アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2011-04-11 22:52:11 | 競馬
土曜 阪神
6R ナガラダンディ
コメントなし。

最内枠から好スタートを切って仕掛けて出て行った。
なかなかの脚で前目に出て行ったんだけども、
最初の2ハロンが12.6-10.4というハイペース、
このペースでは中団のインに取り付くので精一杯だった。
前2戦とは全く流れが違ったから仕方あるまい。
それでも内々を渋太く走って直線でも止まってはいない。
雪崩れ込んだだけではあるが、とりあえず追走は叶った。
これから経験を積んで、上を目指して行って欲しい。
調教の走りだけなら間違いなくOP級のものがあるのだから、
これがいつ実戦で生きてくるかだな。




10R ジャミール 8着
「抜け出すとやめるところがあるから、直線まで我慢して、
 追い出すまでは勝てるかなと思ってたけど、
 いつもと違って最後は止まってしまっていた。
 返し馬でいつもほど弾んで走っていなかったし、
 馬場を気にしたのか・・・。
 とにかく本来の走りではなかった」
前とは離れて走ったが、それは想定内のこと。
良馬場とは言っても、稍重から変わったばかりの馬場で、
時計がかかる中でペースは速めだったと言って良く、
3角からのペースアップが急だったこともあって、
ラスト2ハロンは先に動いた全馬がバタバタに。
ジャミールの本来の脚なら余裕で届いていたのだけども、
(届いてから抜けるかどうかは別問題として)
今回はアンカツの言う通りに止まっていた。
たとえ負けようとも確実に脚を伸ばす馬なんだけども、
今回は有馬記念と同じように止まってたね。
無理矢理先行しようとした時のラストにも似ていた。

このレースでは外を行った馬が全く伸びなかったこともあって、
内に行っていたらまた違う結果だったのかもしれんのだけど、
(離れた同位置にいたスノークラッシャーが内を突いて僅差4着)
今回の走りぶりでは勝ちまではどうあがいても無理。
良いところが全くない残念な敗戦だった。
決して外の馬場が悪かったという話ではない。
この馬の力なら、もう1秒近くは速い脚を使えて良かった。
まあ、馬場が合ってなかったのかもしれないし、
(ジャミールはこれまで23戦して稍重の経験が1回しかない晴れ男)
後は有馬記念の影響があったと考えたい。
使って良くなることを期待しよう。




12R オメガブレイン 13着
「終いは確実に脚を使うと聞いていたが、
 無理していない割には追ってからの反応はひと息で、
 その後はダラダラとした脚しか使えなかった。
 素直で良い馬なんだけど・・・」
やや遅れたが仕掛けて位置を取りに行った。
大外枠からの進出でさすがに限度はあり、
8番手の外目でとりあえず収まった。
かかるところは全くなく、鞍上の指示に従順な動き。
終いは確実ということで、ある程度期待して追い出したと思うが、
スッと反応せずに、左右から次々と交わされてしまった。
一応、勝ち馬から1秒は離されていないので、
完全には止まらず、まさにダラッと走ったことになるが、
これまでに見せていた速い脚は全く見られなかった。

確かに無理をして位置を取りに行ったわけではないが、
気持ちよく今回の位置を走れていたのかは疑問。
賢い馬で指示には従ってくれたのだろうけど、
走りやすい環境を作ってあげられたのかどうかはなんとも。
とりあえず外枠が厳しかったのは厳しかった。
まあ、この柔軟さがあればいろいろと試して行くことが出来る。
この馬にあった競馬を見つけて、出世を目指して欲しい。
今回は完敗。






日曜 阪神
11R マルセリーナ 1着
「スタート後、しばらくして挟まれてしまい、
 位置取りが悪くなってしまった。
 その点が心配だったけど、思った以上に一瞬の脚が凄かった。
 使うごとに進化しているね。
 これからまだ良くなる余地があるし、距離が延びても大丈夫。
 今日は馬の強さに助けられた面はあるけど、結果を出せて良かった」
スタートは遅かったが、これはまあいつもと同じくらい。
元からそんなに速い馬じゃないので、まあ普段通りだった。
いつも馬群のど真ん中で競馬をしてきた馬で、
今回も軽く仕掛けてそこそこの位置を取りに行こうとした。
200mで理想の8~9番手くらいになりそうになってるんだけど、
ここで5枠の2頭に絞られて道がなくなってしまった。
物理的に進路がなくなっては下がるしかなく、
(マルセリーナが下がらなければ5枠のどちらかが失格だっただろうけど、
 こちらが落馬なり致命傷を負ってしまっては話にならないから、
 選択肢は引っ張ってでも引くしかなかった)
そのせいで予想外に後方3番手からのレースに。
最初5枠2頭の後ろを走っていたが、その内でも外でも少し余裕があったので、
どちらかに寄っていたら、もう一つ前で競馬出来ていたと思われる。
ここまでが今回の失敗。前の壁は凄まじく頭の痛くなる展開だったのだが、
ここからのリカバリーが神がかっていて勝ちきることが出来た。

内々を耐えながら走って直線へ。
余計なことを一切せず脚はしっかりと溜めており、
後はどう抜け出すだが、前にはまさに3重の壁。
直線入り口の映像を写真で出されて、さあ馬券を買って良いですよと言われたら、
マルセリーナを選ぶ人間はほとんどいないだろうと思える形w
こりゃ相当な幸運が無いと厳しいと俺も思った。
が、アンカツもマルセリーナも諦めなかったねえ。
最後まで諦めなかったのでたった一つの正解が見つかった。

ここから、30台の人なら分かるであろう、ファミリージョッキー状態w
ゲームのごとく、隣にいたラテアートを外に押し出していく。
ただこれ、やたらめったらに馬体をぶつけてるわけではなく、
迫力で押し出しているような感じなのが凄い。
生半可な騎手では出来ることじゃないだろう。
つーか、こういうのに慣れてるアンカツじゃないと無理なんじゃないか。
出して行くうちにようやく1本の道。
スピードリッパー、エーシンハーバー、ライステラスの間に進路を発見。
間髪いれずに飛び込むと馬が猛反応を見せて、まさに一瞬で進路確保。
外のライステラスが内に少し寄れたが、その時にはもう抜けており、
僅かに弾きながら完全に突破してさらに急加速。
内のダンスファンタジアに被せるように鋭伸すると相手にせずパス、
最後は前で頑張っていたフォーエバーマークをこれも一気に差しきった。
ホエールキャプチャとトレンドハンターの2頭が、
外からジリジリと伸びてはいたがこれはもう勝負の後。
瞬間的な脚の差で勝負が決した。

全周パトロールを見れば明らか。
運が良く前が開いたのではなく「開いていたところに自分から行った」わけで、
(普通の目と脳があるなら一発で分かる。とんでもなく距離を動いている)
これは単に運が良かったわけではない。
探している中で空いているところがあった、という点で確かに運は良かったのだが。
運が良かったの言葉の使い方を正しくしているかしていないかで、
レースを見れる人間か見れない人間か、を見極めることが出来る。
これは、その人間の競馬力を試すことが出来る実に面白いレースだ。
とりあえず、マスコミの大半は一応パトロールを見てるんだなと感心。
って、それくらいは当たり前か。なんか失礼なこと思ってたw
俺はこれからも全周パトロールの面白さ、重要さを主張して行くつもりだ。
このブログを立ち上げて5年半、もう飽きるほど書いているが、
HPにおける全レースの全周パトロール公開を望む。
音声なんかつけなくて良いから、さっさとやってくれないかね。
全周パトロールを見ずに競馬を語れますかいな。

最初の大きなロスで正解が1つしかなくなってしまったが、
その正解を寸分の狂いなく掴み取った凄いレース。
野球の守備で、初動が遅れてしまったが一所懸命一直線にボールを追い、
寸前でボールを掴み取って超ファインプレーとなった
感じだ。
もしくは、ノーアウト満塁のピンチを招いた後、
三者連続三球三振を奪ったかのような爽快感
、とも例えれるかな。
なんかそんな感じ。見てると自然と笑えてくるレースだw




12R タガノジンガロ 5着
「ペースの上がったところからスッと反応できなかった。
 ハナへ行くぐらいで行ったほうが良かったのかな」
いや、それはどうだろうと思うんだけどw
ダートは芝と違って前にいればいるほど有利なわけだけど、
今回のメテオロロジストの速さに対抗するのはどう見ても無理だし、
マチカネニホンバレもこちらより速かったわけだから、
4番手になったことは文句の付けようがないと思う。
むしろ予想していた以上に動けたなと思うくらいで。
今後もこれくらいの位置を取っていければ文句無いんじゃないか。
まあ、実際にそんな脚があるかどうかは置いといて、
気持ちはハナへ行くつもりで、ってのは良いかもしれないか。

早く起動をかけたいのは4角のあたりの話だよね。
近2走も4角の反応は鈍めだったんだけど、
今回も隣のクリールパッションに手応えで負けていた。
4角入り口でアンカツは外のクリールを見て追っつけて抵抗し、
何とか前の3頭に食らいつきながら直線に入ったんだけども、
前にいたブラボーデイジーとマチカネニホンバレの間が空かず、
この2頭と脚色が一緒だったことで、惰性で続く感じに。
後方からスイスイ上がってきて外を突き抜けたテスタマッタの後を狙って、
思い切って進路を外に変えて追ったけれどもジリジリ。
伸びもせず、かといってバテもせず、雪崩れ込んだ形。

今回のレース、メテオロロジストが最初に景気よく飛び出して、
ハイペースを演出するように見せかけて途中からミドルスローに落ちており、
結果としてラスト3ハロンで速い脚を要求されることになった。
このミドルスローの流れはジンガロにとっては慣れたもので、
おかげで道中の追走に困ることはなかったんだけども、
ラスト2ハロン目の11.7あたりはきつかっただろうね。
体験したことのない、厳しい脚比べだったか。
そういう意味では、アンカツの言う通りに起動が早いほうが良かったんだが、
今回は前3頭が壁になっていたので仕方ないだろうね。

まあまあ、良いレースだったと思う。
この経験は必ずこれからの糧になるだろう。
馬格のあるキングカメハメハの子供は歳を重ねて必ず良くなる。
重賞の1つや2つは取れる器なので、これからに期待したい。