アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

日曜日の騎乗馬と予想

2011-04-23 23:04:42 | 競馬
期待通りにパドトロワが強敵相手のOP特別を制覇。
1200mに徹すれば既にG1級の域に達していることを再確認。
(だろうということは前走の通過ラップでだいたい予想出来てたが)
ハイペースでぶっとばすダックマンの2番手を楽々追走、
直線に入って早々に叩き潰すという競馬をしながら、
重賞上位馬の追撃を振り切ったのだから力上位だった。
ラップを見る限り、今回の不良馬場では超ハイペースで、
先行勢が壊滅した中、1頭独走の状態を作り出したのだから強かった。
秋には先行勢の最強馬として君臨しているはずだ。
キンシャサノキセキが去り、ローレルゲレイロが去り、ガルダンは衰え、
ダッシャーとジョーカプチーノが大一番でやらかし続けている今、
一気に頂点を掴む可能性はかなり高いと思っている。
ただ一つだけ希望があるとしたら、
パドトロワが出走するレースにはエーシンダックマンも出走していて欲しい。
この馬の作る超ハイペースは簡単に追走できるものじゃないんだが、
パドトロワにとっては心地よいリズムのように思われる。

他の2頭、ボリュームゾーンとクリスティロマンスは敗因が明快。
両方とも、積極的に買う気にはなれない感じだったわけだが、
それを事前に察することが出来たことで満足している。

さあ、明日は牡馬クラシック第一弾。
牝馬戦線のほうはほぼ貰ったかなという感じになってるが、
大混戦の牡馬路線はどうか。
これから強くなるという意味では一番だと思うが、
明日の地点で、上位馬を引っくり返すことが出来るか。
オルフェーヴルと全く変わらない人気になりそうなことには驚愕しているが、
それだけこの馬の先行力と持続力とパワー、
そしてアンカツと松国のコンビに期待が集まっているということ。
過剰気味の人気をさらに超える好結果を期待したい。






11R ベルシャザール ◎
松田国師
「今週の重い馬場でもスッと動けていたし、
 筋肉にメリハリがついて完成されてきた。
 舞台設定的にも期待は大きい」
金曜日にも追い切り。
64.0-45.0-28.3-13.6
終いに13秒台半ばを出してくる強い調教。
前走の直前の金曜日の追いきりが
74.5-50.6-30.4-14.5だったから、
はっきりと攻めてきている。
間違いなく出走全馬の中で一番ハードな直前調教。
ダノンシャンティの故障があって怯みそうになるところだが、
決して攻めの姿勢を崩さないのが松国さんたる所以だろう。

屈腱炎ってのは、大雑把に言うと「負荷の蓄積による故障」なので、
この厩舎の馬がそうなる可能性が他より高いのは当たり前だし、
同時にこの厩舎の馬がG1を勝ち続けてきたのも当たり前と言えるのだろう。
何が善で何が悪なのかなんてのは、特に競馬においては分からない。
常に同じ馬を扱うならともかく、1頭1頭が違うわけだからね。
いや、その同じ馬でも日によって、時間によって体調が変わるわけで、
何十年競馬に関わろうとも、常に模索しながらの前進である。
ただ一つ確実に言える事は、
ベルシャザールは今日もまた少しだけ強くなったということ。
偉大なる父親に近づくべく、前進して欲しい。


さて、展開を考えてみる。
「逃げに近い先行」をしそうな馬は5頭と言えるだろう。
内から、7番ロッカヴェラーノ、9番カフナ、10番エイシンオスマン、
11番ベルシャザール、そして17番のプレイとなる。
東京の2000mというコースは誰もが知るように外枠が不利。
言い尽くされていて改めて言うことでも無いが、
スタートから2コーナーまでがたったの100mしかなく、
何をどうしたって外の馬は外を振られるように作られている。
なので外枠の馬は、なるべく内の馬と併走しない位置を探すことが重要。
先行馬が揃ったレースでの外枠の先行馬は極端に不利になるし、
差し馬が多いレースでの外枠の差し馬もまた極端に不利になる。

今回、大外枠に放り込まれたプレイの動向がレースの鍵を握る。
ロッカ、カフナ、エイシンらと同じようなタイプの馬で、
行けるなら先頭、出来れば2番手か3番手を望んでいるはずだが、
ここからその位置を取るためには、まさにロケットスタートを切る必要がある。
五分の出から押しまくって行こうとしても、いきなりコーナーが来てしまうので、
他に先行馬がいる構成の中で、8枠から先手を奪うのは困難。
もちろん、スタートをバッチリ決める可能性もあることはあるのだが、
オーソドックスに考えれば、プレイは4番手か5番手の外だろう。
これが最初から死亡覚悟で特攻してきたら、
先行勢はちょっとした覚悟を強いられることになる。
競り合いになって不必要にテンションが上がってしまったらさすがに乗り切れない。
先行全馬の平和のためにも(これにはプレイも含んでいる)
プレイには大人しくしていてもらいたいところだが、
さて、松岡は静かにしていてくれるだろうか。
常識があれば大丈夫なんだが、常識に挑む傾向のある騎手だけになんともw
まあ、とりあえずは大人しく好位の外になってくれると考えたい。

枠順からすると7番のロッカヴェラーノが行きそうだが、
ここまで使ってきた距離を考えると10番のエイシンかもしれない。
9番のカフナはこの2頭よりは大人しく入る気がするが、
生ぬるい動きをするようなら交わして行く可能性がある。
そしてそれはベルシャザールにも言えるだろう。
アンカツとしては、とりあえず仕掛けながらこの内の3頭の動きを見つつ、
甘い動きをするようならハナを奪うふりをする、という動きをすると思う。
ダイワメジャーの2度目のマイルCSでやっていた技だけど、
これをすることによって、ペースを上げさせながら安定した好位を奪える。
重くて強い先行馬に乗るときに有効な作戦であるが、
その作戦の頂点に位置する馬に鞍上が乗っていたのは心強いな。
まあ、東京の開幕週で先行有利は間違いないから、
伏兵たちが一発を狙うチャンスを手放すとは到底思えないが。
7か10か、どちらか分からないが速めのペースで先頭に、
それを追ってカフナとベルシャザールの順番だと思う。
そしてそこに外からプレイが並んできたところで2角を回って隊列が落ち着く。
この辺のやり取りでペースが上がりすぎてしまったら、
それは先団5頭全体の失敗ということになる。
5頭の鞍上の誰もが、速すぎず遅すぎずのペースを作りたがっている。
その5人が集まって現実にどんなペースになるのか、注目される。
希望が同じなのに叶わないことがあるのもまた、競馬の面白いところだが。

あらかたの騎手が開幕週を意識したコメントを出しており、
出来る限り前目、内目の位置を狙いながらになるだろう。
先団の後ろにつきそう、またはつけれそうな馬を並べると、
3番ノーザンリバー、4番サダムパテック、5番ナカヤマナイト、6番ダノンミル、
13番リベルタス、14番フェイトフルウォー、16番トーセンラー、
そして大外18番のオールアズワンといったところになる。
ここまで8頭、どれが6番手になってもおかしくないと思うが、
やはり前述の通りに枠の差が非常に大きく、
内目の枠の馬が最高の位置を取りきりそう。
このうち、大外のオールアズワンは調教がずっと悪すぎて調子が一息に思われ、
4番の本命馬サダムパテックにはスタートの不安がまとわりついている。
13番リベルタス、14番フェイトフルウォーも枠的には厳しめで、
俺の予想では、ノーザンリバー、ナカヤマナイト、ダノンミル、
この3頭が6~8番手に収まるんじゃないかと感じている。
そしてそのまま、このレースにおける主導権を握ることになる。
世間的にはサダムパテックが最高の枠を引いたと言われているが、
俺から見ると、酷いところを引いたようにしか見えない。
上のように考えると、後ろに追いやられる姿しか浮かばないのだが。
この大一番でスタートを決められたら大したものなんだけど。

1番ステラロッサ、2番ダノンバラードは後方のインでひたすら待機。
前が開けば万歳、開かなければごめんなさいの競馬だろう。
これらが届く時にはおそらくベルシャザールは沈んでいるので考えない。
8番ビッグロマンスは競馬に参加するところが無いだろう。
12番オルフェーヴル、15番デボネアが中団組の外から。
中団組が多く、やや厳しい枠を引いたように見えるが、
先行勢が淀みない流れを作ることを信じて(実際そうなると思うが)
自分の馬の脚をタメていくのに徹するのが最上の道だろうな。


4角の前から先団が後続を離し気味になることが想定される。
アンカツとしても瞬発力勝負を避けるための早めの始動をするが、
それ以上に、他が吉田豊、後藤、丸山、松岡の先行陣なら、
勝手にドンパチやり始めそうな雰囲気もあるw
このあたり、ペースを肌で感じながらのさじ加減が超重要。
騎手は、実際にコンマ1秒を計算して乗っているわけではないが、
「レースの流れの中、雰囲気でコンマ1秒の判断をしている」と言われる。
先行5頭の中で一番力があり、鞍上も百戦錬磨なのがベルシャザール。
若造達を上手く操りながら、自分の優位を築きたい。
とりあえず、直線で一度は先頭に立つだろう。
そこからどれだけ頑張れるかはベルシャザール次第。
早仕掛けで突っ込み過ぎない限りは最後まで粘ってくれるはずで、
ゴールした時に先頭であることを祈るばかり。

ライバルは、道中でほぼ並んでいるであろうカフナ、
すぐ後ろで虎視眈々と待っていそうなナカヤマナイト、ダノンミル、
そして終いに大爆発した場合のオルフェーヴル、
この4頭であると感じている。
サダムパテックが普通に出て抜けてきたらごめんなさいだ。
多分、出遅れて後ろで包まれると思うんだけど。

ベルシャザールの単複を中心に、4頭へ3連複と3連単で流したい。