスブロッケンの2着馬ですから、期待せずにはいられません。

当たり前のことかもしれませんが、アンカツさんは今年も6月から北海道参戦なんですよね?
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Unknown (sankyo)
2008-05-30 00:11:59
今度こそだったセトノアンテウスが除外ですね。
それからアールヌーヴォーも除外で、エミレーツが日曜へ。
さらにもう1頭除外になっているようです。
これはもう、さすがとしかw

ユニコーンには、アンカツが行かないですね。
中京でキャプテンベガがいますから。
ユビキタスがどうするかは分かりませんが、
出たら勝ち負けは間違いないでしょう。

今年も北海道でしょう。
そうじゃなくなる理由は特にないと思います。
アンカツが北海道に行くのは、
本州が暑いから、っていう凄い理由なんでw
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